ネタバレ・感想あり砂の城のレビュー

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幸せな夢を見ていたと言い残したナタリーが
2024年11月7日
一条ゆかり大先生の中期の代表作といったらこの作品でしょう。余りに長くて暗いので、すっかり途中で描くのが嫌になってしまったと作者がこぼした悲恋大作。大富豪のローム家の一人娘のナタリーは、屋敷の前に捨てられていた孤児のフランシスと兄弟のように育ち、やがて二人は愛するようになっていく。当然のように、仲を反対された二人は海に身を投げるがナタリーだけが助けられる。数年後死んだと思ったフランシスが見つかり、会いに行ったナタリーは彼が記憶喪失になり、結婚して子どもをもうけていることを知る。フランシスの息子を引き取り育てることにしたナタリー。フランシスと名付けられた子と父親とそっくりな男の子、彼とナタリーの物語が始まる。
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永遠の名作
ネタバレ
2024年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子供の頃に読みました。懐かしいなあ。多少なりとも色々人生経験を積んだ今では、子供の頃は理解できなかった登場人物の気持ちが(少なくとも以前よりは)理解できるようになったと思います。ナタリー達の結婚に反対したマリア叔母様の気持ちとか。ずっとナタリーを見守り続けたロベールの気持ちとか。ジェフへの愛を素直に表現できなかったジュラルディンの気持ちとか。ヴォージュを愛していたエレーヌの心が、なぜ急にミッシェルに向いたのか、とか。子供の私には分からなかったことか、今では分かります。そういったことを全部ひっくるめてこの作品を見ると、重くて暗くて、時には読むのが苦しいんだけど、それ以上に深い味わいのある作品だと思います。人生は確かに砂の城のように儚いけど、それだけじゃないって今では知っているからこそ、ナタリーの最期が一層哀しく切ない。でも、もうこれ以上「幸せ」という名の砂の城を崩される不安がない世界に、幸せな気持ちに包まれたまま飛び立ったのは、彼女の魂には救いだったのかもしれません。幸福とは、人生とは何なのかを読者に問いかける、永遠の名作の一つです。
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たくさんの人に読んでみてほしい
ネタバレ
2024年7月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 心中未遂で生き別れた恋人、記憶喪失となり他の女性と結婚子持ちとなった恋人と再会、死に別れ、後をおって死んだその妻と一緒に埋葬される恋人を見送り子供を引き取り死んだ恋人と同じ名前を付けて一緒に暮らし始める。ここまでがあらすじでありここからが本番です。序盤でもう泣きました。物語は常にこの暗い縦軸があり主人公ナタリーを苦しめます。引き取った子供はナタリーの気持ちを理解し早く大人になって守れるようになりたいと清く正しく成長していきます。この彼こそナタリーを一途に強く想うフランシスです。一回り以上年下です。この二人の関係がとにかく好きです。あとフランシスの親友と母親の和解シーンでも泣いてしまいました。
これからも何度も読んで何度も泣きます。
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作者の思いのまま
ネタバレ
2024年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者があとがきで、自分が大嫌いなヒロインを描いて昼ドラみたいな話にしたい!という思いから生まれたらしい作品。
これ、絵が古い感じでたまたま手にしたら面白くて、まだ紙で持ってますw
ヒロインナタリーのこれでもかという不幸。運命の相手には死なれ、別の女性との間に遺された子供は彼に激似…育てていくうちに生まれる歪んだ思い。
…羅列しただけで波乱万丈。
でも、面白いんです。雛のようにナタリーしか見えないフランシス、フランシスしか見えないココ…三角関係の顛末もまた運命のようであり、ヒロインにとってはメリバな結末。
メリバ嫌いですが、これは納得の終わりでした。
親友の恋が唯一癒しでしたw
昨今の作品しか知らなかったけどこれを読み、一条先生、すごいなあと痛感した作品。
もしもアニメ化されたなら…主題曲は…
2023年11月5日
