ネタバレ・感想あり【単行本版】虚ろの肖像のレビュー

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地獄だった。
ネタバレ
2026年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は、近親 相カンなのか~。という所から始まり、
進むごとに、
エッッッッグイ地獄の始まりが何度も起こり、
最終的に、
主人公(コウ)は幸せになったのかもしれないけど、
いやなんかもう色々と、凄いと酷いが交互でした。

コウは、
あの環境でよく(多少は屈折してるけど)グレたりせずに、
親に反発はしても暴力を振るったりせず、
普通に学校行ったり、普通に就職を望んだりって出来たな…すごい。と思った。

作品の中で出てくる、〇クザの話が、
なんだか主人公との対比に見えたりもした。
ファーーー!!!
ネタバレ
2026年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドチャドチャ面白かった。すごい。怒涛の展開。尺に納めるために、いわゆるBL的な濡れ場や感情を重視した描写が極限まで減らされていて、そこが逆にサスペンスミステリーとして大変秀逸な作品となっております。様々な“兄貴”にまつわるあれこれ。コウの実兄を含めた家族のどうしょうもないドブっぷりも非常にリアリティがありました。また、ヤクザの兄貴の情にもろいところも最高でしたね。最後は大団円と言えずとも、ハッピーでもないけど、ほどほどの平穏エンドだったのでは、と思います。メリバとも違うし、まだ物語としては終わりになったけど、彼らのその後は続いていくので、終わりでありながらトゥービーコンティニュードなのではないかな。コウの実家族のドブっぷりもすごいけど、お葬式での一般人や同級生たちのパパラッチ的な好奇心が、罪悪感を持ってない分一番恐ろしい気がしました。めちゃめちゃ面白かったなぁ。クローン製造工程等は科学的にアリなんかな、と思いつつも、ス夕ーウォーズの作者も言ってますが「ここはそういう世界観なんだよ!」なので。それで良いと思います。クローン人間を製造するより、クローン臓器を豚の培養細胞に遺伝子データを注入して、の方がはるかにコスパが良い。けど、クローンがいないとそもそも始まらないので、これで良いのだ(○○ボンのパパ)。昔のほどよくフィクションとリアリティの融合した質の良い映画を観た気分です。BLにハッピーと仲良しセッ久を求めてる人は、お家に帰りましょう。大怪我するぞ~🤣
予想のできない展開と妙にリアルな描写
ネタバレ
2026年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みから想像する展開と全く違うものでした。
記憶をなくしたフリをした兄とのお話だと…
まさか別人で、それが裏社会の家業と繋がっていたなんて。
臓器提供のためにクローンを育てる地下施設…フィクションだからこその展開なのに、事件が報道されてから同級生が野次馬根性で動画撮影して茶化す姿が妙にリアルでした。
コウの両親の毒親具合も、どこかの家庭にはありそうな闇。
フィクションなのにリアルさも交わり、歪で妙な気持ち悪さと続きが気になるワクワク感を覚える作品でした。
ラストもハッピーとは言えないけれど綺麗な形でした。
書き下ろしのような小さな幸せが2人を形作っていってほしいです。
BLというよりもサスペンスドラマの中の一つの要素として同性愛の話があると言う感じです。
試し読みの兄の言動に嫌悪感を覚えたり、痛々しいシーンやつらい話が苦手な方は避けた方がいいかと思います。
読むと病む…なのに大作
ネタバレ
2026年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ただの暴力だけの物語だったらレビューはできなかっただろうけど、あ、これはと、1つの耽美さを感じてしまった後からは、この物語の男と男の関係性よと。読む人それぞれで感じて味わうお話なのかなと思いました。

「最古参の兄」と弟…かと。そこからはもう何か物語の魔力にやられてしまい…ガーンとしました💦💦💦 なんと耽美な…。
それ以上だったのが、「檻の中の面影」…「虚ろ〜」での臓器売買をしているヤクザのお話はめちゃくちゃ耽美だなと。妻子を殺されていて何を庇う?って思ったら、やられた💦って。あーーーーってなりました。最初からこの2人には男の世界があったんだと…。であの終わり方。成就したのでは?と、ハピエンを感じました。。

