生まれつきの痣と奇妙な右目を持つ刺青師:海と、霊媒師(若干詐欺?):ミカギの・・・お互いに傷を持つ身の・・肌を寄せ合うように温かい恋物語。
身体の弱かった母が飲んだのは実は人魚の骨を砕いた粉で・・・・おかげで元気になり子も成せたのに・・・「人魚の呪い」と化け物扱いする両親の気が知れない・・・ようやく授かった命じゃなかったの?とやるせない気持ちになるけど・・・時代背景を考えると、少しでも見目が違うと化け物・異形とされ下手したら捨てられ、もしくは見世物として売られてしまうような昔々・・・にしたって、欠片位愛情があっても良いんじゃな~い?などと、作品にのめり込む自分がいました(^^;あんまり書いてしまうとネタバレになってしまうので何ですが・・とにかく海を実質育ててくれた「直助」はこのお話しの中では欠かせない存在だし、妖の金魚:クロと鯉:錦も海にとってとても大切な存在だと言えます。愛情を感じるからこそ、人は生きる意味を見出せる・・哀しい事も多いけれど愛しい人にも巡り合えた・・・そんな幸せな作品です(^^