女中のハナちゃんが翻訳家の蓮見令子先生のお宅で奉公しながら、山梨では体験出来なかった事、会うことのなかった人々に会い少しずつ成長していく物語です。
絵が綺麗で、先生が美しく、緊張感丸出しの少し堅いハナちゃんと心を寄せ合い、旦那様を亡くした先生が明るくなっていくストーリーで、ハナちゃんが掃除、洗濯、炊事と頑張る姿に、優しく寄り添って、時にはデパートに連れて行ったり、心温まる内容でクリームソーダやアイスクリームを味わったハナちゃんも可愛くて、魚おろしたり、裁縫する姿は昔の女性の姿なのだと感慨深く読ませてもらってます。
ほのぼのストーリーなので刺激よりも、穏やかに昔の日本を振り返りながら読めるオススメです。