第1部はとても面白いです。継母の連れ子として家族の一員になった妹に、あれやこれやと嘘をついて貶められた主人公は一度は娼婦にまで成り下がるものの、娼館で学んだ手練手管を武器に過去に戻り妹を撃退するお話。それだけで完結すべきだったかな。第2部はほんと蛇足な感じで、主人公も初心な感じだし、恋心が移ろいイライラしちゃったりして…主人公とヒーローの王子の2人は、高貴な身分として教育を受けているので本心を基本的には隠して耳障りの良い言葉で会話をしているのですが、これがなんとも読むのにめんどくさいです…。思いが通じあった仲なのだからそこは素でいいと思うのに…。軽口ではお互いに愛している、愛してますわと言うのにそこからキスをしようとすると赤面したりするのもなんともめんどくさい。娼館設定どこ行った?ギャップ萌えさせたいのでしょうが、そういう表現が多すぎてお腹いっぱいといったところです。主人公にもヒーローにも全然好感を持てないで来てしまったので、6巻で一旦ドロップアウトです。絵も、女性を描きなれてないのかな?男性は魅力的なんだけど、女性の顔も体もあんまりバランスが取れていない印象を受けました。色んな体格の人が居て良いと思いますよ。