ネタバレ・感想あり遥か遠き家のレビュー

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評価に迷う
2021年11月7日
本編6話プラス描き下ろしのep4.5。90年代アメリカのお話。厳格なカトリック信者の両親のもとで抑圧的な生活を強いられてきたアランは、あちこちで働きながら旅をしているヘイデンと出会い惹かれていく。アランに自由な世界を与えたいと考えたヘイデンはアランに一緒に来るかと声をかけ、逃亡生活が始まる……というお話。冒頭数ページで想像出来たそのままのラスト。とにかく暗い。全く救いのないお話で、読んでいる途中も読み終わってからもかなり精神的に落とされます。警部以外の大人がクズばかりで気持ち悪い。メイン2人の関係性も共依存という感じで、愛してるとか好きという言葉もお互いに縋っているだけに見えた。えっちシーンも色気より切なさしか感じられず。ただただ追い詰められていくだけのお話で、これは星2か3かな?と思ったのですが、初の書籍でこれだけ胸が苦しくなるお話を書き上げた作者の実力と美しい絵で星4にしました。
秀作
2021年6月12日
一冊という短い中でも無理なくストーリーが展開して、キレイに完結しています。さながら映画のよう。BL漫画の枠にとらわれず完成度の高い作品だと思います。絵柄が美しくキャラクターも魅力的に描かれていますが、作中濃厚な性的描写はなく終始シリアスな雰囲気なのでストーリー重視な方におすすめかと。作者の次回作をまた是非読んでみたいです。
物悲しい
2021年5月27日
予感はしていたけどあぁ…という感じ…。残念だけど、これがベストなラストだったんだろうなと思う。
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何とも言えない
ネタバレ
2021年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「マイ・プライベート・アイダホ」「ギルバート・グレイ プ」「テルマ&ルイーズ」など1990年代のハリウッド映画のオマージュが散りばめられていました。違うタイプの毒親に育てられた2人は互いに欠けたものを補うように惹かれ合い、しがらみから解放されるために町を離れます。「世界中敵に回して、愛した。」「僕に全てを与え、捧げてくれた人」「この海だけが俺たちの世界のすべてだ」帯にある言葉が胸に響きます。どうして誰も2人を信じてあげなかったの?この本を読んでそう思いました。いろいろ割りきれない気持ちになりますが、とても美しくて、きっと幸せなラストでした。
2021年3月 総282ページ 修正=見えない構図。
読後精神やられます
2021年4月27日
狂信的なカトリック教徒の家に育ったアランは誰にも言えない過去があり、
街から街へ放浪するヘイデンにも同じように誰にも言えない過去を持っています
とある事故をきっかけにそれが露見することになるんだけど、もう悲劇でしかない。
読み終えたあとなんとも言えない気持ちになります…
覚悟して挑んだ方がいいです
…………(涙)
ネタバレ
2025年5月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 設定は90年代だが、イメージ的に70年代くらいの、まるでロードムービーのような作品だった。子どもの頃の悲劇と生育環境で支配され、成長してからも大人に苦しめられ、意図せずに人生を狂わされた2人の逃避行。薄氷を踏むような暮らしの中で育まれた色々な意味での何かは、暖かくも危うく、重なるようで重なりきれない不確かさが、救いを示すようで示さない。でも絶望もさせない。確かにそこにあったお互いの存在は、最後の最期でやっとシンクロした。終わりの光は解放と始まりの光でもあったのか。何にも囚われないその中で真に自由に互いの帰れる家になれたのか。逃避行の日々の中、確かに育まれた何か、が、愛であったと、そこで初めて言い切れると思った。もうそうなるしかなかったであろうラストは、悲し過ぎて美しく、その眩しさに、静かな涙が不意に流れた。
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物語の終わり方の捉え方は人それぞれ
2025年4月30日
小説のようなしっかりとしたストーリー。その分読み手に感情が重くのしかかってくる。
そのおかげで自分は何とも言えない読後感。
一瞬の幸せな気持ちとそれを包む辛さ。読み返すのは…難しい。
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ハリウッド映画の青年版
ネタバレ
2023年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ テルマ&ルイーズの青年版ですね。ほぼ同じようなストーリーで前評判ほど意外性はなかったです。それでも画は上手いし見せてくれました。
読み手を選ぶ作品です!
2023年12月4日
とにかく間違いなく忘れ得ぬ作品!
読後の衝撃が凄いのです

