ネタバレ・感想あり花丸漫画 恋の分量のレビュー

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言葉を交わさない二人
ネタバレ
2022年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●作者さんの短編『恋の〜』『愛の〜』を以前拝読し、本作も機会あれば読んでみたいと思っていました。本文39P。
●読了後にレビューを熟読しましたが、ミツをサイコパスと表現されてる方が多く、自分が抱いた感想と違っていたので驚きました。目から鱗と言いますか…そうなんだー!って。なので読まれるかたによって解釈が違ってもいいよね、と思ってます。(以下解釈系のレビューです…)
●私は、ミツは本当にプラトニックな人なんだと感じました。性的なものを理解できない。嫌悪している。ミツが最初に語ってるそのままです。そしてトバリのことを本当に好きなんだとも思います。利用してるとか囲ってるとかじゃなくて。
●なので、トバリの「スキンシップもsexもしたい」という望みを、なんとか叶えてあげたいと思ったのでは。自分は好きじゃない行為だけど、トバリのために。もしかしたら、sexで豹変してしまう自分を知っていて怖いと思っているのかもしれないし、あるいは嫌悪感のあまり無機質な抱き方に(表情に)なってしまうのかもしれない…。私には、sex中のミツの顔はとても苦しそうに見えました。
●トバリの方が“普通”(あえてそう書きます)の感覚に近いので、読者としてはそちらに共感してしまいがちだけど、トバリもミツに寄り添ってない。不安になり、したいと言い、してみたら思ってたのと違って怖くなり、一方的に終止符を打とうとする。もちろんトバリも、ミツのこと本当に好きだからこそ「したい」わけなんですけどね…
●とにかく二人の間に対話がないのが致命的。二人とも相手に言おうとしないし相手の話を聞こうとしない。恋の“量”や“質”がお互いの間で異なると感じたなら尚更、言葉を交わさなきゃ。これって人間関係の基本でもあるよなぁ…などと思ったり。
●でも彼らは結局…『好きだよ』の一言でしか語り合おうとしないのです。胸がシクシクするような読後感でした。考えさせられます。
●(追記)表紙かぁ…。これくらいの手の触れ方が一番幸せに感じるミツと、物足りなくなってしまったトバリ…という表情に見えます。視線はお互いに向かうでもなく、全く同じ方向を向いているでもなく……(長文失礼いたしました)
寒くなった
2022年4月26日
優しい恋が始まったのかと思って読んでいたら、アレ?ちょっと違うかな〜?うわぁ!そういう事かぁ〜。ゾクゾクって背すじが寒くなりました。でもね、なんか引き込まれたんですよね。
分量ですか?
ネタバレ
2022年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悪魔シリーズはどこ読んでるのか分からないくらい混み合っているのに対し、こちらは引き算が多くて、えー!!って感じです。情報量が足りない。ミツ目線の描写がないからこそ静かにその時が来ます。そこもまた良い。
ミツって何者?プラトニックな恋愛であることが肉体〇係を持つより超越しているという考えをお持ちなんでしょうね。確かに、浮気をされたとして、どちらが腹立たしいかと問われたら前者な気がします。肉体を問題解決の方法として折り合いをつけてしまう、それは避けたいところ。しかも、支配欲が強すぎる。トバリに声をかけた時点で隙があるとターゲットにしていたのではないだろうか。ミツは初めから片鱗を見せていた。トバリはごく普通の感覚をお持ちで触れ合いを求めてしまった。この考え方が不均衡となってしまい、ここが分量のことなんですかね。ミツが今後求めているのは一緒にいることだけ。と言うことは、トバリが求めてしまった〇交渉は感情の無いまま、今後も問題解決方法として選択されてしまう可能性があるってことは否定できない。行為自体や最後のミツとの会話には優しさと粗暴の落差があって、ピーターパン症候群だから性に否定的なのかなと思いましたけれども。当初には考えられなかったサイコパスのような狂気が見えた。トバリは既にミツのプラトニックな恋愛というストイックな価値観を否定してしまって、越えてはいけない一線を越えてしまった。自分はできているから相手にも同等を求めるなんて、スイッチ押下済みの典型的なDV男じゃないですかね。自分のせいだと罪悪感を持たせミツの思い通りにコントロールされて、対等ではない主従関係が出来てしまっています。こっちが分量なのかな?
他の方のレビュー読んだら、過去の性的な問題も否定できないですね。どっちにしてもトバリは逃げた方がいいですね。助けてくれる友達がいないですから望み薄いですけど。
果たして、、
ネタバレ
2022年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 互いの本質の違い。

