冒頭はグロいところもあるので苦手な人は注意が必要ですが、中盤以降は大丈夫かと。
基本的にヤンデレ共依存でお話が進むのですが、「ヒロインとヒーローの幸せな生活を描ききる」という作者の意志が最初から最後までブレることなく完結したのが本当に良かったです。
ヒーロー以外の吸血鬼を出さない・モブCPを出さない・ライバルの女の子を出さない、の三点も決めていらっしゃったようなので、二人の物語として始まり二人の物語として終わりました。すれ違いが欲しい人には向いていないと思います。
こういった少し暗めのお話は、不穏な展開やメリバ・バドエンになりがちですが、はっきりとハッピーエンドだったのもとても好みでした。だからと言ってのほほん平和お花畑〜〜な最終話ではなく、ちゃんとしっかりヤンデレで、本当に美しい終わり方でした。読み応えがすごいです。大満足です!