試し読みで、ありがちな話っぽいし絵もそんなに上手くないのに、続きが気になってポチッと購入。
陽キャを演じてるイケメンの八戸。
ロボット好きの陰キャの由井。
映画館で偶然隣同士になって、周りのみんなには知られないように友達関係を持つようになる。
八戸がイケメン陽キャなんだけど、周りの女子の八戸の扱い方や性格の悪さがとてもリアル。
そして男友達やサッカー部の子も自分勝手だったりしてとてもリアルで、八戸が居心地の悪さを感じるのがとてもよくわかる。
そして由井。陰キャだけどしっかりと自分の意見は持っていて、こちらも16歳男子のリアル感あり。
八戸が由井をかわいく見えだして照れていく描写などは非リアル。エチも準備なしでそらゃないよ、と少しつまらなく感じ始めたのも束の間、付き合って由井の感情を中心に描かれはじめたあたりから格段に良くなっていきます。
演じてる八戸の弱さと強さの描き方はありがちだけど、きちんと言いたいことが伝わる。
由井の正直に生きるこだわりも、実は八戸の好意を無視して傷つけてるんだと考えに至るあたり、子供から少し大人に成長していく姿に、ちょっとウルッとしました。
二人ともまだ16歳で進路も違うだろうし、大人になる段階でいろいろあるんだろうけど、大学生社会人になっても仲良くしている姿をぜひ見たい!と強く思いました。