レビューするのにも時間がかかります
結局内容に触れるようなレビューを書くだけの体力も気力もないのですが…(読み直しができないです…)

それ位のインパクトを受けた作品
地雷持ちの人はネタバレレビューを確認した方がいいとは思います…
ネタバレダメ派の人はそれなりの覚悟で読んだ方が良いです
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切なくて
2023年6月3日
切なくて、泣けるお話だと巷で有名でした。確かに。ただ、私は泣けるまではいかなかったかな。物語の中に説明が多すぎて、解釈が難しかった。自分なりの見解が見いだせなかったな。
OVERRATED
2022年7月12日
色んなところで素晴らしい!と絶賛されているから期待しすぎたのかもしれませんが、え?こんなもの?って言うのが正直な感想。

設定を80年代にしているのも、二人の間に異分子が入ったせいで破滅の道をたどるのも、ラストも全部テルマ&ルイーズの影響強いなぁって思いました。ただ言うほど病みBLじゃないと思います。
映画の様な…
2022年4月4日
心理描写、表情での表現が細やかで、独特の空気感も相まって映画を見ているような感覚です。
ストーリーが進むにつれ、引き込まれて胸が苦しくなります。
途中から明るい結末は難しいと察しますが、2人の心が通う最後ではあるので納得です。
ただ、、ただ、、個人的にBLには完全なハピエン、キュンにドキドキを求めてしまうので、読み返すことはあまりないと思います。
ある程度は好みではない作品とわかった上で購入したので、良作(好みでないだけで良作であるとは思います)の勉強代として満足しています。
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翻訳の海外小説を読んでるみたい
2022年2月9日
『大人の被害者』の青年ヘイデンと少年アランの魂救済の物語。

絵、すごく好きです。
が、宗教が絡んでくるからか、お話はよく分かりませんでした。
タイトルに書きましたが、翻訳の海外小説を読んでるみたいというか、、登場人物の感情が分かりにくい。

描きたかった世界観はなんとなく分かるのですが、心情表現がまどろっこしくて感情移入できず。自分の読解力の問題かなぁ、全くストーリーには泣けなかった。(二人の育ってきた環境は泣けます)
ストーリー重視の雰囲気だし、嫌いじゃない作風だったので、惜しい感じがしました。

レビューにBANANA FISHみたいな、というのが時々ありますが、全く別物です。
(魂の救済という意味では似ているかもしれません)

個人的にメリバ苦手なんですね。が、これはメリバに感じませんでした。なので読後感悪くなかったです。二人の世界は終始二人で閉じているので、こう終わるのがハッピーエンドだよねと思いました。