昭和のまだまだ、シェイクスピア的悲劇の物語がウケることがあった時代の漫画、な気がします。最近の異世界ものが流行っている今、こんな原作がアニメ化されたなら、相当な異色作になりうるかもと、妄想してしまいました。
(↓ここは、一条ゆかり先生に一読してほしいな➰)
もしも、アニメ化されたなら、主題曲は
オープニングは、高橋幸宏の「Ripple」英語とフランス語の歌詞が印象的で、出来ればピエール・バルーの部分を、大貫妙子さんのヴォーカルに差し換えてもらって(もしくは、ヴォーカル部分全部ハモって頂いて)、男女の恋愛の歌っぽくしてもらう。
エンディングは、デヴィッド・シルビアン&坂本龍一の「Blue of Noon」この曲は、結局CD化されることがなかった、隠れた「名曲」ですが、YouTubeではチェック出来ます。ピアノのエモーショナルな美しい曲です。
この辺りの音楽は、「星降る夜に聞かせてよ」なんて作品を描かれる、洋楽好きそうな一条ゆかり先生は、多分知ってらっしゃると思うのですが…??(どうでしょう?)
あと、挿入歌として、大貫妙子さんの「黒のクレール」や「彼と彼女のソネット」そして荒井由美時代の「ベルベット・イースター」や「翳りゆく部屋」みたいな雰囲気ある、一条先生も好きそうな?歌を選んで流して、演出してみるとか…。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンなみのビジュアルで描かれたなら、ちょっと注目されるかも?(なんて…)
最近はやたら不倫だの浮気だのとかが、ニュースになることが多いなか、「一途な想い」を描いたこの作品は、人々の印象に残る…なんてこともあるかも知れません。
願わくば物語のエンディングのほう…これだけ頑張って生きた主人公たちに幸せな何年間かが有って欲しいような…二人の間に子供をまた授かるみたいな…(美輪さんも「苦労して頑張った人にはその分のご褒美があるわよ」なんて仰るし…なんて…。マンガに言ってもですが)
(これも妄想→)一条ゆかり先生には、演出家兼、助監督的なことをして頂いて、現場に関わってもらい、大貫妙子さんには音楽的演出などに関わってもらいます。そこに松任谷由実さんも暇潰しの如く現れて、昭和の大御所様たちが、ああでもないこうでもないと…。演出してみるとか?
ついでに、お茶会でも開いてぴーちくぱーちく昭和の文化的懐かし話をすれば、元気も出たりして➰?(ははは…)
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読み出すと止まらない
2023年7月8日
20年くらい前に紙の文庫本で持っていました。昭和の大人っぽい少女マンガですが、古さとかフランスっぽさも感じつつ読み出すと止まらないんですよね...。
悲しいドラマ
2023年3月26日
昔の昼ドラマのような(実際ドラマ化もされました)怒涛の展開、つらいことが次々起こって・・・。いろいろな愛の形が渦巻く、大人のストーリーです。今見ても絵が美しい!!!
泣いた
2023年1月5日
リアルタイムで読んでいた何十年前の作品ですが、1番好きな漫画だったとまた改めて思い知らされました。何回も読み返します。
これぞ少女漫画。
2023年1月4日
高校生時代にハマったー。これでもかというくらい悲劇が続くところが、当時の少女漫画っぽくて良い!悲壮感が半端なくて、思春期真っ最中の脆いハートに刺さりまくったのを覚えてる。
傑作
2022年10月10日
フランシス視点で後半読むようになってからはもうフランシスが不憫で可愛くて…
それでもあの最期はお互いに良かったのかどうか
当時の一条先生は女性が精神をきたす作品をたまに描かれましたが、それでも生かすのか美しいまま死に至らしめるのか、男性側の辛い想いもあってどちらを読んでも印象に残りました
モン・サン・ミシェルに行ったな〜
ネタバレ
2022年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 砂の城に憧れて、モン・サン・ミシェルに行ったな〜。今で言う聖地巡礼だねw
さて物語はコレでもかコレでもかとナタリーに悲劇が襲い、何度「フランシスしっかりしろよッ!」と罵ったことか…。でもナタリー亡き後、あの一瞬の幸せだけで、ずっとず〜っとひとりで生きていくであろうフランシスのことを思うと、子どもながらに胸を抉られるほど辛かった。最後の泡沫の夢のシーンは何度読み返しても涙が溢れてしまう。
罵ったけど、私はフランシスにこそ幸せになって欲しかったんだよ!
ナタリーからもたくさん奪ったけど、フランシスからは何もかも全て奪いやがって、せめて子どもだけでも残してあげてくれよ…。
