"光" と共通の名前を持つ二人が、二人だけで立ち、光の先を伴に歩いていく決断をしたお話でした。先が見えない不安に押し潰されてしまった利人の選択、遠距離でもうずっと逢えていない淋しさに押し潰されてしまった光が出した答え‥すべてが相手を想う気持ちに繋がっていて、また手を取ることができた。約束の結婚に繋がる光は、久美さんからの贈り物な気がしました。誰もみんなが理解し祝福を得ることはできないでしょう。それでも光と利人は二人で共にありたいという選択をした‥それがすべてです。強い "光" は──白。押し潰されてもまた手を取った二人はまさにタイトルの「blanc」を表しているようでした。登場人物一人一人の台詞や仕草すべてに涙が止まりませんでした。