本屋さんも古本屋さんも、自分が小さい頃は子どもでもふらりと入れる歩道の脇にあったものですが…商店街の外れとか。そういう本屋さんが消えてしまった寂しさを埋めてくれる作品でした。読書そんなにできないので作中に出てくる書籍は知らないものばかりでしたが、それでも知ってる作家さんが何名か出てきてすごく嬉しかったです。作品の登場人物に「その作家、私も知ってます!」と話しかけたくなりました(笑)。丁寧に丁寧に描かれた書籍の作画、登場人物の表情や心情表現に惹き込まれます。色々な心の荷物を背負い、たまに投げ出したり持て余したりしながらも其々生活している登場人物たちに「でんでんむしのかなしみ」を思い出したり、短編映画みたいだなぁと感じたり、たまに涙腺がチクチク…。(古)本屋業界事情のお話も興味深い。……やっぱりこれは紙書籍で揃えよう!