ネタバレ・感想あり22XXのレビュー

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食人
ネタバレ
2025年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 食人という習慣が単に野蛮だと一蹴されるのではなくて、違う文化として考えさせられる作品でした。現実で一般的には同種を食べるいわゆる共食いは、ウイルスや細菌、病気を一緒に取り込むリスクがあるから敬遠され禁忌とされるわけですが、そうでなかったら愛の形として考える種族がいてもおかしくないのかも。ハインラインの「異星の客」をちょっと思い出しました。
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エレナと会う前のジャックかな?
2024年1月19日
「22XX」必要ない食欲をロボットに付加する人間が残酷だよね。観覧車に感動したけど、そもそもルビィに最初から打ちあけてればよかったのに。なんかモヤモヤしました。
「夢のつづき」が一番ゾッとする話しでした。巻末に作者様の作品コメントがあるのがよいです。
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同録『夢のつづき』が乙女SFで大好き
ネタバレ
2023年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作は約170ページ、少女マンガでカニバリズムと言ったらまずこの1作、と思う、印象深い作品。冒頭に『死の病原体プリオン』という本の一節が引用されていることもあり、当時猛威をふるった狂牛病(牛の餌に牛の肉骨粉を混ぜていたということを知って人間の業に戦慄した)から着想した「同種を食べることについて」、更には食べるということそのものについての哲学を含んだ話だと理解しています。
ルビィの覚悟、ロボットであるジャックの苦しみ、何もかもが届かない切なさ、とても良かったです。良かっただけに、この話がジャック&エレナシリーズの1作として描かれているのが個人的につらいです。ルビィが「過去の一部」になってしまうのが、やるせないんですよね……。というわけで星4つ。
・『世紀末に愛されて』短篇。当時の近未来である世紀末ラブストーリー。真実の相手を探す話ですが、いろいろと付いて行けなかったです。
・『夢のつづき』約80ページ。花とゆめコミックスでは表題を飾った、ロマンチックな少女マンガSF。テーマパークのような星に使用人とたった二人で暮らす少女アイリと、そのワガママで無理矢理に連れて来られたロックスターのマーティ。「お金があることが取り柄」と屈託なく言うアイリの、わがままも寂しがりも純粋さも、その少女らしさがとても好きです。この作者さんのこういうタイプの女の子、ちょっと憧れがあって好きなんですよね。マーティと婚約者ローザの純愛も、アイリと高見の主従関係も、とても夢がある。SFとロマンスのバランスが良い、乙女のサイエンススペースファンタジー。星5つ。
・『8月の長い夜』約100ページ。人体実験の地下施設をめぐるサスペンスにボーイミーツガールを合わせて。もうひとつ掴みどころがない感じ。
・『ロボット考〈擬態〉』デフォルメのジャック&エレナの4ページショート。
ルビィが大好きだった
ネタバレ
2023年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 顔はイマイチわからないけど、まあいい!といって求婚受けれちゃう系(?)女子。命は食べて繋いでいくという種族独自の思想を大切にしている。作者がこれがなかったら輝夜姫や秘密書いてないっていうくらいだからだいぶターニングポイントになった作品なんでしょう。輝夜姫や秘密が長い連載のため読むのが疲れてしまう方はこれだけでも清水玲子節がよくわかるんじゃないでしょうか。毎回物語が切ない(今でいうメリバ?)。夢のつづきはロマンチックなお話だと思います。数少ないハッピーエンドじゃないかな?
感涙の名作
2023年2月25日
今まで読んだ漫画の中で一番泣けた作品です。純真なルビィの一途な愛。短編ですが、1本の良い映画を見たような気持ちになります。
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衝撃の作品
2023年2月21日
子供の頃に読んで衝撃を受けました。
当時は、びっくりして中々読み返せない
作品でした。大人になって読み返しても
苦くくるしい…。当たり前だと思っていた
考えがひっくり返される。読み返すたびに
自問自答する…。言葉にするのは難しい
作品です。是非、読んでみて下さい。
名作。
2022年11月12日
高校生くらいのときに読んで衝撃を受けた。近未来の世界、もう涙が止まらなくて心臓が痛いのに、何度も読まなくては消化もできなかった。名作です。
読まないと本当にもったいない!!
2022年8月28日
初めて読んだ時、そのストーリーや思想に衝撃を受けました。清水先生は驚く設定でありながら、物事の真髄を突いてくるというか…。そんなに長い話ではないのに、登場人物の気持ちを考えて、本当に切なくなりました。
食べ物は大切に食べます。
素敵な話をありがとうございます。
ぜひ読んで欲しい作品です。
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独特の世界観に魅了される
2022年8月15日
作者買いです。秘密シリーズを読んで清水玲子先生の作品に魅了されました。
・22XX
・世紀末に愛されて
・夢の続き
・8月の長い夜
・ロボット考(擬態)
の5つの作品が収録された短編集。
どの作品も清水先生の独特の世界観に満ち溢れていて、読んでよかったです。
表題作の22XXは、衝撃を受けるとともに深く考えさせられました。
命って何だろう?人は、生きる為に食べなくてはならない。
「いただきます」の言葉の意味をあらためて考えさせられます。
読まないのはもったいない
2022年7月11日
初めてコレを読んだのは遥か昔。
コレを読んだ時の衝撃、その後も日常で「ふと」思い出して考えさせられる、そういう名作。
