フォロー様のレビューで秋里先生の名を目にし、居ても立っても居られなく何十年振りかに読み返しました。
。。。
やっぱイイ!!
すごくイイ!!
今作は、秋里先生を一少女漫画家から、とっても凄い少女漫画家に認識を改めた、非常に思い出深い作品です。
リアタイでプチフラワーで読んでいた当時には感じ取れなかった事も見えて、本当に良い再読となりました。
(再再再再々々々…読ですが。当時、何度読んだ事か!!)
少女漫画枠ですが、男性同士の恋愛話です。
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1982年のニューヨークが舞台で、AIDS(HIV感染症)が男性同性愛者の間で広まってる!と一般に浸透してきた頃です。
ゲイである事が悪のように非難された時代です。
今作品の雑誌掲載時期は1986年、初めて日本での感染者が出た年です。
一般人はまだどのような病気かも判らず恐怖しか感じ得なかった時代に、今作品を上梓された意味は大きいと思います。
(だからってソレ中心のお話では決してありません)
さらに内容が素晴らしい。
毎日浴びるようにBLを読んでいる現在でも、このお話は格別に映ります。
文化も風習も性に対する考え方も違う2人の男だけど、愛する意味だけはこんなに切なく美しく「同じ」であると、最後に思わせてくれます。
あからさまなドロドロしたりキュンキュンしたりはありません。
直裁な表現に慣れ切った事が悲しくなるくらい、楚々と匂い立つ表現が返って粋です
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続編の「TOMOI」は、さらに踏み込んだヘビィな内容となっています。
二作品を読んで、初めて友井と言う男の完成形となります。
と言うか、TOMOIがあってこその名作たり得ます。
ベッドシーンは朝チュンのみです。