時は春秋戦国時代、秦国のとある少年が大将軍を夢見て成り上がっていく戦記物です。
実在の登場人物や戦場を主としてメインストーリーが展開していきますが、戦の中身はかなりアクロバティックに改変されており、半分以上は空想戦記物という感じです。
敵味方共に登場人物のキャラクターが濃く、とても魅力的に描かれており、特に桓騎将軍は幾度も見せる残虐な一面も含めてイケメンすぎます。
絵は少し特徴的ですが、慣れてくると強めのタッチが戦記物とよくマッチしていて、線状の迫力をよりダイレクトに伝えてくれている気がします。
歴史ものの定めとして、途中どうしてもダレてしまう局面はありますが、そこを耐えればまた必ず魅力的な戦場に連れて行ってくれる、そんな作品です。