「お金ありきの関係ですが」のスピンオフ。
お金ありきでは、真のバッググラウンドはあまり描かれていなかったけど、牧の過去はそれなりに描かれていたので、自分だけを見てくれる人を探し求めている理由や執着しすぎるタチなのも納得して読めました。
対してこちらの秘密ありきですが、受けの倫のことはそれなりに掘り下げて描かれているのですが、ヤクザの息子である巡がこれといって問題がなさすぎるので、いまひとつ盛り上がりに欠けました。
ヤクザの息子であることに特に不満がある感じでもないし、親兄弟とも仲良し、組関係にしてもそこまでの問題もなく、現実を飄々と受け入れて裏社会を歩いている感じ。ノンケな巡が倫にそこまでハマった理由がよくわからなかったです。
倫の純粋さに惹かれたのはわかるんですけどね。
あと、倫がヤクザの巡を支えるための海外留学しての経済学を学ぶってなに??だし、帰国してからの就職先が旅行代理店かい!って突っ込みたいし、一緒に住まないのもモヤりました。
それからそんなに大きな組織の跡目になる息子が、血まみれで帰宅って、、いまどきの大手のヤクザの幹部がそんな汚れ仕事するっていう安っぽい安易な設定にはかなり冷めましたね。
この作者さんは、どの作品に関してもキャラの掘り下げ方が重くならないようにしているのか、掘り下げる気がないのかわからないのですが、軽い感じです。
でもその軽い感じが読みたい気分のときについポチッと買ってしまっています。
絵がキレイなのと、あそこの穴がとてもリアルでエロっちぃのがクセになります。
エロさに関しては星5ですが、内容は星3くらいなので、間をとって星4です。