ネタバレ・感想ありうみべのストーブ 大白小蟹短編集のレビュー

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ハッとさせられる言葉たち
2025年4月11日
少し不思議な設定やコトが、日常に溶け込むように混在し、進んでいく短編集。
何気ないセリフや感情は、どこか自分にも心当たりがあって、読んでいるとその気持ちをハッと気付かせてくれた。
静かなストーリーとあっさりした絵がとても素敵です。
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目に見えないモノを漫画にしている。
2024年11月8日
小説だと目に見えないモノを全て活字で表現するじゃないですか。活字には目に見えないモノを想像させる力がありますね。では漫画はどうよ。漫画って『絵』だから目に見える形で描かないと成立しない。でもこの作品は目に見えないモノを、確実に見えるようにして漫画にしてるんです。そこが凄いと思う。

【うみべのストーブ】人は人と向き合えない時、無機物に向き合う事で救われる事もあるのよな。

【きみが透明になる前に】旦那が透明になることで初めて見えてきた旦那の輪郭と存在。見えないモノが見える瞬間が秀逸に描かれてます。
素晴らしい短編集
2024年5月27日
表題作の「うみべのストーブ」も好きですが、「きみが透明になる前に」にいろいろ持っていかれたのでした。


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世界観
2024年3月28日
ストーブが喋っても、彼氏が透明人間でも、雪女が友達でもファンタジーにならないのは、人の気持がリアルだから。
「それら」は物語の中のたたの出来事にすぎないという感じに、見事にスルーされていく。
切ないけれど、大事なものを失ったり、見つけたりする物語は、新鮮で読み応えがありました。
センスがすごい
2024年3月14日
海辺のストーブが好きです!ストーブがおしゃべりしてても自然にスッとストーリーに溶け込んでいくんですよね。短編集もいいなと思いました!
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静かに心が揺さぶられる
2024年2月5日
高野文子先生を彷彿とさせるような独特の描線と物語が魅力的。雪女の話も旦那さんが透明人間になる話もSFのショートショートのようにシュールなシチュエーションが登場するのに、描いている心象風景は繊細でいて生々しく、静かに読む者の感情が揺さぶられる。
温かい
2024年1月6日
読み終わって心が温まりました。雪が降ってるお話が多かったですね。冬に読むのにぴったりです。表題作のストーブのお話が1番好きでした。他にも、透明人間や雪女など不思議なお話もありました。何度も読み返したくなります。
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存在意義
ネタバレ
2024年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「うみべのストーブ」試し読みの時から『この先はどうなるんだろう』と思っていました。 ストーブの優しさが沁みました。 ◆ 「雪子の夏」冒頭、ホラーかと思いましたが・・・雪子の気持ちにも千夏の気持ちにも共感できました。 ◆ 「きみが透明になる前に」夫婦のお話は泣けます・・・胸に迫るお話でした。 ◆ 「雪を抱く」共感してうなずいてくれるだけで、心の重荷が少し楽になりますよね・・・ ◆ 「海の底から」とても良い彼氏で、良い助言でした。 ◆ 「雪の街」私にもこの招待状が届くかも、と思った哀しくも素晴らしい作品でした。 ◆ 「たいせつなしごと」雨が続くと鬱々とするので、光って本当に大切と思います。
心すくわれるような
2023年12月29日
すくわれるのは救うじゃなく掬うのほうで、日々のふとしたときによぎった事のある感情や考えをかたちにして見せられたような感覚に何度もとらわらた。おぼえはあるけどやり過ごしてきたことばかり。もしかしたら、家族友達やとなりのデスクの人も今日すれ違っただれかにも、こんな感情や考えが日々の泡のように浮かんでは消えているのかもと思った。この作品に共感する、心がざわつくひととなら、仲良くなれそうな気がする。
少し悲しく心痛い話がほとんどだけれど、非現実的な設定とほのぼのとした絵柄で、不思議なやさしさが満ちていた。口絵にも、登場人物たちのその後が元気そうでよかった、とホッとしたり。
なんかスゲーもん読んだ気がする
2023年12月21日
こういうマンガ読んだことがなかった。奇をてらったり誇張したり、そういうギミックなしに世界のきれいなところをすくい上げて見せてくれる。短編のひとつひとつが長編映画みたい。
日々揺れ動き現れては消える声に触れる作品
2023年8月12日
作品解説は一体どなたが書かれたのでしょう。
俵万智さんのコメントは勿論のこと、短文でありながらこの作品のすばらしさがじわっと伝わってきます。
こちらの解説を読んでぴくりとアンテナが動いた方は是非本を開いてください。

心の履歴と7編のお話が重なったりすれ違ったりします。
朝起きたらリセット出来てるのが理想の毎日。
置き忘れたのか消滅したのか、でも確かに私の心にあった月の裏側にある声にきづくのです。
そして自然と涙がこぼれてその頃のえぐみを流してくれるようでした。
心の中心がほぅっと温かくなります。

ほとんどの作品に『雪』が出てきます。
雪の日に必ずまた読もう。

紙も手元に持ちたいと購入。

素晴らしい作品に出会えて感謝です。

**236ページ**
小説を読んだ様な読了感
2024年7月30日
激しい気持ちの高揚感はないけれど、心にすっと入ってくる隙間を満たしてくれるような作品。
作者のセンスが伺えます。
日常生活にドラマあり…✌️
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ひとこと
2024年5月25日
作品の合間にある文章。初見では正直なんのこと言ってるのか分からなかったのですが、ベロンベロンに酔っ払った状態でやっと分かった向こう側から引き寄せたような言葉。とても楽しい作品でした、ありがとうございます。
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なにか懐かしい感覚
2024年1月19日
なんか既視感あるなと思ってなかなか思い出せなかったのだが、少し成熟したよしともよしともって感じ?
このマンガがスゴい2024の一位になったそうだが、選考委員の高齢化感じる。なぜなら90年代雰囲気漫画のコピー感ありありな作品
だから。
感性が合わなかったのかな
2024年4月27日
テレビで紹介されていて、レビューでも絶賛されていたので購入しました。繊細な心を描いた作品だと思う。何となく共感はするけれど、琴線に触れることはなかったです。
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作家名: 大白小蟹
出版社: リイド社