と文句を言いつつも、やっぱりこの作品は少女漫画の傑作です。
昼ドラになった様な…
2022年1月2日
ナタリー…ナタリー……懐かしーです。当時 読んでて、うまくいきそうで、すれ違いや記憶喪失…読んでて ドキドキと 早く 「くっつけよぉ」と 思いながら読んでました。
名作です
ネタバレ
2021年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生の時リアルタイムでりぼんの連載を読んでいて単行本も全巻買いました。今まで何度も引っ越したり色んなものを処分してきましたが砂の城だけはずっと捨てずに何度も読み返してます。もう色変わってますけど。
当時はまだ子供だったのでよくわからない部分もありましたが自分自身も色々な経験を経て読むと登場人物の心情が理解できるようになりより感情移入できます。絵は古いですが画力は素晴らしいです。風景もインテリアもファッションも細かく描かれていて高い芸術性に圧倒されます。ストーリーも辛く悲しいことだらけですがどう向き合ってどう乗り越えて行くのか考えさせられました。
ナタリーがいなくなってしまって一人残されたフランシスですがフェ ランがずっと側にいて支えてあげるんではないかと妄想する腐女子です。
名作です
ネタバレ
2021年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「りぼん」1977年7月号から1979年7月号まで、および1980年9月号から1981年11月号まで掲載。裕福なローム家に一人娘のナタリーが生まれた日に家の前に捨てられた4才のフランシス。身分の差はあれど2人は将来一緒になりたいと願い、ナタリーの両親も理解を示します。幸せな未来がやってくると思っていたところでナタリーの両親が事故に遭い...。作中で「人生なんて砂の城のようなものかも知れないわね つくってもつくってもいつのまにか波がさらってしまう」というナタリーの台詞があるのですが、ナタリーの幸せはいつも もう少しのところで脆く儚く消えてしまいます。他のレビュアーさんが、とっても「砂の城」に思い入れのある方だと思いますが、2度しか読んでいないとレビューされていて、頷けました。読むのがしんどいです。一条先生が これでもか、これでもかという障害のてんこもりのお昼のメロドラマを目指したらしく、第一の障害は身分の差、第二の障害は年の差でナタリーが綺麗なお姉さんから綺麗なお母さんぽくなっていく感じがせつなかったです。ナタリーはとても優しい人に囲まれて童話作家として成功し、お姫様と王子様が結ばれる物語を書きながらずっとフランシスのことを思い続けていて、本当にナタリーにもっと幸せになって欲しかったです。ナタリーの人生を暗転させることが悪意によるものとは限らなかったのも辛かったです。登場人物のそれぞれの恋が激しくて、当時の「りぼん」の読者はどんなふうに感じたのでしょうか。そしてラストはどう受け止めたのでしょうか。ナタリーにとっては幸せなのかな。綺麗なラスト。綺麗じゃなくてもよかったのに。昭和的というか。たとえ行く末で恋に敗れようが仕事に生きて行けばよいのに。あー、ロベールどうしてもっと押してくれなかったの?フランシスと再会したときもあんなのある?そんなことをつらつら考えました。心情的には星4です。あまりにナタリーに辛いことが起こり過ぎて、アメリカのナタリーとジェフの関係もちょっといびつに思えるので。でもこんなにのめり込む作品はなかなか無くて、すごいと思うので星5で。重くてダメージがありました。なかなか読むのに勇気がいりますが、重たいのを読みたい方にオススメします。
何回読んでも泣ける
ネタバレ
2021年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生の頃かな?一条先生にハマって色々読み漁っていた頃この作品に出会って、以来、数年置きに読み返したくなる良作です。一条作品の中で、不動のNo. 1です。涙、涙のオンパレードで、ほんとこれ読んでると胸が苦しいっていうかもう痛い。自分がナタリーになったのか?ってくらい入りこんでしまいます。本気でミルフィー憎みましたもん。恋愛モノがお好きな方全員に読んで欲しい作品です。
トラウマを作った大ッ嫌いな漫画だが。。
2021年3月12日
この話は、一条先生が嫌いな話を作るおつもりで取り組んだ作品だと、何処かで語っていた。私も全くだめ。人の不幸を見せつけられる。幸せになるか、これで安心か、とホッとしたいのに、束の間の平穏を見せたあと、折角築いた砂の城を、ザーッと波が浚って行ってしまうのだ。何度も何度も幸せが、こぼれていってしまう。。。

