ネタバレ・感想ありカッコウはまだカゴのなか【電子単行本】のレビュー

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ゾッとする良い狂いっぷり
2023年10月22日
警察官の優也と、優也の養子である紗良とのインモラルもの。
特殊な経験からか、紗良は人を狂わせる魔性の魅力に満ちあふれており、優也がどんなに理性で抑えようとしても堕ちずにはいられない…読んでいるこちらも催眠術にかけられているのでは!?と思うほど、紗良から目が離せなくなる。
優也の職業を警察官にしたのもインモラルに拍車がかかって良かった。
沙良が悲壮感を感じていないので重苦しくなく読めたが、優也はなぜ父親になったのか、なぜカッコウは飛び立っていかないのか…色々考え出すとゾっとする。
登場人物ほぼ狂っていて(狂わされていて?)、その振り切りっぷりには拍手したい。
それにしても沙良の体の柔らかさよ。腰痛持ちには辛そうな体勢が多く、特に背面の体勢から後ろを振り返る際の腰の肉のねじれが素晴らしかった。
背徳感を楽しめるなら読んでほしい
2022年3月3日
本来BLを読む楽しみは、背徳感と幸福感を同時に味わう事だったと思う。
イケナイコトを覗き見る時にドーパミンが出てしまう性を、無意識のうちでも肯定した人だけが受ける恩寵が、この世界には有る。
だが昨今は男同士だから背徳(異常)となど、バカしか言わない。
ならばそれに代わる背徳を用意せねばならない。
その点で今作はBL読みの原点回帰を呼び覚ましてくれた。
………
今作を背徳の物語たらしめる鍵はキャラクターにある。
特殊な環境で育った超絶美人、フェロモンを異常に撒き散らす受け。
軽薄な正義感を持つ警察官、頑固でおバカでお人好しな攻め。
………
人が環境に容易く左右されてしまうのは、歴史を顧みればわかる。
例えば戦時中、例えば大飢饉。
倫理が根底から覆され、または無いものとされる世界。
作中の受けは幼少時から「お父さん」を喜ばせる事が世界の全てであり、それがセック スであった。
この強烈な過去を持つ受けの倫理観を一般向けに矯正するなど、攻めにとっては不可能に等しい。
攻めは自分の欲望と正義感の狭間で悩み苦しむ。
彼がもしも快楽主義者だったら、
もしも正義に頓着しなかったら、
せめてもしも自分を理解していれば。
こんなに「イケナイコト」にはならず、憐れな美人が貪り尽くされるだけのエロ本になっていただろう。
劣情にギリギリで負けた先にある背徳感は、莫大な快楽を与えてくれるのだ。
………
今作はえっちシーンが多く、受けはかなり肉感的、シチュエーションも最高でNTRも多い。
しかしエロを楽しむのではなく、背徳感を最大限に享受するための作品だと思う。
仄暗い己れの感情に向き合って、自分がイケナイコトを楽しめる人間であると思い知ればいいのだ。
おもしろかった!
2022年2月1日
たくさん立ち読みさせてくれてありがとうございます!購入しましたが本当によかったです。闇を抱えた性に奔放なキャラって好きです。
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2021年9月28日
めちゃくちゃ重くて歪んだ愛でドロッドロだけど
わたしの性癖にはぶっ刺さりました
むしろこういう話探してました

受けがぶっ飛んでて狂ってるんですがそれがまたいい
攻めは前の父親とやってることはほぼ同じで
大丈夫…?ってなりますが共依存最高でした!!!

