懐かしいの一言に尽きる作品。連載時読んでいたので、作画が独特だとかあっても評価を下げにくい作品です。
時代背景としては、まだBLという言葉もない頃で、これを現代でBLというカテゴリにするのは違う気がする。まぁ、この時代の花とゆめの連載陣は少女マンガなのか?ってくらいで、中々にすごい連載陣でした。
設定や世界観、すごく好きなんですが、メイン2人のキャラクター設定が始まりとは結構変わった印象。作者の特徴で他作品のキャラクターもどんどん出てきます。特にそこのキャラクター像の齟齬が結構あるんですよねぇ。例えば8巻のジェニーが空港でDに声かけるとか。傭兵とスナイパーですよ?声かけるにしてもセリフ違うだろっとか…な。
とはいえ、シャルルは天真爛漫世間知らずなガリ勉くん、ディーンは冷徹な皮被った生来愛情に飢えた人、という大枠からはそう外れてはいないかな。
ただなぁ、13巻。あれだけシャルル以外に機能しないって言ってたのに、覆すエピソードは必要だったのか?作者様の執筆動機は、そもそもディーンを描く為なので、来し方を描くために仕方なかったんかなぁムムム。しかし読むと面白いんだよなぁ。
作画が気に入れば、楽しめます。