ロミジュリで好きになった作家さんで、3作目の購入です。今作は獣人とヒトが混じり合うファンタジーもので、カレッジに通う狼の獣人・灰音さん×ヒトの奈津央のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計163ページ。カレッジ新入生の兎のミヅキにちょっかいを掛けようとした灰音さんが、ミヅキを庇った奈津央にうっかり傷を付けてしまったところから始まります。いやー、狼軍団から溢れ出るオーラが凄い!圧倒的な強者感が絵から凄い溢れていてとても格好良かったです。灰音さんは体格も良くて、腕に出る血管とかも惚れ惚れしちゃいますが、と思っていたらモフモフの耳やしっぽはなんか可愛い!灰音さんのしっぽブンブンの破壊力凄すぎやしませんか?俺様っぽいのに一途でちょっと不器用な感じがとてもくすぐられます。耳の肉厚感というか分厚い感じも嫌いな人はいないはず!ちょっと怖くて耳が伏せてるとか、もう堪らないです!他の方も仰ってましたが、獣人モノの「エチの時の鋭い爪問題」も、ちゃんと対処してくれていて、最初の横暴な印象からうって変わって好感度爆上がりです。と、灰音さんは凄い良かったんですが、奈津央のモブ感がどうも…。いや、灰音さんが奈津央の良いところを挙げている通り、とても良い人なんですが、圧倒的オーラの灰音さんに比べて凄いモブっぽさが拭えず、最後までそこまで魅力を感じられずでした。平凡受けだったとしても、灰音さんが奈津央に惹かれるエピソードにもう少しパンチがあれば良かったのかなと思ってしまいました。