本編6話プラス描き下ろしのep4.5。90年代アメリカのお話。厳格なカトリック信者の両親のもとで抑圧的な生活を強いられてきたアランは、あちこちで働きながら旅をしているヘイデンと出会い惹かれていく。アランに自由な世界を与えたいと考えたヘイデンはアランに一緒に来るかと声をかけ、逃亡生活が始まる……というお話。冒頭数ページで想像出来たそのままのラスト。とにかく暗い。全く救いのないお話で、読んでいる途中も読み終わってからもかなり精神的に落とされます。警部以外の大人がクズばかりで気持ち悪い。メイン2人の関係性も共依存という感じで、愛してるとか好きという言葉もお互いに縋っているだけに見えた。えっちシーンも色気より切なさしか感じられず。ただただ追い詰められていくだけのお話で、これは星2か3かな?と思ったのですが、初の書籍でこれだけ胸が苦しくなるお話を書き上げた作者の実力と美しい絵で星4にしました。