相手の求めるものを叶える代わりに、自分の望みを受け入れて貰う。
誰しもが身体を重ねる行為を円滑に行えるとは限らない。
愛という表現が適しているのかはわかりませんが、これもまた歪みながらも必要とし縋る愛なのではと感じました。

個人的には求めるものの違う2人が、この先どんな結末を迎えるのかが1番気になるところです。
過去に何が…?
2022年1月31日
ミツの様な人が現実にいたら悲しいけど、私が知らないだけで実際にいるんだろう。
難しい事は分かりません。
なので私にはトバリの感情しか理解出来ませんでした。
そう思う私は、きっと幸せに生きてきたんだと感じさせられました。
読み手によって色んな解釈や感情を生む作品でした。
凄いのひと言です。
(総41ページ)

※補足です。
ミツの様な人は実際にいました。
『アセクシャル』と言うそうです。

【アセクシャル(またはエイセクシャル・エイセクシュアル・無性愛・Aセクシャル)とは、他者に対して性的欲求を抱くことが少ない、またはまったく抱くことがないセクシャリティだ。 恋愛感情(好きという感情)を抱くことはあっても、その相手に性的な感情を持つことはないことが特徴である。】(引用)
怖いけど…
ネタバレ
2022年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミツはわざわざ入学式の日にトバリに狙いを定めてなのかな?と考えると怖いけど、そういった愛の形もあるのかもしれないと思わされました。ゆっくり真綿でしめられてる様な感覚で、こうやってずっと愛されていくのかな?と。
恋の分量は同じだけ
ネタバレ
2022年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミツは計画的にトバリを選んだんだと思いました。自分に絶対に口ごたえせず従順であろうトバリ。ミツの普段の笑顔も作りものぽい。次こそは絶対に失敗しない…だけどトバリが自分を求めてきたことでミツは抑えこんでいた本性?性癖?を解放してしまう。小さなか弱い生き物を強く虐げる愛し方しかできないミツなのでは…。トバリも最後「僕がそうした、僕が自分で壊した…」と全てを理解したように呟いています。二人で絡まりながら深く沈んでいく未来をいろいろと想像できる奥深い作品でした!
自分的課題図書(その1)
ネタバレ
2021年12月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローするレビュアー様ほぼ全員がレビューされていたこの作品。
年内には読もうと思っていた、私の課題図書。

なるほど面白い。
物語の切り取り方が上手いなと思った。いろいろな視点で読める、いい短編。

【以下、がっつりネタバレ注意】
ミツ(攻)くんは…いろいろと大きなトラウマを抱えていそう。
恋人を抱いているときに相手が怯え、怖がっているのに全く気づいてないところに根の深さを感じる。

でも…ミツはトバリと別れたくはないのね。

何度も読み返したけど、ミツがただ自分の言うことを聞く、都合のいい伴侶をキープしたいだけだと私は思えなかった。深く暗い穴の中で、ただトバリを求めていると感じた。
想像しすぎかもしれないけど、彼を抱いているときの死んだような目、あれは自分の真っ黒な過去を見ているのかな…と。

