とても面白かった。一巻。外交官の両親を殺され、その復讐も果たして孤独な終わりを迎えようとしていた主人公が異世界に招かれるお話。思いがけない新しい人生がスタートしたのでどうせなら存分に満喫しよう精神の主人公。元の世界とは常識が違いすぎる異世界で歌乞いというヤバ職に就くことになった主人公だけど、契約書だとか労働環境だとかちゃんと隅々までチェックするタイプで頼もしい。そして契約することになった魔物がこれまた変で笑った。程々な魔物で歌乞い人生やっていく気だったのにこの世の理に近い大物魔物と契約してしまう。面倒事を避けるために程々な薬の魔物ということにしようとゴリ押す主人公と、顔真っ青なその他面々が面白い。超高位の魔物がそう言うのなら反論はできず薬の魔物(自称)と認められる。魔物は主人公に対してはおっとり可愛い美人って感じなんだけど(とても可愛い)まわりに対しては恐ろしい存在(神に対する畏れのようなものもある)主人公の婚約者(仮)がいつも顔を青ざめさせてて不憫オモロい。