表題作は、死にそうな顔になるくらいお仕事を頑張っちゃってた藤くんと、不機嫌そうな物言いが気になるコンビニ店員かつアパートのお隣さん三浦くんのお話。
最初は失礼な態度が目に付く三浦くんですが、決して悪い子なわけではない。むしろ裏表がないというか、嘘がないというか、取り繕わないというか。自分でもよく分かってないのかなって所もあって、不機嫌なところもだんだん可愛く見えてくる。藤くんは弱そうに見えて流されない、落ち着いたひと。気分で行動してるような三浦くんを受け止めてあげられる藤くんは、大人だなあと思います。
もうひとつのお話も、のんびりしていて可愛らしいです。作者さまの作品、もっとたくさん読んでみたい。