お互いにお互いを求め合う気持ちがあるのなら、二人の未来にまだ希望はあるんじゃないかな…。ラストシーンの抱擁で、二人は初めて本当の意味での触れあいが始まったのだと私は思いたい。
難しいかもしれないけど、二人に再び幸せな時間が訪れる日が来ることを願います
ああああ…
ネタバレ
2021年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初見で読んで、近しい人間から性的暴力を受けて育ったお人のお話を思い出しました。その人にとって、セック スは暴力で相手を蹂躙することそのものだったと。だからどうして恋人が自分とセック スをしたがるのか理解できなかった、と。とはいえ、普通というか一般的な感覚の持ち主であれば、そういう状況下にあったとき当然セック スに対し負の感情を抱くのはともかく恋人にそれをすることを良しとは思わないものです。良しと思わないのは、自分がやられて嫌だったことを恋人にしたくないという感覚があるから。けど中にはそうならない場合もある。ルール付けられたそれを覆すほどの感覚を持たない人もいる。ミツはそういう性質の人だったんだと思いました。自分は、ミツは多分本当にちゃんとトバリのことが好きだと思います。自分がトバリの願いを叶えてあげた分、トバリもミツの願いを叶えてほしい。なんでしょ、お金を出したら物が買える、そういうルールと同じ感覚にあるんだと思います。読後、フォロー様方のレビュー見て、皆さま本当に感受性豊かで感銘を受けました。考察が凄い…。追記:サイコパスと自己愛の分かりやすいレビューありがとうございましたm(__)m。改めてこのお話どっちにも解釈できるのでは??と面白く思いました!サイコパスの話として解釈するととても綺麗にまとまっていてゾッとしました…。でもそれでも自分は恋の分量っていうタイトルに、恋愛として読めるのでは、と思ったり。「…離れないよな?」が脅迫に見える時もあれば、嘆願に思える時もあるのです。
読後の頭の中の????が消えない
ネタバレ
2021年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 想像の余地ありまくりな短編作品でした。
最後のページのOWARIを目にして、「え、嘘でしょ?!」と思わずツッコミを入れてしまいました。短編作品だから短い物語なのは当然なんですが、なんとも煮え切らない読後感。え、なんで??と思う事があり過ぎて消化し切れない。
ミツがああいう価値観を持つ様になったきっかけは一体なんだったんだろうとか、そもそもきっかけ自体あったのだろうかとか、何かトラウマでも抱えているんだろうかとか、色々想像してしまいます。トバリに関しては、彼は至って平凡というか、好きになったからもっともっと一緒にいたいし触れ合いたいと、割と普遍的な感情を抱いていて共感できました。
ミツの心の中をもっと知りたいと思う気持ちはあるんですが、想像する事しかできないのでとりあえず置いといて…。人それぞれ考えや価値観色々、という前提があるとして、彼らの関係性を客観的に見てみると、単純に性格、考え、価値観の不一致ですよねえ。と僕は思います。恋愛の仕方や形、愛の表現の仕方、"恋の分量"にお互い差異があるんだろうなあ。(そもそもミツがトバリを本当に好きなのかどうかも不明ですし…。) お互い愛し合っているというのも事実で(仮)、でも疑いの余地もない価値観の不一致があるというのも事実で、そこにどう折り合いを付けていくかなんだろうなあ。
全くコミュニケーション取れてないままのあの終わり方で、彼らの関係の行く末はどうなっていくんだろう。ミツもトバリもお互い不健康な関係性、泥沼にどんどん嵌っていっている様な姿しか想像できないです(汗)
こういうゾクゾクさせる、ドロドロ闇が深そうな作品は大好物なので、物語としてとても面白かったです。他の方のレビューで知りましたが、ヒロ先生はこういう読後感スッキリしない作品を多く描かれているみたいなので、他作品も読んでみたいと思います。
読み手の受け止め方で印象はガラリと変わる
ネタバレ
2021年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直なところ、どう解釈して、どうレビューを書けばいいのか自信ありません(泣)難しい…
