お嬢様学校の姉妹制度、ならぬ、ヤンキー学校の兄弟制度?!と思いながら読み始めましたが、お兄様…!ではなく、兄貴!!なのがいい味出してます!(笑)いわゆる『盃を交わす義兄弟』の学校版というか、青春版というか。青春と戦いとエロという三本柱(笑)がきれいにまとまって、謎の疾走感でするする読める作品です!
主人公は兄弟制度にトラウマを持つ攻めの本堂と、制度に憧れを持つ謎多き新入生受けの黒須。「アニキになって!」「いやだ!」から、受けを守るために「しょーがねーな」と言いつつ兄弟宣言し、なんだかんだと本当に兄弟の契り(!)を結んでいくというストーリーです。
『兄は弟を守り、弟は兄を信じるべし』がモットーですが、受けが攻めに一方的に守られる関係ではないのがいいです!受けの黒須は、外見は華奢でかわいい系なのですが、実は…という展開!主人公2人ともスッキリハッキリした性格なので、誤解や嫉妬があってもあまりこじれずに進んでいくし、トラブルには2人で立ち向かっていくのがすっきりします!