保健室の先生と言えばオアシスのような存在のイメージですが、この牧野先生はやさしく子供の話を聞いてあげて、元気づけたり、勇気づけたりということは皆無で、無愛想で雑用は面倒くさい、甘えは許さない、どちらかと言えば怖い部類の先生です。ですが、医師として病院で働いていた経験があり、命の重みを知っています。子供を子供扱いしない代わりに、一人の人間として扱い、必要であれば、隠したいようなこともずばり伝える。けれど、決してヒーローではなく、自分も苦しみ、自分が出来ないことがあることも知っている。近寄りがたく気難しい先生だけど、助けられた子供たちはきっと大きく成長できるだろうと思いました。大事なことを教えてくれる人生の道しるべのような先生。子供たちのいるところにこういう先生がいて欲しいです。