《人生の春は幼稚園。今では(彼女いない歴=年齢)の恋の仕方も分からない、さえない大学生の健太郎。不意に飛んできたボールに頭を強打してから、強い眠気と不可思議な行動に悩まされるように。そんな中ふと目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋で目の前には見知らぬイケメンが…。》
キャラの行動に無理がなく、その上でノンケのさえない君がイケメン君に恋するまでが自然体で描かれています。ああ、なんて切ないんだろうか。あの棘ある花は…あの「ごめん」の意味するところは…2人の今後は…多くを語らず解釈をそれぞれの読み手に委ねる潔さが好きです。読む度に考えさせられる。だから何度も読みたくなる。秀良子先生ワールド。初単行本から流石です。
イケメン君の寝顔が綺麗で可愛い。目覚めてあの顔あったらいつまでも眺めていられる笑。健太郎の姉も良い味出してて、そのファッションセンスよ…ww でも優しい良い子なんですよね。さすが姉弟、よく似てる笑。こういうディティールも良いんですよね。見つける楽しさが。
受けも攻めもない、キスすら無いお話ですが不思議に満足です。180p。