こんなに感銘を受けた漫画は本当に初めてです。上手く言語化はできないので、中身に触れず私の感じた作品の魅力だけ書き残します。
通常、このように立場が対立する人間が多く登場する漫画を描くとなると、「最後まで何がしたいのかよくわからなかった人」や「あまり現実にはいないだろう」と思われてしまうような登場人物がどうしても現れてしまうものだと思います。ですが、最後の最後までこの漫画にはそのような人物が現れず、どの人物にも現実的な感情・役割が込められていました。誰もが、自分の人生を生きているんです。
戦争を扱う漫画なのでドロドロした心理描写やグロが多数ありますが、耐えられる人は是非手に取ってほしい、かなりお気に入りの一作です。