原作イメージを壊したくなくてコミックは読まないつもりだったのが…読んじゃったよねwマンガにすると色々削ぎ落とす部分も出るけどそれでも良かったです。人の醜い部分やズルさを持ち合わせながら強烈に誰かを愛したりする、そんな人物像の表現が巧みな原作者の作品が大好きなんですが、そこは控えめで松岡が寛末に叶いそうにない恋をして傷つきながらそれでも好きな気持ちを止められない部分をじっくり描いています。松岡が駅のホームで泣くシーンや2人の葛藤を表すように度々ある線路を挟んだ駅のシーンなど、何となく犬井先生と気が合いそうですww扉絵もその話のイメージが伝わる絵ですが特に最終話の踏切だけの扉絵がそれな!って感じ。1巻終わりのサービスの絵も松岡の気持ちを表していて切ない。つまり私的な原作ポイントを外しておらず、むしろ寛末のまったく垢抜けないビジュアルになるほどな、となりました。原作読まない方に「美しいこと」とは、ぜひ確かめてほしいです。