もう20年以上前の作品になりますが、今、初めて読んでも楽しめると思います!23巻できれいに完結しているので読みやすいし、昔の作品を読んだ時にありがちな、今と昔のコンプラの違いに「ん?」となることもほとんどないと思います!!
本作は中国古典の奇書『封神演義』をベースにしていて、殷・周の時代に神仙が活躍するファンタジーで、実在の人物や出来事と幻想世界が混ざり合っています。
個人的な見解ですが、読む順番は本作→原作のほうが絶対にいいです!!原作は『奇書』と言われるくらい難しいというかよくわからないというか、登場人物が多すぎてついていけないので(笑)、マンガで先に登場人物や用語を予習するとまだ。。。ですが原作を読まれる方はご注意を。全然、ちがいます!!(笑)原作ファンのかたには、新訳というか新釈というか『攻略本』的な立ち位置だと思って、広い心で許してほしいです(笑)
本作の魅力の1番は多彩なキャラクターだと思います。申公豹のキャラデザなんてぶっ飛びすぎなのに(!)なぜか世界観を壊さずに馴染んでるのがすごい(笑)登場人物が多いのにすぐ覚えられるのは藤崎先生のキャラデザ&キャラ付けのすごさだと思います!しかも外見だけじゃなく、それぞれの性格や信念の書き分けもすごい!メインキャラなんてほんとに多面的で、巻を増すごとにどんどん好きになっていきます!!ちなみに。。。1番好きなキャラは黄天化!
あと、宝具・パオペエと呼ばれる、神仙の不思議道具がおもしろい!攻撃的なものから、精神コントロール的なものまでいろいろですが、敵の宝具がどういう性能でどうやって攻略するかといった分析力や対応力が必要だったり、相性があったりして、バトルシーンも多彩でおもしろいです!
それから、なんといっても『妲己』!!妲己なくして封神演義は語れない!!。。。ですが、なにを言ってもネタバレになってしまうので、残念!!(笑)1巻を読んで『妲己、憎し!!』と思った方ほど最後まで読んでほしい!!
最後に。。。最近の夏の暑さのたびに、太上老君の怠惰スーツがほしいと切実に願ってしまいます(笑)