レビューを拝見し皆さまの言葉が胸に刺さり速ポチッと…。も〜なんでしょう。4つのノンフィクションドラマを観たような感じです。どれも本当に素晴らしいのですが、皆様も書かれていますが、私も表題作の『性同一性障害の刀根くんの話』が忘れられない。自分が性同一性障害である事をサラッと言って、いつも明るく歌ってふざけてる刀根くんですが、心の中を想うと胸が張り裂けます。カラオケで頬を染めながらジュリーのダーリンを歌い告白する姿がもうたまらなく切ない…。性転換の話、処女を貰ってと伝え涙を流すシーンは、涙腺崩壊です。短編ながらも心に残る作品の1つになりました。また次の短編では、ゲイCPが田舎に帰り母親と同居をする話。これもとてもいい話でお母さんの心情やこの2人が愛しくてたまりません。刀根くんもきっと同じように幸せになっていて欲しい…。他の短編も含めこの作品はLGBTについて深く考えさせられるし、BLに限らず、多くの人に読んで欲しいです。素晴らしい作品でした!