これまでのミナヅキ先生の作品は絵も話も淡々と進んで、キャラに生気を感じられないものも多かったのですが、これは違う。少年漫画的なバトルや恋愛性愛、いろんな要素がバランスよく練りこまれていますね。
この作品の吸血鬼は「蚊」の習性を参考にされているのかな?刺す時に気づかれないようなんか出す=血をいただく時に快楽を与えるという設定に置き換わっている感じがしました。それがまあ…エロい。
吸血時、アンナの唾液が媚薬のように注入され、理性もろともみつるを溶かします。「かわいい、かわいい」とみつるを撫でまわすアンナと、それを享受するみつるの甘酸っぱいやりとりをはさんでくださったおかげで、バイターの持つ闇や家柄などのめんどうな重さが若干緩和されます。
ミナヅキ先生の作品はいいお話も多いのに評価が低い印象でした。
どんどん進化していくミナヅキ先生の今後がますます楽しみです。