ネタバレ・感想ありこの世界の片隅にのレビュー

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日常の中にある幸せ
2025年4月16日
日常の中にある幸せを、生きていることの幸せを
描いた作品だと思いました

これを読んで思い出したのが、漫画版のサザエさん
でも、サザエさんより、上品な仕上がりです

これを幸せといえる時代があったんだと、おもうと
現代社会に生きる自分は、ちょっと欲張りなのかなと思ってしまいます

足ることを知ることを学ばせてくれる作品だともいます
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タイトル回収
ネタバレ
2024年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何者でもなくぼんやりとしていて埋もれてしまいそうな存在だったすずさんを見つけて愛してくれた周作さん。二人の夫婦が本当に大好きです。
私は好きな人の過去の恋愛とか微塵も知りたくないのでそれを悟らせる事を言った親戚連中、そして迂闊にも茶碗を残していた周作さんが少し憎らしくくもありますが、りんさんは良い人間でした。違う世界線で出会いたかった。
現代社会が当たり前じゃない
ネタバレ
2023年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日本の戦時中の日常のお話です。戦時中で広島が舞台なのに原爆のお話が中心ではなく、爆心地の中島本町が出てくるのに原爆が中心ではない珍しいお話です。おっとりしたすずさんに好感が持てます。そんなすずさんの性格まで変えてしまう最低最悪な事態だったと思います。どんな反戦ものより考えさせられる部分が多かったです。あのような過ちは二度と繰り返してはならないけど、何度でも繰り返し読みたいと思う作品です。
買って良かった
2023年9月25日
数年前に映画館で「この世界の片隅に」を観てその後に観た「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の追加されたシーンでそれまで分からなかった部分が補完され、さらにこの原作で映像では聞き取れていなかった部分や理解できていなかった所が補完されました。でも一度読んだだけではまだストーリーも自分の感情も受け止めきれていない所も多いので繰り返し読みたいと思います。
読めば読むほど発見がある
2023年6月27日
戦争を描いたどの漫画よりも読みやすく、それでいて、とても深い作品だと感じました。「感動系」などとラベル付けしてしまうには、あまりに勿体ない漫画です。一読しただけでは、私はこの漫画のすべてを理解することはできないのだろうなと思います。 といっても内容が難解だと言いたいわけではありません。各シーン、各コマの、すずさんたちの心情や その時に何が起こっているのかを本質的に捉えるには、何度も読んで考えたほうが良いのだと思います。初読のときは、すずさんは いつもホワッとした女性だなぁと思って読んでいたけれど、再読してみたらまた違う印象を受けた…とか、そういうことがいくつも起こりますから。
実験的な描き方をしたり、絵の中に小ネタを仕込んであったりと、漫画としての作り込みも面白いです。
何処かに貴方がいる様に
2023年6月17日
前作「夕凪の街」が辛い話だったので、この作品では笑いを意識したのかも知れない。それで誕生したヒロイン「すず」、読了後には心の何処かにすずさんがいる様な気さえする。作品は翻訳され、アニメ化され、多くの人に届いた。貴方にも、未来の子供達にも・・。
🙂
2023年4月30日
戦争時を語るマンガは、残酷な物も多く、しかしこちらのマンガはそう言った場面は無く、過酷な戦時下の中、持ち前の明るさと発想の豊かさで、様々な困難を乗り越える少女の物語☘。
この世界の片隅に
2023年3月6日
この話はやはり全ての人に読んでほしいです。戦争が自分の日常に入り込む瞬間は異常な状態としてではなく正常な普通の日常としてなのだろうと思います。しかし、そこから徐々に生活が蝕まれていく。私たちの生きている時代も例外ではないと思います。人の温かさを感じられる話だと思います。
学校図書指定していい作品
2022年12月18日
戦中の市井の人々の暮らしを事細かに描かれている作品。目の前に戦禍が迫るまでは明るく描かれてるのが印象的ですね。映像化は言うまでもなく後世まで語り継がれる大名作です。
戦争を題材にしてるのにそこまで重くない
2022年11月9日
すずのホワホワした感じがとても好きです。