人魚姫とかマッチ売りの少女とか、映画の、風と共に去りぬとかカサブランカとか、私が事前リサーチして迄ハピエン志向となった原因の話は他にも幾つもあるが、これはあまりにも酷いのだ。
苦難があっても、幸せがその後に待っていると、そう信じて読み進めたいのに。

絵がまた流麗なラインで、ナタリーの幸せを見つけようとする読み手の気持ちの高揚を汲み取り、そして突き落とす。
一条先生の原画展へ数年前に行ったときも、この異色の存在が先生の画業紹介に燦然とあり、嫌いなストーリーだなんて、それをどうやったら、こうも描けるんだろうと、唸ってしまった。

嫌い嫌いと言いながら、単行本と文庫本と持っている。
二度と読みたくない癖に。
そして読んだのは、これ迄に私はたった二度。

印象的で、心にずっしり影を落とす厄介な作品。
文庫本はシンガーソングライターの中島みゆきさんのあとがきにギャグの乗りがあり、陰鬱なストーリーをひっくり返す強烈なギャップ。

実は、以前から読みたいと強く思っている「プライド」や「有閑倶楽部」にまだ手を伸ばしていないのは、この「砂の城」から未だに立ち直れていないからだ。
昔雑誌で、漫画家の先生方が写真でお顔を見せてくださったとき、当時、一条ゆかり先生と里中満智子先生は凄くお美しかった。その後、池田理代子先生もだと分かり、漫画に於ける美の追求が、描き手に表れるのか、と妙に納得したものだ。

服がダサかったことが一度もなくて、横文字名前の似合う絵がめちゃめちゃ上手くて、独特の雰囲気があって、スピード感や時代超越感があって、どこを取っても一条ゆかり先生の世界は真似できないだろう。70年代当時から、画風に洗練と、劇場空間にアートがあって、ポップで。
そんなオリジナリティーとセンスの塊の作品群の中で、この異色の「砂の城」だけは、私の中で砂の城のように歳月が流し去ってくれない。もろい存在感ではないのだ。
それがちょっと辛い。一度読んでしまった者は忘れられないのが、砂の城。
幸せは砂の城のごとく。
2021年2月14日
こんなに不幸が連続するわけない!こんなに悲しい恋愛あるはずない!と思いつつ何回も繰り返して読んだ。エッセイでも一条先生は「ナタリー、もう少し肩の力抜いて生きて!」と自ら生み出したヒロインに語りかけてましたが、このストーリーを編み出し、幸せを砂の城に例えてしまった若かりし一条先生と会って話してみたかった😢
テレビドラマでハマりました。
2021年1月24日
この作品は先ずテレビドラマでハマりました。
かなり人気で、当時20歳くらいでしたが
学校の友だちと夢中になって観てました。

