ネタバレ・感想あり遠田おと短編集 にくをはぐのレビュー

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友人に布教中(紙本)
2025年3月23日
題名と表紙にアンテナが引っ掛かり、試し読みを開いてみたら…なんですか?!このキュンとするハートの瞳の持ち主は!
ピシーッゴトッと硬くて冷たい音の後の切羽詰まった臨場感に打ち抜かれて購入決定。
全てのお話、対談まで本当に読みごたえがありました。
クスっとしてしまうものもありますし、西瓜のお話に涙がこぼれてしまいました。

そして表題作。
予備知識無かったのでお話のラインが構えていた方向ではなかったことが一つ驚き。
そして、少しずつ蝕まれてゆくというか精神的に追い詰められてゆく主人公の夢に衝撃。
夢の表現が淡々としていることが妙にリアルで知っている感覚だったからかもしれないけれど。
皮を剥いでにくを剥いで。
セクシャリティだけではなく、親と子の話でもあったんだなぁと。

太陽にも毛布にも縄にも首輪にもなるのが親の愛なんだわ。
一冊で色々な愛を読ませてもらったな~。

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玉石混淆の一冊
2024年7月12日
巻頭の「恋するダビテ」を読み、購入を決め、表題作で作者買い候補に。他には「水晶玉」が良かった、応援します。
肉を剥がすように、剥がしたいもの。
ネタバレ
2024年5月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 剥いだのは肉じゃなくって肉親のしがらみ。そう思った瞬間に号泣。しばらく感情のバランスがとれなくてひっくひっくしてました。珠玉の短編集。漫画から、台詞から、溢れかえるような絶望感と、それに立ち向かう胆力を感じました。読んだ方が良いよこの漫画。
応援します。
2021年1月17日
またドエライ才能が出てきた。短話にこれだけの物を詰め込めるってほんと凄い。沸いてくる感情の量が違います。どの作品も全て好きでした。
特にトランスジェンダーを扱った表題作。幼馴染に主人公と似た経緯を辿った子が居るんですが、まさに彼の苦悩そのまんまで胸に迫りました。善意だとしても親が子に与える影響は絶大ですね。
妄想の中だったり幼馴染との回想だったり、端端から伝わるちょっとした表現力が独創的で秀逸です。セリフも多い訳じゃないのに。
今後の作者買い確定。後書きに藤本タツキ先生の元アシスタントって書いてありました。試し読みでまるっと1話読めます。
にくをはぐ、の作者デビュー!!待ってた!
2020年8月4日
表題作がWeb掲載されたときは反響がすごすぎて、あまり漫画のはなしをしないような友人からも「にくをはぐ、読んだ?」と連絡がきたほどです。今回、あらためて収録された短編をよみましたが、泣きたいような、叫びたいような感情の揺さぶられ方をしました。
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