アランのお父さんが嫌いすぎました…というか、周りの大人が最低すぎて唖然。こんな大人ばっかりに囲まれるってどんな業の深さだと思うほど、二人の生い立ちが可哀想。

作者様の初コミックスなんですね。
絵が好みだし、きっとストーリー重視の作品を描かれる雰囲気の作風なので、今後が楽しみだなと思いました。
☆3.5くらいです。
救済を求めて
ネタバレ
2021年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 発売前から表紙の絵柄でとても期待していたのですが、し過ぎてしまったようで、1回目は全体的に説明+少しくさい台詞が多いように感じ、ストーリーに集中できず…他の方が感動したと仰っている波に乗れない自分にがっかりしてしまいました…合わなかったのかなぁ。でもこれだけの画力とお話の作り込みができる方なので、2巻くらいに分けて絵だけで表現するページをもっと増やしても全然良かったのではないかと感じました。初コミックスで重い話を2巻は手を伸ばしてもらいにくいのかもしれませんが…2回目は初読時よりも没入して読了。逃れられない現状に諦めと言う言葉がよぎる最中に出会い、一緒に光を探そうとしているところを周りの大人たちがさらに2人を追い詰めてしまう様が痛々しく、切なかったです。大人になってもままならない事は多々ありますが、まだまだ未熟な彼らを警部のようにもっと慮ってあげられる人がいれば、もっと違う結末になったのではないかと考えてしまいますが、現状での考えうる2人にとっての幸せの結末を静かに見届けようと思います。
期待し過ぎてしまったかも。
2021年6月26日
絵も素敵だし、ストーリーも まぁ、悪くない感じなんだけど、高評価に、読む前から、
かなり期待してしまってたからか、
いまいち、そこまでの良さを感じれなかったです。…まぁ 多分、他の作家さんの、痛くて辛くても悲しい魂の救済みたいなの、読んでるので、少し物足りなかったかな。
キャラクターがブレる
2021年5月2日
描きたかったこと、伝えたかった感覚というのは凄く伝わってきます。ただ、キャラクターがブレるせいか、最後まで感情移入出来ずに終わりました。アランの父親は熱狂的なキリスト教信者であるなら、暴力的な行為が多すぎるのは矛盾しているような気がします。また、アランがブレブレで、神や父親に対する態度や思いにあまりにも一貫性がなさすぎるようにも感じました。伏線を回収しきれない作品の逆パターンで、先に華麗なラストをきっちり決めているせいで中身に重みを感じません。レビューに『バナナフィッシュ』や『ラムスプリンガの情景』など、自分の推し作品を推されてた方がおすすめなさっていたので購入しましたが、私個人的には両作品の方が重みを感じました。追記するとすれば、この手のアメリカンな作品お好きな方は『ニューヨーク•ニューヨーク』は読んで絶対損はないです。ちなみに八田先生の絵と雰囲気は素晴らしいので自作に期待しています。
2人が出会った意味を見せてほしかった
ネタバレ
2021年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今まで縛られてきたものから抜け出したくて進んでるはずなのに、なぜか全てが裏目に出て足を引っ張られるというのはよくあることだしわかるんですが、読んでいて本当にやるせない気持ちになりました。
メリバが苦手なわけではないです。たとえバットエンドでも2人にとってそれが最上だと感じられたら幸せだと思えるんです。でもこれは…。
せっかく2人出会えたのに、せっかく2人で飛び出すことができたのに。もっと足掻かせて欲しかった、もっと世界に立ち向かう2人を見せて欲しかったと思ってしまいました。
逃避行中アランが絵を描いてますが、絵だけじゃなくてああいう出会った人達とのエピソードも入れてほしかった。ヘイデンも女と寝てお金を稼いでいて、2人でいても、新天地にいても、結局2人は何も変われていない気がして。
2人が出会って狭い世界を飛び出した意味を感じることができませんでした。欲しかったカタルシスが得られず虚しさが残りました。
キツかった…重すぎ。
2025年4月23日
泣けるお話と言うより、個人的には息苦しくて重いメリバ作品でした。
ここまでいろいろな暗い要素が盛り込まれると萌えどころが見つけられない。迫力のある画力が素晴らしいので、より一層ストーリーが辛すぎて私にはキツかった。重めの作品が好きな方はハマるかも。
技法が未熟な残念さ
2024年6月28日
映画のようであり、小説のようでもあったけど、それを漫画として表現するには未熟といったイメージを持ちました。
逆にこの作品を映画や小説で見た方が面白かったかも。
絵はすごく上手だしストーリーも定番の逃避行ロードムービーって感じでよかったのですが、演出や構図は未熟な絵コンテのようで、特にお互いの目を強調するシーンは学生映画にありがちな自己陶酔気味のしつこい演出のようでした。
モノローグも表現方法が滑っていてポエム感が拭えない。
画力もあるし、編集さんがもっと構図や演出をアドバイスすればもっとグッとくるものになったのかもしれないと思わせるような、優良な同人誌でした。
他の作品も試し読みしたんですが、引き出しが少ないのか構図やコマの組み方、台詞回しがワンパターンだったので、インプットを広げて漫画としての表現技法が上達して欲しいな、と思いました。読みおわったあと、漫画より画集買いたいな、と思わせるような作品でした。
私には合わなかった
ネタバレ
2024年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ メリバにハマってこちらの作品がよくおすすめされてたので購入。2人にとってお互いが依存先になる感じは分かるけどセッに至る意味が分からなかった。あとこれは個人の問題だけど異国系の話好みじゃないんだとわかった
色々なことが詰め込まれてます
ネタバレ
2024年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ でも詰め込まれ過ぎで全てが表面をなぞっただけのお話しになってしまっているように思います。アランの両親みたいに神に祈る人達っていますね。でも彼らも決して祈っているだけではないのに、何故そんな言い方をするのか不思議です。アランの父親はあまりにも幼稚な人です、が気持ちはでも判りますけど。子供が親にとって常に都合の良い存在であってくれたらどんなに良いことでしょう。ヘイデンが女性相手に身体を売りますが、あれは無理だと思いますわ。そういう事にお金を使う女性ってまずいないでしょうから。男性相手なら理解出来ますけど。神父がアラン誘惑されたって言うのいいですね、彼はでも本気でそう思っている怖さですが。このお話しに出てくるカトリックはとても偏った描かれ方をされていてそれは気になります。宗教自体は悪いものではないですから。
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合いませんでした…
2023年5月25日
映画で観たようなお話し。説明しているような長い台詞が頭上で上滑りしていくような感覚になりました。感情が心に入って来なかった。
私の感覚のせいだと思います。皆さん高評価なのに評価を下げてしまい、ごめんなさい。。
その結末しかなかったのでしょうか。
2022年5月13日
絵が綺麗なのと、BLアワードで知り購入。
期待していただけにちょっと残念。
文字が多く、なかなか頭に入ってきません。
お互いになぜ惹かれたのかが理解できなかった。
最後も、どうにかならなかったでしょうか。
気持ちが消化されないまま、とても複雑な感情です。
ダイジェスト版のよう
2021年9月4日
初読み作家さんの初コミックス。
90年代アメリカが舞台の逃避行劇。
異常な家庭育ちで親の犠牲となった二人が運命的に出会い、
安住の地を求め、手を取り合い家や神から逃走するヘイデン×アランの話。

