正直絵柄はそこまで好みではないんですが、あまりに高評価がズラリと並んでいるので期待して購入しました。優しいスパダリ社長の京一と、ひたむきな高校生・直己のお話で、ボリュームたっぷり237ページ。父の営む食堂を立ち退かせた京一を嵌めるべく近づくものの、優しい京一にすっかり落ちてしまった直己。京一は大人で優しいのに仕事もできるし、直己が落ちちゃうのも納得でした。直己も最初は悪巧みを考え付きますが、根は真面目で人が良くてとても好感が持てました。秘書の佐久間さんも冷徹なイメージですが、直己との掛け合いも面白いし憎めなくて、要は根っからの悪人が出てこないのでストレスなく読めました。もうちょっと波風が立っても良かったかなぁとも思いますが、ほっこり優しいお話が読みたい方にはバッチリだと思います。絵はスッキリしていて読みやすくはあったんですが、個人的にちょっと簡素すぎたかなというところです。