友人のいないトバリにとって、初めての友人であり、初めての恋人のミツ。誰しも、好きな人に触れたい触れられたい、肌を重ねて温もりを感じたい、繋がりたいと思う事は、ごくごく自然で当たり前の感情です。ミツがそういう触れ合いを拒絶する真意がわかりません。気持ちが繋がっていれば、それでいいというプラトニックな気持ちも、わからないではないけれど、でもやっぱり不自然で…
もう、そうなると『恋の分量』というよりは、『質』の問題なのではないかと思うのです。お互いが向いてる方向も違うし、好きの度合いが違うというよりかは、好きの質が違いますよね。 ミツの言い方を考えると、トバリが望んだから、セッ*ス【してあげた】この【してあげた】がくせ者で、ミツとトバリの立ってるラインが対等でないような気がしました。極端な話、トバリが自分を好きだから、好きになってあげた、と考えれば、ミツの無機質な行為もしてあげた事になるのかなと。そこに心がないのは明らかな事で、ちょっと怖いです。してあげたから、その代わりに僕の望みを聞けよって…
恋は与えるばかりのものではないし、与えられるばかりのものではない。give and takeのバランスがあってこそ関係は成り立つもの。ミツの中には異質なgive and takeがあるような印象です。ただ、何故トバリにこだわるのか?自分に恋心を持つ者なら、離れて行かないという過信なのか?ん~わからん。
トバリにしても、何故離れられないのか?友達のいないトバリにとって、孤独よりも、ミツの呪縛を選んだのか?とも思ったりしたけど、しっくり来ない…ミツにとっては嫌な行為をさせてしまった事で、心のバランスを失ったから?とか。答えにたどり着かない自分の未熟さよ…ギブアップです。
トバリからの視点で描かれたこの作品に、今度はミツからの視点でanswer編を描いて欲しいです(泣)
続々と皆様が更に深く考察されて探究される姿勢は、頭が下がる思いです。皆様のお考えを元に読み返すと、また違う印象にもなります。十人十色、読み手が違えば、受け止め方も様々であるだろうし、それぞれが持つ印象が違ったとしても、視点が違うのもそれは面白いかなぁと思えました。
皆様の話の中に加えて頂いて、ありがとうございました。
「好き」とは一体何なのか…
2021年9月8日
以前、フォローしている方のレビューを拝見して読んだのですが、別のフォローさん仰る通り、難しくて…。心に引っ掛かりを残しつつ、そのときに言葉でまとめられないと、何かを発したいのに、そのままになってしまう作品のなんと多いことか…。フォローさんのレビューを読ませてもらって、再読しました。
今回、トバリが感じる「冷たさ」に、ふと「金属」の冷たさを思い起こしました。金、銀、銅、様々に分けられる金属は、固体のままだと硬くてぶつかり合ってしまいます。でも、硬いままだと傷つけ合う金属も、溶かすと混ざり合うことも可能で、それぞれの分量によって、新しい色合いを持たせることができます。出来上がった色が気に入らなくても、分量の違いによる苛立ちや不安が生じても、そういったものは、お互いの柔らかさがあれば、注ぎ合ったり、補い合ったりしながら、お互いにとって心地よい色合い、風合いに寄せ合っていけるんじゃないかと思います。だけど、一方が固まってしまえば、それは混ざり合うことへの拒絶になってしまうんだなと、そんなことを考えました。
「恋」を「金属」に例えたとき、その「質」は様々で、果たして、口々に言う「好き」とは一体何なのか。硬い金属を溶かす熱は、どこから発生するのか。そもそも、溶かすつもりのないミツを抱き返すトバリの姿に、今、トバリが無理やりに柔らかくした自身で、冷たく固いミツを包んでも、いずれは、メッキが剥がれるように、ポロポロとこぼれ落ちていくのではないかと、そんな風に思いました。切なさではなく、痛々しさを感じる再読後です。
視点を変えると、表紙の雰囲気まで一変する
ネタバレ
2021年9月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編です(41ページ/100pt)。
人の間に埋もれがちな大人しい個性の大学生トバリが、入学式の日に自分と真逆の華やかな容姿で人好きのする同級生ミツに声を掛けられ…。
“恋の分量”と思っているのは果たして誰なのか?それは本当に“量”なのか。
トバリ視点で進むこの物語を、第三者視点で眺め直すと、人慣れない青年が目をつけられ揺さぶられ…という話に見えてくる。
テーマは普遍的でもミニマムな表現が却って印象を強め、いつまでも胸に余韻を残します。