どうしてこんなに人の心をよさぶる作品が作れるのでしょうね。あれからン10年経ちましたが、未だに心で燻っている、そんな作品です。私は泣くどころではなく、嗚咽。
その後の私の考え方に影響している作品。
沢山の人に読んでもらいたいです。
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雑誌掲載を読んだ時の衝撃
2021年7月30日
清水さんはデビュー作が初めてLaLaに掲載された時から知っています。表題作は今でも色んなことを思う作品。ラストはちょっと弱いですがクライマックスまでの話の構成力が抜群。冗談みたいな価値観がリアルに変わる瞬間の衝撃。一生忘れない作品のひとつです。
未だに考える
ネタバレ
2021年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 数少ない魂にまで響く物語を描くマンガ家さん。特に短編や秘密のような1話ごとに区切られた話に関してはその構成力と練り上げられた世界観、そしてそれを余すことなく表現できる高い画力に凡人の自分はただただひれ伏すしかない。どんな育ち方をしたらこんなものが描ける人間になるのだろうか。彼女の生い立ちや食習慣、生死感が丁寧なエピソードで語られた上で、ジャックに対する愛しているという気持ちを、自らの手を引きちぎり与えることで表現する...これ以上に切なくショッキングで、言葉なくして深い愛情を伝える描写がこれまでの少女マンガにあったでしょうか?食べてくれた?との問に答えられないジャックに最後彼女がなにを思ったのか...読んでから数十年が経ちましたが、いまだに考えてしまうことがあります。
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切なすぎる…
2021年4月11日
表題作の22XXが一番好きです。清水先生はどうしてこんなにも切ない話を描くのがうまいのか…圧倒的です
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衝撃の表題作
2021年1月29日
食べるとは、命を繋ぐとは、について考えさせられました。ジャックは彼女の事を忘れられないままで今後の時を過ごしていくのだなあ……
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これ以上の愛を私は知らない
2020年11月11日
清水玲子先生は、「秘密」など長編を描かれて今も第一線で活躍されていますが、先生の真骨頂はSF短編だと思っています。中でも表題作のSF短編、「22××」は、人間が生きることは食べることだということ、そして究極に自分の存在をかけて愛するということはどういうことかを、当時中学生の私に叩き込んでくれました。
あれから数十年経ち、それこそ何万冊という単位で漫画読んできましたが、この作品は今でも全く色褪せず、これ以上の愛のかたちを私は知りません。
よく、愛しているひととひとつになりたい、という言い方をしますよね。表題作は、SFフィクションだからこそ可能な表現で、ほんとうにひとつになるとはどういうことかをテーマにしてます。試し読みで作品の雰囲気は分かりますので、嫌でなければぜひ読んでみてください。
ちなみに、主人公のジャックというロボットは、エレナシリーズで「天使たちの進化論」や「竜の眠る星」に出てきます。でも、ほぼ別人(別ロボット?)なので、この作品だけ読んでも全く問題ないです。
とにかく良い
2020年5月21日
自分の世界観と価値観がかわった。中学生の時に読んだけど、今また読みたくなり読み直しました。本当に良い作品です。おすすめです
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ざっくり心をえぐられる
2019年8月17日
短編集です。何においても表題作がすごすぎる。。。読後にちょっと放心しました。 SFなのですが、「食事」のためになら人を殺すのが合法な「食人種」の宇宙人(これがまた美しい子)が出てきます。 その子の考えかたや、そもそも食べるとはどういうことなのかを深く考えさせられます。
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面白かった
2019年8月3日
短編でよくまとまっているし、考えさせられる内容でした。読んでよかったです
懐かしい!
2019年7月26日
秘密から 紙では持ってるけど まぁいいかと購入しました!やはり読み応えあっていいですね
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ずっしりきます!
2018年12月1日
作者ご本人が振り返って「分岐点」とおっしゃっているだけあって、表題作は圧巻です。短編なのに、こんなにも心に残り続ける作品は他にはありません。
清水先生の真骨頂
2018年8月15日
物語に妥協はなく、展開に容赦はない。清水先生の真骨頂というべき表題作。短編でここまで苦しいのはこの作品以上に知りません。グッと惹きつけておきながらパッと手を離される、そんな情け容赦なしの作品。
表題作に鳥肌
2017年12月22日
食べることは生きることで他の命を貰うことである、という事実は普段日常ではなかなかなか考えないし意識もしないけれど、表題作を読むと自然と考えさせられます。ルビィの全てを捧げる程の愛とジャックの深い悲しみや後悔に鳥肌がたちました。
表題作は人生で1番ショックを受けた作品
2017年3月26日
初めて読んだ時に、こういうもののみかたがあるんだ、と本当にショックを受けました。
ロボットが主人公のSFファンタジー、しかも短篇ですが、食べるということ・生命というもの、について深く考えさせられた、いえ、考えさせられ続けている、決して忘れることのできない作品です。
☆が幾つあっても足りない。
星4,5。J&E4作目。深いストーリー。
2017年3月14日
文庫版にて420ページ、J&Eは表題作のみですが176p+他3作品、計4つのお話(おまけ4p付JとEのロボット考察)。

