言いたいことは 山ほどあるのだけれど、”さらば 佳き日”を読んだことがあるならば、茜田千先生は 決して(今のところ)普通の家族像を描かれないってことがわかっていると思います。だけれども、あったかいんです。血は繋がっていなくても 家族になれることを証明した作品だと思いました。読後は タイトルの意味が しっかりと わかって 心が締め付けられる思いがしました。過去が明かされて真実が浮かび上がって悲しいという気持ちも、残された二人が頑張っているから応援したいと思う気持ちもあって、色んな感情が複雑に揺れ動きました。でも、だけれども、ちょっと すがすがしい気持にもなれて、穏やかな気持ちにもなれて、希望も見れました。未来に どうか ケンジと彼の小学生の時の同級生の女の子が再会して、そして 二人で いっしょに 一つの道を歩んで行ってくれたら嬉しいな、と思いました。