実際、好きな音楽が一緒ってそれだけでも波長が合うって保証されてるような気もする。まあ、それきっかけでノンケ男子がいきなりそうなる?って部分はこの際ちょっと置いておいて。ふたりがふたりとも仕事にプライド持ってて一生懸命で、そういう描写がしっかりあるからこそ、ふたりの趣味嗜好に傾ける熱にもかえって説得力があった。フェスの場面、野外の解放感やらタイムテーブルと睨めっこしながらステージをはしごするワクワク感やら、読んでいるこちらも羨ましくなってしまうような。そんな中でもふたりにとって一回頭が冷える時間があったことが、決して最愛のバンドを前にした高揚感に流されてとかではないんだなと思えて、良かった。
あー、ライブ行きたい。