背景を隅々まで注目したくなるのが草間先生の作品の好きなところ。
お店へ続く暗い路地を通って、コーヒーの匂いと、明かりの漏れるタバコ屋兼古物屋さんその扉を開けるところからお話が動き出す。暗闇と光のコントラストうーん素敵です!
朝倉くんとの出会いで篠田さんは物を大事にする方法を知っていく。
大事に思っててもそのやり方を知らなかった篠田さんが割れて欠けても元通りにしたいと思った朝倉くん。
骨董品と人との比喩が渋い!
切り札がないと心を繋ぎ止めておけないと思ってる篠田さんも、自分の気持ちの重さにウンザリされるのではと思ってる朝倉くんも二人の不安なんて実は大したことなくて、それでも考えちゃうそういうすったもんだは見ていて幸せ。
しっとりさせ過ぎない草間先生らしいユーモアの挟み方も大好きです!