(9/13追記)
*フォロー様方へ:
「この話は単に性格や考え、価値観の不一致、恋の“分量”の違いでは?」------との見解、わかります。まさにトバリも最初はそう思っていたと私も思います、「わかり合えるかも知れない/わかり合えるはずだ」的に…。
私が注目したのは反復する描写------たとえば初めて二人が体を繋いだ時にミツがトバリの首を手加減なく絞めたこと(息がヒュッとなるほどの力がどれ位のものか自分でやってみると分かる)。または、恋人をというより物体を見るような無機質な目を向けるミツの視線に、翌日まで尾を引くほどトバリが感じた恐怖。あるいは、二人の関係が変質したことをトバリが一方的に自分の非だと思い込んでいること。もしくは、それまでの優しい口調が一変し、「離れないでね」でなく「離れないよな?」と強く言われてトバリが目を見開き体を震わせたこと等々のディテールです。
言葉に乗せた感情の、ミツへの伝わらなさ加減や彼の反応の異質さは、トバリが単に“悲しい”ではなく“怖い”と感じるほどのレベルや性質ですよ、と読み手に伝える作者の意図的な繰返し、と自分は受け取りました。
感情や良心、罪悪感や共感性の欠如、冷酷さとエゴイズム、特異な自意識。他方で魅力的な外見と振舞い、口達者。優しさと脅しを使い分け自分の思惑どおりに他人が思考・行動するよう誘導するのが巧み…… 反社会性パーソナリティ障害(ASPDいわゆるサイコパス) の特徴そのままを作者が描いた風だなぁと思いました。
サイコパス相手では諸々の不一致の折り合いなど望めないから逃げるが一番、なのに思考操作され逃げられず搦め捕られてしまう……一般小説でも少女漫画でもBLでも'90年代末から多くの作家が繰返し描く定番人気テーマの一つで、この作品をその系統だと解釈するなら、セオリー通りの展開と結末、とてもいい短編だと思いレビューしました。
不一致
2021年4月18日
「愛しているから全てを受け入れる」は果たして正しい選択なのか?
短編なのに深いです。そしてとても重い。
展開が素晴らしいです。でも、読後感は良くないです。笑
心が痛い
2020年8月30日
幸せになって欲しい、いつかお互いが同じように求めあって、そんな未来がきますように。
心臓を掴まれるような短編
2020年8月30日
タイトル通りです。胸が苦しくなるような作品です。恋人と、愛の解釈にギャップがあるとこうなのかなぁ、とか。とにかく、すごく良い短編でした。
ああ!“らしい”!作品
2020年8月28日
わりと短編で“らしい”作品を送り出す作者様の、“らしい”作品です。『覆面課長』の様な明るいノリで闇を覆い隠す様な作品ではないので、闇嫌いの読者にはオススメしません。が、それもまた好きな私にとっては大好物。
誰にでもちょっとはあると思う、好きで好きで大好きなのにどうしても、どおおおしても納得できない理解できないでも一緒にいるには同じ方向を向かなくちゃ…な時。
短編だからストーリーを迂闊に書いちゃうとほぼネタバレになる私の力量なのでこれにて。好き。
これは、切ない
2024年4月7日
気持ちは確かにお互い好きあってるのに、これはトバリにとって辛いです…。最後の最後に、トバリの思いが攻めに伝わるかなと思って少し期待してしまったら、あの終わり方…。その後2人はどうなるのか気になります。
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ネタバレ
2022年7月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルに「恋」とついているし、短編なので、軽い感じで読まると思っていましたが、思っていたよりも深みのあるお話でした。少し、怖さも感じてしまいました。
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人の心はわからない
2022年7月24日
想いって難しい。結局、人の気持ちが理解できるなんて、幻想かもしれません。ミツがサイコパスとか、性が嫌いとか、見方はいろいろですが、私は、性嫌悪症かもしれないと思います。好きだけど、性活動が醜く思える…そんな気持ち、わからないでもない。愛の結晶とか、愛があるからする行為、とか言うけれど、無理矢理の性活動でも子供はできるし、性を売り買いすることを思えば、その行為に愛はいらない。所詮、本能。獣もする生きる本能。だから性活動が美しいものと思えず、嫌悪する人はいると思う。ミツがその嫌悪を抑えて、トバリの為に無理してやったなら、それは愛かも知れない。でも価値観の違うトバリには伝わらない。冷たく無機質な行為に傷ついても、トバリは結局ミツから離れられない。自分に自信がないから、自分が間違っている気がする。だってミツが自分のためにしたくないことをしてくれたのだから自分も我慢しなきゃ。2人とも、苦しみながら一緒にいるのかな。悲しいな。短編ゆえに、いろいろ考えさせられます。
ほんとに いいのかな
2022年7月7日
