神通力を持つ人間を「ヒミコ」と呼び、神さまを国家資格とした現代で、例外的な遅さで神力があることが見つかった神社の子供が、神さま学校に入学し、様々な問題に直面しながら成長していくお話。
日向夏先生原作ということで試し読みをしたらとても面白くハマってしまいました。神話に出てくる神々の荘厳さを神力として表現し、力を持った子どもたちを「ヒミコ」と呼ぶ、こういう発想がとても素晴らしいと思います。日本の神話を上手くファンタジーに変換して、その力の不可思議さやその力に群がる人たちの思惑を暴いていく。歴史、ファンタジー、ミステリーとしても優秀だし、学園モノとしてポップに描くことで難しい部分も軽いノリで読み進められる巧妙さが見事です。
ナギの家系の秘密に迫ってきてどんどんのめり込む展開になってるので、今後がとても楽しみな作品です。