文庫版での順は、
<ミルキーウェイ→竜の眠る星→天使たちの進化論→22XX>

ジャック&エレナシリーズでは一番新しいものだけあって、絵がだいぶ今に近いです。
(昔の絵もきれいですけど)

最新作とはいっても時系列では最初のお話メタルと花嫁(ミルキーウェイ収録)の次、エレナと出会う前のお話なので、ジャックのみ登場。
(ゆえにBL風ではありません)
アンドロイドとしての食欲への矛盾の苦痛と人食い人種との関わりで、食べることの意義をつきつけられる深みのあるストーリー。
ルビィも、ジャックも、本当に切なかった(泣)!
昼は少年ぽくてほんとジミーみたい(@月の子)。
このへん作者さんらしい作風で少女漫画なのにBLぽいなと思う(笑)

<同時収録>
2作目(世紀末に愛されて)愛を誓った相手とノアの箱舟。
3作目(夢のつづき)宇宙で人気のロックミュージシャンと大富豪の娘と雇われ人。
4作目(8月の長い夜)彼氏にふられた女生徒とその彼氏の想われ男子と図書室の秘密。
泣きます
2017年1月16日
ラストが衝撃で悲しすぎて泣いてしまいます。深い感動、やるせなさを感じる話です。色々考えさせられるストーリーで、清水さんはほんとにすごいなと思います。
深い
2016年3月17日
とにかく深い内容です。食べるという事の意味をかなり考えさせられます。1巻しかないのに泣きました。それくらいのお話でした。絵も綺麗だし、この作者さん大好き。
救われないけれど
2016年1月15日
たぶん彼女の作品の中でももっとも救いのないお話。
生きること、生きるために命をもらうこと(=食べること)、生かされているということ。
そのようなことが究極の状態で突きつけられます。
悲しいとか、切ないとかのレベルではない、もっと深いところで心を抉られる作品です。
食べるとは何か?
2015年9月6日
食べるとはどういうことなのか、生きるとはどういうことか。を考えさせられた作品です。
当時、10代でしたが余計に心に刺さりました。

切なくて美しい清水玲子さんの世界。
それだけでは終わらない。人類への質問状のようです。
飢えそうなとき人肉を食するか?
2014年5月20日
絵が綺麗すぎて鳥肌立ちます!!この作者の作品ってスケールが壮大でまるで映画を観ているような感覚になれる。話の構成がとても上手いです!!
ロボットジャックが自分は人間だと思っていた時の話から自分はロボットだと分かった時の話。悲しくて泣きました!
想像がつかない
2023年2月27日
秘密の作者さんだっんですね、このストーリーテリング力は納得です。読み出すと止まらなくなるドキドキする。
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表題作は文句無しに名作です
2021年10月19日
表題作「22XX」はSFものでありながら、現代と少し未来の私達に問いかけてくるような作品だと思いました。序盤から最後まで読んで、こんな結末になるなんて、こんな気持ちになるなんてという思いでいっぱいです。ストーリーの秀逸さに脱帽です。
他の短編でも読み終わってから、ヒトはなんてワガママで不器用なのだろう、と色んな思いが巡ります。
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作者さん買い
2019年11月3日
「秘密」から作者さんに来て、作者さんから探して買いました。背景設定から深い部分があり読ませる。さすが。
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短編集
2016年3月29日
表題作だけなら評価5。絵だけなら成瀬も良かったけどね。ハッピーエンドでは無かったのが惜しまれる。が、読み応えあり。
先生らしい
2023年9月2日
清水玲子先生のSFは特に世界観が独特で楽しく読んでますが、この作品もSFがベースになっていて良かったです。
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まぁまぁかな
2017年9月7日
ウォレットポイントが貯まってた時買ったけど、ちょっと期待外れ。
ジャック&エレナシリーズが合わないのかも。
あと、やはり画が時代を感じます(笑)
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作家名: 清水玲子
ジャンル: 少女マンガ 恋愛 / SF
出版社: 白泉社
雑誌: LaLa