戦時中だとこんな性格では生きるのが大変だったんじゃないかなとは思いますが、こんな主人公があってもいいよねと思わせてくれる面白さがありました。個人的には旦那のお姉さんが人間らしくて好きですよ。
若者こそ知るべき
2022年11月3日
すごくいい作品でした。この作品は戦時中の日本の何気ない日常の一部を切り取ったような内容です。戦時中の人たちはこんな風に頑張っていたのだなと思うと、理由がうまく説明できないけれどなんか泣けてしまう。彼らが頑張ってくれたから今がある、そう思えます。戦争を知らない世代こそ見るべき作品!
恋愛ドラマです
ネタバレ
2022年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 現代人とは順序は、違うけれどしっかり恋愛していくいき、主人公が少女から大人に成っていくところがいいです!
不思議な複線もいろいろと考えさせられてそれも、魅力の一つです!!
戦争ものでも、あるけど恋愛ものとして読めます!
二度と繰り返してはいけない!
2022年8月6日
映画化、ドラマ化で知りました。すずさんの、どんな時もひたむきに生きる姿に感動します。戦争は二度と繰り返してはならない。忘れてはいけない。 忘却に 抗う瞳 原爆忌
辛いときにこそ読んでほしい
2022年3月4日
現状がどうしようもなくて、どうにでもなれと思ってしまっても、生きていれば生きてさえいれば何とかなる。
生きねば。
その時そのとき事象は違っても、必ず光が指す。
そう思わせてくれた一冊です。
毎年この時期に取り上げられてますよね
2021年8月12日
映画版を観てから読みました。映画では描かれてなかった部分も細かく描かれていて、読んでよかったと思いました。
戦争を知らない世代だからこそ、より多くの人に読んでほしい!
柿の木問答
ネタバレ
2023年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 映画見ました。面白かったのでマンガも読み始めました。
おばあちゃんから教わる「柿の木問答」には、とても勉強になりました。
戦争を知らない私たちが学べるもの
2022年10月8日
戦時下という特殊状況にあることがわからなくなるほど、そこには日々の暮らしがあった。のんびりしているようにも感じられるほど、日常が過ぎていく。
しかし家族の勤務先がその状況に沿ったものであったりして、嫁ぎ先呉が軍港都市である性格ゆえに、主人公すず達の生活はその呉の運命と共にあった。主人公達の毎日は、親が男兄弟が実家が婚家が近所が、その様々な共同体の一構成単位で直接間接に軍に人手を供給。日々は食糧確保に家庭の切り盛りに近所付き合いの枠をはみ出した「隣組」にと、工夫も必要。田舎ののどかな時間進行を背景に持ちながらも、正に戦争の真っ只中だ。のほほんとしたすずでさえ否応なく、遠かった軍靴が日増しに近づくことに無関心とはいえず、港に出入りする戦艦を眼下に眺めて、目の前のことにひたむきに取り組み、周囲の人たちと協力しあって毎日をただ精一杯生きていて。いとおしいほど人々の足元の姿がそこに描写される。
一方、私の考えていた戦中は真っ暗で悲惨で、恐怖と死が隣合せだった。自分の地元の空襲時の死傷者の最後の時の話、捜索人と身元不明遺体の身にあった遺品とが恐ろしい人数で未だにマッチングしていない現実。戦後高度成長期を何年も過ぎていたのに幼少期には戦争の時に残ったとされる建物が胆試しするように幽霊コンクリートとしてあったから。
伏線の匂わせさえ排除して一切悲劇の顔をせず、ほのぼのラインでノスタルジックさも漂わせて、段々変わっていく生活環境を客観的に、大袈裟にしない演出で、優しいユーモアも交えながら案内していくこうの史代先生。
私は本作で逆に学んだ。
緊急事態で臨戦態勢で物資不足で、平穏な今の私達には想像しきれないほど戦争に生活が変更させられても、それでもそこには、毎日の暮らしがなんとか通常運転出来るようみんなが肩を寄せあって、ちゃんと一般大衆が一杯一杯生活してたんだ、ということを。
それを作品から教えてもらった。
6年前の映画館でのアニメ鑑賞先行で、その後TVドラマ化も一部視聴、いずれも良かったので漫画に来た。
戦争物は古今東西、ノンフィクションフィクション取り混ぜあらゆる形で生まれているが、「ほたるの墓」が子ども目線なら、本作は年頃の女性目線。ストーリーは流れとしてあるより、プツリプツリしている。
戦争とは、と大上段に構えずとも、一人の女性の日々が戦争の時代にあった、というお話として味わえる。
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作家名: こうの史代
出版社: コアミックス