日本と外国という設定の差はあるものの
ふたりの想い合う気持ちとか、、、純愛のままです。
大恋愛ドラマ
2021年1月11日
恋愛漫画の大河ドラマと言ったらよいか(時代劇ではないが)、王様のような作品!作者も言うように、暗いストーリーではあるけれども、主人公を一途に思うフランシス(子)の未熟さがもどかしい面もあり、主人公はどうしたら幸せを掴めるのか考えてしまいました。
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秀逸作品
ネタバレ
2020年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一条ゆかり先生は子供の頃から大好きな漫画家さんでした。なのにこの砂の城は最後まで当時読まなかったのです。59才で読んで、更に更に一条ゆかり先生が大好きになりました。但し、先生の悲恋のラストって今でも悲しく、切なくなります。子供時代だったらこの恋は理解できなかったかも。大人が読んで理解する作品なのです。
砂の城に生きる私達とは
ネタバレ
2020年7月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一条ゆかり先生といえば、ドロドロとした女の情感を大好物とする少女漫画界の大御所。この「砂の城」はドラマ化もされた80年代恋愛漫画における金字塔的名作です。「悲劇のヒロイン」という言葉は、この主人公ナタリーの為にある言葉かといわんばかりの悲劇っぷり。孤児や格差社会、駆け落ちに心中、記憶喪失をふんだんに織り交ぜながら、不幸続きで怒涛の展開が大波になって読者を呑み込んでいきます。
当時、一条先生は自立した活発な女性が好きで、敢えて本作では対照的な主人公を描くのに挑戦したそう。あまりの悲惨さに初見では可哀想だとナタリーに同情したけれど、読み進めていくほど、作中でエレーヌが明言したように「身を焼き尽くすほど愛する相手を見つけられた貴女は一番幸福な女なのかもしれない」と思い始めました。たびたび周囲や過去に囚われすぎて自分の幸せを優先できない姿も最初は理解できず、どうしてと苛立ちさえ募りましたが、『王子様とお姫様を含めて皆が幸せになる物語』を誰よりも尊く想い、それを絵本にして名誉実力ともに世界的に評価された人だからこそだったのかなぁと。おとぎ話の中に身を置き、現実世界の理不尽を恐れ、自分の砂の城が崩れるのではないか...と終始、情緒不安定なナタリー。でも本当は、城が崩れて流されても、また一から作る強さが人間にはあるのだと言いたいですよね。実際、どんな悲劇の波が幾度と襲いかかろうと、全てを流されてしまうわけでなく、彼女の側にはいつも絶えず大切な友人達やフランシスがいましたよね。それは、時に絵本として読者に寄り添い、時に恋人としてフランシスの白昼夢に現れたナタリー自身も同じです。たとえ、命を波にさらわれてしまった後でさえも、エディットのように新たな時代を生きる人達の中にだって、ナタリーは生きています。そうして誰かの「砂の城」があった場所に今度は次世代の子ども達が新たな「砂の城」を作っていく...。人の命、そして、人生とはこういうものだと改めて気づかされる、素晴らしい作品であることに間違いないでしょう。
名作です🤪
2020年4月12日
いちばん最初は絵が苦手だな~と思っていましたが(だいぶ昔の作品ですしね)読んでいるとそれも気にならなくなります。
何年かに1度読み返したくなり毎度辛い気持ちになります😩それでも読みたい(笑)
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悲しく切ないラブストーリー
2019年11月23日
小学生の時に「りぼん」で読んでいた懐かしい名作。
当時は難しくて分からない部分もありましたが、とにかく悲しくて美しいお話でした。