作者の前作は無理だーとなって読めずだったので、今作は読めて良かったです。

心が元気な時におすすめします。
前作に続きこちらも
ネタバレ
2026年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLの枠には収まりませんね
HEARTLESSのときも、レビューでタイトルに「BLの枠におさまらない」的なことを書いた。
ニシンマスミ先生の世界観は、悲観的で過酷、理不尽な中にほんの少しだけ、ほんとほんの少しだけ光が見える。

こちらの作品の諸悪の根源は、個人的には両親だと思っているんだけど。
次男が親と兄に、ゲイをカミングアウトしてから虐 待、搾取され続け。卒業して仕事を始め家を出る決意をしているところに、事故で余計に波乱が起きる。

臓器売買の話は、「ギフト±」を彷彿させ、あくどさは「九条の大罪」を連想させ、人の定義を危うくする。

真をひきとり、一緒に暮らすいまが穏やかとは。
「俺さえいなければちゃんと家族」と、これもまた幻想だった頃には考えられないある種の「幸せ」だなんて、皮肉すぎる。

後半に、ファームねヤクザたちの話があり、まともでいることが難しい状況が巧みに描かれている。
愛憎が生み出す悲劇、それを知らず極悪の世界で地獄をみる。
人間とはなんなのだろうか。

この作品の趣旨から言えば、コウがゲイであることと、鈴木がゲイであることは、物事の始まりではあるが、そのキャラクターによって、世界観が変わることが秘められている気がしてならない。

とにかく、ニシン先生の頭の中は、凄いな。
戦慄のクライムサスペンス
2026年6月30日
家族から虐げられ、高校を卒業したら家を出ようと決めているコウと、その兄の物語――。

闇BLの名作『HEARTLESS』の作者様。数年ぶりの新刊、楽しみにしていました。
読む前は禁断の兄弟BLかと思っていたのですが…。ハートレスが洋画系のホラーとすると、こちらは邦画的なじっとりしたホラー。この世で一番怖いのは幽霊でも悪魔でもなく人間、ていう…

衝撃でした。今もまだ心のザワザワが収まりません
第一話からぶっ飛んでる。とくに親…何言ってるのかわかんないレベルでおかしい。
序盤は物語の展開も感情の流れも唐突で、違和感しかない。なんだこれは??

…と思っていたら、後半すごいことになっていました。
驚愕の展開に絶句した。まるで猛毒。ここまで徹底的に突き抜けてる作品、久しぶりに読みました。この作品はネタバレなしで…

全体的にドライでハードな世界観。BLではあるけれど、どちらかというとサスペンス。怖いけど一度読み始めたら止まらない。残酷な描写が入るので苦手な人は要注意。

パワーアップしたニシンマスミ先生の世界。前作『HEARTLESS』が好きな人なら多分ハマるんじゃないかな…。ダークでハードな闇好きな人におススメです
思ったより心優しい話だった
ネタバレ
2026年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。愛玩子と搾取子の立場がコロコロと代わる不安定な家庭でかなりピリついた兄弟関係の弟主人公。主人公はさっさと家庭と兄弟間の競走から離脱したいんだけど、兄のストレスのはけ口でもあるので中々逃れられない。そこで遂に決定的な事件が発生し二人とも大怪我で兄は記憶喪失。そこからのサイエンス・フィクション的な展開が予想外で面白かった。死んだ兄の替え玉として使われたクローンを哀れに思って見捨てられない主人公。真相を知ると、最初に二人が対面した時にクローンが「ふふ…俺の弟…」と家族ができることに喜んでいたシーンが切ない。何も知らない子供のようなクローンがこの先どんな人生を選択するが分からないが、それまでは兄弟としてそばで見守ろうと決めた主人公の慈悲深さが凄い。
BL漫画としてよいものか…
2026年7月3日
ボーイズラブ漫画の括りに入れるにはあまりにも残虐で面白い。登場人物がゲイだったというだけの話として見てしまった。本筋は狂った世の中が起こした悲劇という印象。家族全員狂ってて見ていて苦しくなった、スピンオフ?も同じ世界線の話だったが、こちらは救いようがなく切なかったな。
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作家名: ニシンマスミ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 茜新社
雑誌: EDGE COMIX