ネタバレ・感想ありランチユーインザスカイのレビュー

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おもしろい
2026年7月29日
2人の少年の刹那的な青春を描いた作品。絵のタッチも個人的に好みです。鬱屈な日常を送りながらも未来への淡い期待を抱く主人公・南が喜多と出会ってから起こる心情の変化や葛藤の描写も魅力的です。
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とても濃厚な数ヶ月だったね
2026年2月10日
やられた。

特徴的な絵と時々笑ってしまう話の流れ。
気持ちよくたゆたいながら読み進めていくと、最後にピリリと辛味がくる。

そう、青春ってこんな感じだったかも。

ダルい毎日を過ごす事も、刹那的な行動も、日常から抜け出したい気持ちも…青春の一コマなんだ。

花火が結末に繋がってくるところが、胸に痛い。

ああ、もっと語彙力があれば…。つたないレビューで伝わるだろうか…。
青春の酸いも甘いもこの中にある。
是非とも一読して、南と喜多の数ヶ月を一緒に過ごして欲しい。
青く光る生の煌めき
ネタバレ
2026年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表現力の塊のような作品でした。
教室の雰囲気や、花火会場の雑踏や、花火が打ち上がった時の光の加減に、空気が描かれているというか。
人物にも背景にも描かれている不思議なもじゃもじゃ。このもじゃもじゃがなかったら、もしトーンだったら、この作品の、中に引き込まれるような画面力、特別感はなかっただろうな。
風の匂いを感じ、自分も花火の光に照らされた。色濃い無の闇の中で明滅する、青い煌めき

何か生きた証を残したいではなく、自分を憶えていて欲しいでもなく、
喜多くんの、刹那に光って消える花火に自分を託したいというのは、分かる気がする。

空に輝く星に比べれば、享年17才だろうが100才だろうが、命は一瞬の花火の様なもの。

過去は曖昧だし、未来の事は分からない
人が鮮やかに、確かに生きていると感じられるのは「今」という瞬間にしかない。
喜びも悲しみも、淋しさも虚しさも、不安も恐れも、その瞬間に明滅し、過ぎ去るもの
だったら喜びが多い方がいい

あいつは花火の様なやつだった
そして花火(星)になった

最高だ──

読み終えてから、すぐに2回目を読み直した。
冒頭シーン、ランチユーインザスカイのタイトルが描かれている一枚絵を見て、
悲しみとも喜びともつかない涙が出た。
紙、買いました。
ネタバレ
2025年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何もかもがデコボコでチグハグで刹那で生温い青春のあの時に引き戻されました。
自分の感情や思想以外のものはすべてが雑音の様なガラスの上に立つ孤高の高校生の時代。
匂いや気温や音までも自分の奥の底から魂に刻まれた記憶みたいに湧いてきた。

個性的なタッチの作画がざらりとしたストーリーにマッチして味わい深い。
なのに、きらきらと煌めいて見えてくる。

男子高校生二人のあまりにも刹那的であり実直すぎる数か月。
ランチユーインザスカイ!!!!
青春の風は彼らの柔らかい魂に何を残したのかと、胸に迫るものがありました。
大晦日の孤独な夜、ひそかにまた読みたい。

✩Xの「かないさん」こちらもとてもグッと来た…。すごい作者様だ。

※レビューを拝見し、全く知らなかった作者様と作品に出会えたことに感謝です。

【追記】紙購入につき帯有りなんですが、帯”和山やま先生”か書かれていて先生の一文と私のレビューが…。潜在的に先生の文字が刷り込まれたのか…否、誰でもがそう感じるのだよ、うんうん。

**207ページ(紙)**
刹那の美しさ
2025年11月24日
「おれは死んだら花火になりたいわけ。その花火を一緒に作ってほしい」
自分の遺骨を入れた花火を作ろうとする、男子高校生たちの物語――。

画面から迸る、強烈な個性
一巻完結。表題作のみ
この作品、すっっっごくよかった
あまりに良すぎて、しばらくレビューができなかった

とにかく二人が可愛いです
二人のおバカなところも滅茶苦茶なところも笑っちゃうほど痛快で、読んでいてずっと楽しい
果たして二人は花火を作ることができるのか…二人の無謀なチャレンジに目が離せない

ラスト、胸に突き刺さりました。
個性的なタッチの絵が、最後に胸をえぐってくる

青春モノの名作は?って聞かれたら、多分ずっとこの作品を思い出すと思う
センスの塊みたいな作品。楽しくて切なくて美しい物語でした
静かな秋の夜に。おススメです

【2025.11.26 追記】
伊藤九先生のXで、三年前に描かれた短編「かないさん」が公開されています
こちらもすっっごくよかった…
無料で読めますので是非
いま車で高速を飛ばしたい
ネタバレ
2026年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒトや動物、後悔のない終わりは無いな……最近そう思うことが続いて、ふと手にとり、深く共鳴しました
逞しくいのちを繋ぐ歴史だとわかってるけど
先に逝く方、生き残る方、刹那の思いは共有できるわけもなく
喪失感とか未知の怖さとか、マインドが囚われてしまう瞬間
吹っ切るにはカラダを使うしかない、もう走るしかない…!(^ ^)目からこぼれるのは汗だと思い込むように(…とりあえず高速を車で走りたいかなっ…)
多数派の周囲のざわめきの中、二人の過ごす時間、孤高の共同作業、呆気ない最期、諦めるわけにはいかない想い…すべてがそのまま、ウソがないように丁寧に、とても丁寧に描かれていて、真っ直ぐな表現が直球で届きます
こんないいヤツと遊ぶ時間いいな、生まれ変わってもまた遊びたいな…伊藤九先生の苦しさといのちに対する深い優しさが胸に響きます
(一巻完結)
最期は…
2026年2月24日
あらすじを見て、読んでみました。
まだ立ち読み分しか読んでいませんが、
南くんが喜多くんに頼まれたのは、遺骨を花火で上げて欲しいということ…
喜多くんの無茶振りに南くんは応えられるのか…
喜多くんの家族は計画を知っているのか…
最期はどうなるのか…
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作家名: 伊藤九
出版社: 講談社