高評価の中レビューしづらいのですが私はダメでした^^;
冒頭2P目の結末が見える演出も苦手で展開に期待するも、
ハードな出来事を繋げたダイジェスト版のようでした。

多いモノローグと長い台詞頼りの一方的な展開に感じて、
心情薄くキャラの体温が感じられず、残酷なだけでちっとも心が揺れなく残念。
綺麗な絵なので絵から命や緊迫感を感じたかったです。
素敵なお話だけど…
2021年5月3日
伝えたいことが多いのか設定が盛り込みすぎなのか絵で伝えるというより説明文つきの画集みたいに感じました。キャラどちらにも感情移入し切れず……。絵がすごく綺麗だったとしか印象が残りませんでした。上下巻とかでゆっくり描いてあったらよかったかも
可哀想なだけ
2021年4月26日
毒親によって歪められたふたりの人生が辛い。美しい絵が導く絶望的な結末が悲しすぎる。レビューを読んで購入しましたが後悔。シリアスで小難しくて高尚すぎて合わなかった。
最高のメリバ作品
ネタバレ
2021年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読んでる途中から涙が止まりませんでした。
2人にとってはこれ以上ない幸せな最後だったと思います。
来世ではどうか、2人が普通の幸せな人生を送れますように。
キレイな画を眺めただけ
ネタバレ
2021年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価とキレイな画につられて購入しましたが、宗教色が強くて内容が全然入ってこないし、負の感情に引っ張られすぎて萌えどころがなかったです。メリバも読むしバナナフィッシュは好きだけどダメでした。評価を下げてごめんなさい。
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作家名: 八田てき
ジャンル: BLマンガ
出版社: プランタン出版
雑誌: Canna