今読み返しても話の構成も素晴らしく、ただただ涙しながら読んでいます。

ラストを知らなかったので、終わりが気になっていましたが、美しい終わり方で、なるほどと、納得してしまいました。

悲しく切なく、美しい名作です。
運命に翻弄されるナタリー
ネタバレ
2018年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 繊細なナタリーが痛々しい。連載当時はミルフィが嫌いでした。ようやく結ばれた二人になぜちょっかいを出すのかと。同情するフランシスもどうかと。最後はミルフィもいい人になってましたが・・。最後はやはりせつない。
何もかもが想定外
2017年9月24日
胸に残る少女漫画の中でも確実にトップ5内に入る作品です。随分昔に買いましたが電子版で読むのもいいものですね。当時は幼かったのもあってストーリーに理不尽さを感じたり憤りを感じたりしていました。しかしながら確実に心に残る作品なので是非読んで欲しいです。どんな感想を持たれるかは解りませんが深く心に刻まれると思います。
読んでよかった
2017年9月24日
なんとも切ないお話でした。
登場人物が皆しっかり前向きに生きていくのが素敵でした。
6〜7巻は涙が止まりませんでした…
本当に読んでよかったです。
読了後の衝撃がすごい
2017年9月22日
ナタリーが人を愛して愛されて、周りの人も愛し愛され悩んで生きてく、私にとっては読むのにすごくエネルギーの要る作品でした。
途中で「なんでそうなっちゃうの!!泣」というシーンの多いこと…
それでも最後まで読んで良かったなと思えました。
読み終わって、確かに誰かと両思いで幸せになるって1つの奇跡だよなぁって、しみじみとしました。
繰り返し読まずにはいられない
2017年9月21日
子供の頃に、読んだ時は「こんなに悲劇的なお話ってあるのか」とおもったものでした。不幸のてんこ盛りだけど、繰り返し読まずにはいられない名作だと思います。
ものすごく暗いけどものすごく好き
ネタバレ
2017年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きすぎて、愛蔵版買ってしまいました。ものすごく暗いけど、主人公の愛の純粋さに圧倒されます。主人公ナタリーの友人が、「こんなにも人を愛せるナタリーが羨ましくもあり、でも恋する事が怖くもなる」みたいな事を言ってるけど、私の読後もそんな感じ。ラストは賛否両論でしょうけど、ナタリーにとってはこれ以上ない幸せな結末はないんじゃないかなと思います。
重い。。けどひたれる!
2017年1月16日
この作品を読むときは、よし落ち込むぞ!と気合いをいれてから読んだほうがいいですね。重いし暗いし。。でも好きなんですよね。読みごたえがあります。あともうちょっとで、幸せになれたのに。。!というもどかしいところが多々あります。読むときはひたれるようにじっくり読むのがオススメです。
泣く!いつか買う!
2016年7月21日
(無料だけですが、とりあえず)
ラストまでまだ読んでないですが、すごく気になったので投稿。
電子じゃなくて紙で買うかも。

学生当時から今でも大好きな作者さん。
ストーリーに読ませる深さがあるので、年を重ねて読んでも面白いと思える漫画を描いて下さる。
ごく初期以外、たぶんほとんど紙媒体で読んでます。

この作品は有名でしたが、古くて読んだことなかった。
深い、切ない、泣く。。
読み応えあります。
ラストまでどうなっていくのか、気になる~。

エンドが良くないようですが、昔の少女漫画の名作にはヘビーなものも多いですね。
その分、小説のように奥行きあるストーリー。
日出処の天子、バナナフィッシュとかもヘビーなエンドだし。