こういう関係って 続けていていいのかな、って思いました。二人の愛情表現がいっちしていないと幸せになれないような気がしました。
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続きが読みたい作品です
2022年1月21日
先生の心理描写がさすがの一言です。
1巻完結となっていますが、「恋のはなし」の続編「愛のはなし」がしばらく経ってから出たように、こちらも続編あるといいのになぁと思ってしまうお話でした。
こえー。
2022年1月15日
これは 依存のはじまりになるのかな? ちょっと 怖い。彼等の未来を案じると、幸せってあるのかなぁとすら思える。
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こ、怖い…
ネタバレ
2021年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 未読作品のレビューはさらっと斜め読みしかしないのですが、それでもフォローさん達の間で盛り上がっているのが分かるくらい熱量がスゴかったので私も読んでみたくなりました。読んで私が感じたものは怖さしかなかったです。恋と呼ぶような、そんな甘い領域をもうはみ出してしまっていて、執着とか依存とか負の要素で出来上がった関係性はこの先破滅しかないのではと思ってしまいます。フォローさんの考察で出てきたサイコパスという単語がこの作品を読む上では一番しっくりきましたー。本人達が良しとするのならその関係性を継続するのは自由だと思いますが、傍目からみれば幸せにはなれないパターンでしょうね。幸せの意味合いも人それぞれですが。トバリはもう捉えられて逃げられないのかな…(あ~、トバリの苦悩する様が目に浮かぶ…)。短編だから全てが描かれない分、想像の余地が広がって読む人ごとに様々な印象を残す作品なのかもしれませんね。後味の悪さから言って正直私の好みの作品ではありませんでしたが、皆さんの考察が深くてそれを読む方が面白かったです!単純な内容ではなく、いろいろ考察できるという点では興味深い作品だったと思います(考察するの好き~)。
2本のシリンダーを繋げるガラスパイプ
2021年9月14日
フォローしてる方々皆熱く語られていたから、勝手に単行本なのかと思っていたら100ポイントで買える短編だったので読んでみました。まず、この短編があのシュールな「覆面係長」シリーズを描いた作者さんだと読み終わって知ってびっくり!たしかに美しい絵は同じなんですが、全くテイストが違う。。俄然他の作品にも興味持ちました。
私はミツのこの先にかんちゃん(はだける怪物シリーズbyおげれつ先生)をみましたよ。。ミツ個人の性質より、ミツがどうしてあのようになってしなったのか、作中で語られてない幼少期のトラウマや虐 待があるのではないか、そして今でも合意でない性行為は充分DVに値しますが、この先大学卒業して社会人になってストレスに晒されるともっと直接的な暴力があるのではないか、殴ったあとにごめん愛してると抱きしめるのではないか、、、そこまで想像しましたよ。今なら間に合う、全力で逃げて〜って言いたい。でも、そこは恋の分量、表紙は2本のシリンダーで繋がってる手はガラスパイプ。中に液体の恋を入れて互いの恋のメモリ分量が一方が上がれば他方が下がるのイメージとおり、ふたりに恋が入ってるうちはもう仕方ないのかも。せめてガラスパイプにヒビが入らず恋が漏れないようにと願います。
横からスミマセン…
ネタバレ
2021年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさんのレビューで気になって読みました。
別のレビューで述べられている方がいらっしゃいましたが、私もミツは完全にサイコパスで、やや自己愛性パーソナリティの傾向があるのかなと思いました。
なので、トバリが求めている形の愛はミツには無く、あくまでも己の自己愛を成立させる為にトバリという存在を手元に置いておこうとしていると見えました。
周囲との関わりが薄く情に厚いトバリは、ミツと深くなればなるほど客観的な思考をしにくくなるので標的にしやすい。
サイコパスや自己愛だとそういう嗅覚が長けているので、最初からそれを見越してトバリに近づいたのかと思います。
ミツはそういった行為は出来るけれど、心を伴うセッ○スは出来ない人種だと思います。しかしトバリがそれを求めてくるだろうことは分かっていて、敢えて自分は出来ないと言う。そしてトバリの無理強いでセッ○スをしたという事実を作る。しかしそこに愛は無く暴力に近い。もうしたくないとトバリは思うけれど、それは自分が無理を言ったからだと逆に罪悪感を植え付ける。
だから離れるなという言葉に従ってしまう。
一見、ミツの様な執着は周りから見るととても深い愛に見えるので周囲も気付きづらいし、標的となった人もそこに愛があると固執してしまうタイプの人が多いと思うので、その毒牙にかかったらなかなか抜けられない。
…ので早く逃げられる日が来ると良いんだけど…
…と思いました。

