異世界転生(召喚)×料理漫画というと「家庭科の知識があれば無双」もしくは「技術云々はともかく美味しい現代日本の料理で無双」のどちらかが多いかと思うが、こちらは「日本の料理人の技術力」「日本人気質」「現代日本人の知識」と「異世界の動植物の調理」がきちんと融合されている稀有な漫画。読んでいて「ああ、家庭料理とかアニメ漫画で得た料理知識だとこの発想はないな」と思う箇所があった。胡桃の伏線回収は「おお!」となった。理屈はおいといて笑。ストーリーは、料理に全振りされているので「おい、その目はどうした?」とか「明らかにドラゴンぽい子なのに1mmも疑問を持たないのはなんでだ?」という箇所が割と投げっぱなしなのだが、それも異世界「料理」漫画と思えば味になっていると思う(後者については多分「異世界だしそういう子もいるだろ!」くらいに考えてるのかなとも思う)。私は絵柄も含めてこの漫画大好き。主人公含めて皆ほのぼのしているし、嫌な人も出てこなくてほっこり。なにより「卵焼き・マヨネーズ・揚げ芋・ポテトチップスを作ったら王様まで大絶賛」みたいなのがなくていい。醤油も味噌もマヨネーズも、代替品を含めてなにも手に入っていない世界。勿論そういうご都合よしな漫画が駄目ということでは全然なくて、ただ令和8年の異世界漫画商業に置いてはもうお腹いっぱいです、というだけ。2巻まで購入。