画も古いですね〜。
私は昔、有閑倶楽部やエスパー双子(シーモアにはない)とか好きで読んでたので、昔の画は懐かしく平気でした。
大昔…
ネタバレ
2016年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生の頃に読みました。昼ドラやってたころね。最後まで読んで本ぶん投げた記憶が…超絶辛気臭いお話を粘り強く最後まで読んだのにハッピーエンドちゃうんかーい😩
でも、今でもハッキリ思い出せるくらい印象的な物語でした。今の漫画とはセリフまわしもコマ割りも別モノですが、ゴージャスな舞台設定とかリアルな心理描写とか傑作と言える作品と思います。
さすがの一言
ネタバレ
2015年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ さすが、一条ゆかりの代表作です。ラストは納得いかない人も多いでしょうが、置いていかれることを最も恐れていたナタリーにとっては、あれ以上の幸せはなかったのかも知れません。
これでもかと不幸続きだけど
2025年1月9日
波乱万丈なスト-リ-でグイグイ読めます。華麗な絵も素敵。これでもかって位不幸のてんこ盛りなので影響を受けやすい人 繊細な人には勧めません。ナタリーは沢山の優しい方々に恵まれ大切にされてるのになぁ。改めて読んだら寄宿学校のパ-トの登場人物達は萩尾望都の「ト-マの心臓」にかなり似てますね。
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少女向け雑誌に連載されてた大人向き作品
ネタバレ
2025年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 年が離れた姉が購読してた月刊りぼんに連載されてた作品。
奇しくも第一回目からリアルタイムで読んでたよ。(当時小学生低学年w)今思うと、身分差や心中・育ての親にも等しい相手への想いや同性間での恋愛感情などがさりげなく、しかもこれでもかと出てくる。絶対低年齢少女層向きな作品じゃない。大映ドラマにも負けず劣らずの重さを持つ話。これを普通に連載してた当時の一条先生、確か20代前半くらい…?7巻という短さで収められるすさまじいストーリーテラーぶり。あの頃の雑誌や出版社はおおらかで読者も受け入れる度量があったんだなぁと思う。今の読者にも読んで欲しい作品。
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りぼん
ネタバレ
2023年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ これもりぼん掲載なんですよね。
大人っぽい話ですが。
お互いに思いあっているのに運命の神様のいたずらですれ違い悲劇が続く。
恋人の息子と恋仲にってすごい。
結局また全員不幸。
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韓国ドラマばりの波瀾万丈
ネタバレ
2022年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔の恋人の忘れ形見(マルコ)に彼と同じ名前(フランシス)をつけ、育てつつ彼に恋して散々苦しみまくり。その14年後に結ばれたは良いけど流産してメンヘラに…。流産した事があるので気が狂うくらいの苦しみがわかり号泣した。そして、ナタリーなぜ急死?元々ストレスで弱ってたから肺炎であっさり死亡?悲劇が起こり過ぎて昔の韓国ドラマみたい。
素晴らしすぎて辛かったです、その2
ネタバレ
2022年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載開始当初に、ご自身のライフワークにしたいって何かに書かれていたのを読んだ記憶があります。それだけ気合が入っていたのでしょう。…内容は重いわぁ~~。主人公を追い詰めすぎるし。読み返すのも辛いです。
悲しい…
2020年4月22日
読み進んでいくほど悲しさを感じる作品でした。
こんなに悲しいお話だったかなー?子供過ぎて覚えてなかった。
かなり古い作品だけど今読んでも読みごたえはあります。ただし本当悲しい。この一言に尽きる。
誰が悪いとかじゃなくて、気持ちをちゃんと伝えていれば……と思わざるをえない。
手のひらからこぼれ落ちる
2019年6月29日
"波打ち際でなければ砂の城は作れない。でも波打ち際に作った城は間もなく波に浚われてしまう。幸せはこの砂の城のようなもの"ということを話すシーンが印象的でよく覚えています。詩的で、古き良き少女漫画が読みたい人にオススメ。
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懐かしい
ネタバレ
2018年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生の頃、文庫版を読みました。すごく悲しい終わり方が納得できなくて友人に話したら、「あれでよかったんだよー。フランシスはいつかナタリーと同い年になれるんだから」って言われて、そー考えるのかー!と色々な受け止め方に衝撃だった。悲しすぎるストーリーがずっと続くけど、なぜか引き込まれる。読み出したら途中で読むのをやめたくはないし続きが気になる、そんな作品。
名作というだけある
2017年10月16日
話は暗いのがずっと続きますが、さすがの一条ゆかり先生、ただ重いだけではなく、登場人物一人一人の感情が上手く描かれています。最後まで主人公ナタリーの幸せをただただ願いたくなる作品でした。
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懐かしすぎる
2017年10月5日
昔りぼんで読んでたな~。、ドキドキ、ハラハラ、イライラしながら読んでいたような記憶が・・・結末うろ覚えだけど・・・。読んでみようかな?でもね一条センセのお話は有閑倶楽部の方が好きです。
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この話悲しすぎる
2017年9月21日
幸せになれないお嬢様の話。恋人が死んでしまうところは、そんな事故ってある?と思ってしまいました。
ヒロインが可哀想で先を読むのが辛くなる話。
切ない
2017年2月18日
主人公の女性のどこまでも果てし無い愛情に感銘を受け、物語の終盤は涙が止まらない。
泣ける
ネタバレ
2016年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔のザ・少女漫画という絵柄が好きになったのもあり、無料をきっかけに軽い気持ちで読みました。そしたら、1巻読んでる間泣きっぱなしだったんです(笑)幼いフランシスの気持ちにすごく同調してしまったのか切なかったです。『砂の城』というタイトル‥読めばわかりますがすばらしい。バッドエンドは好きではないのですが、この作品の場合はこれで良かったんだろうなと思いました。
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読みごたえあり
ネタバレ
2015年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同じくイライラ感はいなめません。むなしいハッピーエンドだし…。でも、読みごたえあります。
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作品は
ネタバレ
2015年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きなのですが、すれ違いや言い寄ってくる女の子にはっきりした態度をとらないフランシスにイライラしてしまいます。
泣きました
2015年9月26日
砂の城というタイトルが素晴らしいです。全部読めば砂の城というタイトルを見ただけで泣けてきます。
ムムム
2025年4月22日
凄いお話ですね。時間を超えて今の時代に読んでもちっとも遅れてない。先を進んでる感じです。さすが一条先生‼️
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44歳と28歳になる前に
ネタバレ
2020年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公ナタリーは自立しておらず、エキセントリックかつエゴイスティック。若い恋人は世間知らずで視野狭窄、年齢の割に稚気が強い。
主人公が若さと美しさとを失う前に退場させる道が、唯一のハッピーエンドであったわけです。あくまでもナタリー視点の話ですが。
いずれ泣くのは難しい。