横から失礼しました…
2人の方向性
2021年8月14日
作者様の描く「唇」が好き。カバーの2人、1人は口角上げて1人はちょっぴり口開けて。この表情、作品読むとまた違った捉え方が出来て2度美味しかったです。
短編なのでストーリーは割愛、陽キャのミツと陰キャのトバリのお話です。全体通してトバリの心の声が綴られていますが明るいお話ではありません。皆さん仰ってますが心が痛くなってきます。ただ好きの方向性が違うだけでこれほどまでとは。。
41ページで100ptという手軽さにポチりましたが、2人のその後を気にせずにはいられない、そんな後ろ髪を引かれる読後感でした。
😊
2021年5月12日
41ページです。
絵が独特で好みが分かれそうだなー
どうして攻めがああなったのかわからないけれど攻めの言い分も受けの思いも分かるだけに切なかったです。これはハッピーな終わりじゃないのでバッドエンドになるのかなー
短編なのによくまとまってるし41ページで100ポイントはかなりお得だと思います。
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購入
2020年9月8日
作者買い。大学生。短編で短いのに独特の空気感でしっかりした筋がある。好きな作家さんなんだけど最近ちょっと苦手。後読感で切なくなるのはなぁ…読み手を選ぶ作品ですね。
これぞ斑目先生節
2020年8月29日
普通とは一味違った執着愛のカタチ!好き嫌いは大いに分かれると思いますが、私は作者さんの病んだ作品の大ファンなので、この作風にゾクゾク来ました。
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2020年8月28日
この作者さんの、闇を描いた作品が好きです。短いのに満足。余韻を楽しめる!
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怖い
2024年6月24日
初読みの作家さん。短編が読みたくて購入。短い中で、こんな関係は駄目だってわかるストーリーは上手いし、怖かった
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この短さでこの重さ
2022年1月26日
読後、言葉に出来ない、不可解な気持ちが残りました。トバリは至って普通の感覚で、普通に恋人に望むことを口にしたと思う。ミツの闇がなんなのか、そんな疑問さえ口に出しにくい、作者さんには独特の雰囲気がある。
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そこに愛はあるのか?
ネタバレ
2022年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 多くのフォローさんがレビューを上げられていたので読んでみました。う~ん、なんとも言えない読後感。攻めがこうなった原因は何なのだろうとか受けを選んだのはどういう理由からなのかと考えましたが、フォローさんの攻め=サイコパス、受け=ターゲット(都合のよい)というレビューに激しく納得しました。でもそうなると受けの思う幸せは得られないのでしょうね。サイコパスって治るとかいうものではないらしいですし。恋人 サイコパスで検索すると、関係を断ち 逃げろというアドバイスが並んでいました。もはやBがLしてられない。班目先生の鬼チク攻めはいくつか読みましたが、ついにそれを超えちゃったのかな。2人がこの後どうなるのか読んでみたいです。
2020年8月 総41ページ 修正=見えない構図
切なすぎ
ネタバレ
2022年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ お互いが想いあってるのは事実なのに、性的な事への感覚の違いですれ違ってしまいます。好きな気持ちと、歪んでしまった関係にがんじがらめになる主人公がこれからどうなってしまうのか…。
好きの形
2021年10月2日
41pの短編。自分が感じる好きで相手にも好きになって欲しいというトバリの普通の感覚が苦しくなります。自分の思いが帰ってこない虚しさの読後感です。
こんな人は本当ムリ…
ネタバレ
2022年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前フォローしてる方々がレビューされていて、気になりポチ。
レビューを拝読すると
あ〜自分は絶対苦手な系だな〜っと思い中々読めず。

やっぱり苦手(T ^ T)
愛ゆえのサイコパス、(大好きなカラーレシピ)
歪み、狂愛は好きですが、
もう笑ってるけど何考えてるかわからないミツに
愛か何かわからない心情は読んでいて出口がなく苦しいだけでした。
ラストもひょえ〜Σ(゚д゚lll)こちらもプルプルでございます。
ミツの幸せとは何なのか?
いや本当謎なんですが、もう少しミツと言う人間を
掘り下げて描いて欲しかったな〜っと。
好きな作者様ではありますが、これはハマらず。
ごめんなさい(>人<;)
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作家名: 斑目ヒロ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 白泉社
雑誌: 花丸漫画