「故人の見送り」取り扱っている主題はとても重く何なら哲学とか宗教本になる様な内容だったりします。
でも優しいタッチの絵と軽やかなストーリー展開で読み手の心も置き去りにされず、しっかりと物語に追従することができ、その場にいる様な臨場感まで味わえる素晴らしい作品だと思います。
何度も涙が込み上げてくるシーンがあり一話読み終えるたびに、色々な思いが渦巻き胸が熱くなります。
自分の中の優しい気持ちや哀れむ気持ち、主人公を通して様々な気持ちに気付かされ静かに向き合うことができます。
もしも喧嘩別れのままの友達や恋人がいたらすぐに仲直りしたくなる、後悔のない毎日を過ごしたくなる、生きる事に前向きになれるそんな作品で多くの人に読んでもらいたいなと老婆心ながら思いました。