幼いころから噺家を目指していた、晶と恭平の物語――。
新刊作者買い。
すごく変わったテイストの作品でした。
物語は古典落語「死神」がモチーフになっています。
この落語の結末は噺家によって最後のオチが変わるのですが、もづ九先生のオチは……とてもBL的でした。
BL作家さんならでは…という感じ。素晴らしかった。
作品の中で、妙にハイテンション&フレンドリーな死神が出てきます。
こやつ、実はミーハーで可愛いやつです。
奴を生暖かく見守ってあげながら読むと、この作品がずっと楽しめるんじゃないかな。。
タイトルは印象に残ったシーンから。
この作品、落語の「死神」がメインだけど、あとこれ多分…「牡丹燈籠」も入っている??こういうエチシーン、私は初めて見ました。
絵もストーリーもクセがあって、万人受けはしないかも。
すごく変わった、不思議なテイスト。
でも私は好き。すっ…ごく好きです、この感じ。
よくある定番ストーリーなBLに飽きた人にオススメです。