は~~…この作品、すっごかった…。
無茶苦茶面白くて、そして深かった。
昭和29年、神戸。
幽霊塔と呼ばれる時計塔で起こった、凄惨な殺人事件。
その時計塔に隠されているという、莫大な財産を巡って繰り広げられる
男たちの物語――。
作中で主人公が、
「大冒険が終わったら、あとはただ平凡で退屈な日々が始まると思うと、つまらなくて寂しいね」って言うシーンがあるのだけど。
作者様、物語の最後に、それに対して痛快で明快な答えを示します。
うん、人生はきっと 死ぬまで一生面白い。
物語の最初から ずっと底流に流れていた、とても大きくて重いテーマ。
この冒険活劇に深い陰影をもたせていたそのテーマが、ラスト1コマで大輪の花のように開花し、鮮やかに終わる。素晴らしかった。
仄暗く残忍で、美しくも哀切な 息もつかせぬ冒険活劇…最高でした。超オススメです