辛口になる理由の一つは、幼い頃は非のうちどころこのない美少女であったナタリーが、歳を重ねるごとに顔の輪郭が縦に伸び、頬がこけ、さらに髪型がその縦長を強調する事で、30代前半なのにすっかり老けて見えたことです。
あらゆる非難を捩じ伏せる圧倒的な美しさで、日常から隔離してほしかった。
「その男の子の、どこがそんなによかったの?」
と疑問を挟む余地を許さぬように。
無料ぶん
ネタバレ
2018年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 残酷で切ない話で、うるうるしました。孤児を育ててくれた夫婦とその娘、娘は孤児の男の子に恋して、小さな頃から結婚したいと思ってたけど身分の違いから反対にあい。それでも可愛い我が子の思いを受け入れた矢先に夫婦が突然亡くなり。フランシスとナタリーは結婚を決めるが、叔母から反対され、追い込まれた2人は海に身を投げた。助かったナタリー。フランシスはどこ?!辛かった5年の月日を経て、フランシスが生きてるかもしれないと聞かされ、探しにいくも、フランシスは記憶がなくすでに結婚し子供までいた。再会の時に事故にあい、フランシスの奥さんとも会う。フランシスは急変し、奥さんは子供を置いて後を追ってしまった。フランシスの子供を引き取ることにしたナタリー。なんだか複雑な感情、切ない気持ち、もう会えない愛する人、行き場のない想いなど、なんだか胸が苦しくなるような一巻でした
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ああ、なつかしい。
2016年8月11日
記憶と照合するのに1巻だけ購入。これを小学生で読んだせいで筋金入りのハッピーエンド主義に育ってしまった。初代フランシス「どうしてこうなった」とか思ってるけど、自分が誰か、家族や愛する人がいたのではないかという自然な探求を怠ったせいだよ!普通そのまま結婚しないよ!その辺一条さんは省略してるからわからんけどね。並んで横たわる遺体を見てナタリーが罵倒する場面、もうわかり過ぎてキツい。本当にあの妻はいただけない。愛情を免罪符にすんな!同じ意味で私はこの作品の結末にも不満がある。「死」が何ていうのかな~扱い方が嫌なんだよな・・・・。
複雑
2024年1月10日
現代でなら転生ものになっていそうな設定です。濃密な人間関係です。それぞれのキャラクターの心情が複雑です。
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