ドロッドロの重めが好きな方に是非おすすめします
引き込まれる美しさ
2021年8月2日
なんか作者さまが表現したいものが絵でひしひしと伝わる..
美しいけど恐ろしくも感じる子、、、
義理の親子もの
2023年10月6日
年が近い(ように見える)ので、そんなに親子って感じがしない。息子の方は貞操観念0。なので背徳感はあまりない。悲壮感もないので題材のわりには読みやすい。主人公も身寄りのない子を引き取ったくらいのスタンスだったら、そんなに悩まなくて良かっただろうにと思う。
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蜜と毒…禁断の実を一度口にしたら戻れない
2023年6月6日
これまたディープな作品で。メリバになるんでしょうね。魔性に嵌まり蝕まれ、足掻きながらもじわじわと堕ちていく男の姿に興奮を覚えます。紗良を引き取ったのは警官としての正義感?同情心? … 否、「おそろしく綺麗な顔」の紗良を見た瞬間から沼に片足を突っ込んでいたんだろうな。魔性の引力と真っ黒な瞳に吸い込まれて…「親子」という枠組みを作ったが為に倫理観と欲望の狭間で苦悩する訳だが、それは自ら紗良の「お父さん」スイッチを押してしまった事による ある意味自爆であり自縛。 天真爛漫さと男を惑わし引き寄せる魅力を併せ持ち、異常な環境下で育った悪影響により とことん緩い貞操観念を持つ紗良。… 要は存在自体がエロの塊なのです。それを目の前にして己れの自制心との闘いに悶え苦しむ優也の姿が一つの見所と言ってもいい。しかし、一度でも味わってしまった蜜の味は苦悶と熱を身体に残し、決して消える事は無く胸の奥でまた味わいたいと渇望する… 毒だ。紗良がある意味ピュアで人懐こく育ったのは前の父親に愛情をかけられた面もあるのかと思ったが、違うだろうな。生きる術と天性のもの。微塵でも愛情の欠片があれば真冬に靴下も履かせずボロボロの薄着で居させないし、年齢より華奢で痩せ細らせたりしないし、何らかの方法で教育を施しただろう。きっとお金が無かった訳でなはなくて、裸でいる時間が長いんだから服なんて必要ないし、成長して男の身体にならない様に 逃げ出す体力をつけない様に食事の量を抑え、疑問を持たない空っぽのままで と知識を何も与えなかったんだろう。紗良自身への歪んだ愛で起きた事件ではなく、「身代わり」として失った時間は余りにも長くて虚しい。紗良を閉じ込める内に魔性の蓋を開けてしまいズブズブと嵌まってしまったんだろうが、愛する人が自分のせいで命を断ってしまった事はどうやって気持ちの折り合いをを付けたんだろう?42項の様に図々しく癒しを求めて目の前の蜜を貪るのみか… 自らはめた足枷を引き摺りながら薄氷の上を歩く優也だったが、己れに内在する本性をズルリと引きずり出され、一気に壊れていく様がいい。執着?嫉妬?狂気じみた愛情?何とでも言うがいい。腹の中のドス黒い欲望を紗良が丸ごと受け止めてくれたらそれだけでいいのだから。共依存?求め合う幸せの何が悪い?しかし 読み終えて見返す3項の扉絵よ… 魔性を飼うのは命を削るな。生気、吸い取られらてるし…
続きが気になり過ぎて
2021年11月23日
購入して読みました。
いつもキャラの見た目が気になって読むことが多いんですが、試し読みの量が多く話の続きが気になって気になって。
キャラはあまり胸に来なかったけど、話の展開が好きでした。
本編に対しておまけが思いの外ゆるくてほんわかしました。
エロいというか、サイコです
ネタバレ
2021年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ エッチな描写も多いけれど、心理的に追い詰めてくる名作です。
サイコな子どもと倫理の狭間で揺れ苦しんで、でも堕ちていくその葛藤とテンプテーションのせめぎあか、一段と恐怖心をあおります、
まんまと立ち読み増量で
2021年9月22日
いやー80ページも読まされたら続き気になるでしょ!
結局208ページありましたが。これは好みが分かれると思うので、ダーク性てき虐○系苦手には辛いです。まあ本人ノリノリなんですけどね
なんとも言えない感情になる…
2021年3月29日
何かのサイトでみて気になっていてクーポン使って購入しました。すごいサラがえっちだし悪くなかったんだけど、なんとも言えぬ感情になります…いわゆるメリバってやつ。2人がよければそれでよし、という感じでミイラ取りがミイラになったなぁという感情になりました。光の腐女子には向いてないかも。でもクセになる作品で嫌いじゃ無いです。
共依存BL
ネタバレ
2022年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤンデレと関わっているうちに健全な精神の持ち主だったはずの攻も少しずつ心のバランスを崩していくいわゆるメリバでした!
攻の葛藤がよかった
2022年5月3日
受の子が悪意はないのに周りの男を誑かす魔性系というのと凡庸な攻が葛藤するところがよかった。
あっさり付き合ったりするよりこれくらい苦悩するBLがもっと読みたい。
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すれ違い系かな
2021年3月29日
受が魔性の美少年ではあるんだけど、一途ではあるんですよね。まあ貞操観念はありませんが。どちらかというと優也が真面目を拗らせちゃってる上に言葉足らずですれ違っちゃってる感じですね。
読んでる方としては、養子縁組みなんてゲイの結婚として使われる手法なんだから、戸籍上の親子ってことにそんなに拘らなくても、と思うんですけどね。
ハッピーエンドで良かったです。そしておまけ漫画が意外とほのぼのw
パパ若すぎ
ネタバレ
2023年11月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ いやいや同情でその歳で養子縁組するか??
受けの子が女の子顔すぎてうーん
はんざい臭しすぎだしずっと病んでる。それがテーマなんだろうけどネットで晒されてるし、このエンディング後って前の「お父さん」の二の舞なんじゃ???
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作家名: amam:
ジャンル: BLマンガ 近親もの(BL)
出版社: 秋田書店