BLにたまに見るけもみみ。私は長らくその魅力が分からず、普通に人がいいなぁなんて思ってました。ついにその魅力発見。いやこりゃ可愛いが過ぎてました。野白先生×ファンタジー系が大好きなので(こんなふわふわ可愛い絵にファンタジー要素が合わない訳がないと断言します)、まぁけもみみも許容できるかぁなんて思ってたら可愛くて可愛くて…野白先生の絵によって私の新たな萌が開発されました笑。内容もとても素敵でした。何かあった時に思い切って環境を変えるのって現実でも大事だよなぁって思ったし、互いに補い合って支え合う暮らしはいいなぁと思いました。最後まで読むととても心温まる作品です。ラストスパートで、そういえば人獣(神?)だったわと思い出したのですが(それくらい狛のけもの感が薄くてけもみみ初心者には良かった)、とても良い締めくくりだと思います。けもみみ萌発覚も嬉しかったけど、2人の寂しさを埋め合えるところ、伊月の心境の変化、そして最後の締めくくり。この内容部分が本当に良かったです。古典の中世文学にも人獣のお話はあるのですが(異類物)、多分100%悲しい結末なんです。それを思うと、現在BLジャンルの中に幸せを感じて終わる異類物語が生まれるというのは、なんだか時代の移り変わりを感じました。