魔法使いで知った作者さま。作者さまのかくファンタジーが好きなのですが、ファンタジーじゃないお話も良かったです。トラウマというか心に傷がある人物を描くのがうまいです。大袈裟に可哀想な人じゃなくて、多分現実に起こり得る不幸というか、だから妙に心苦しくなります。同収の「夜の女王」シリーズが自分は好きでした。まずタイトルがすき…。どうなっちゃうんだろう…とハラハラしてたんですが、考え得る中でいちばん明るい未来に向かいそうな気がしてすごく良かったです。伏線とか言葉とかによくよく意味を持たせてる作風で、だから多くないページ数でも内容を感じるのも自分の好みに合ってました。はっきりとかいてないことを色々解釈するのがお好きな方は好きなんじゃないかなと思います。