予想以上に面白かったです。『No.99:人間玩具』の続編です。バンフォード伯爵家の執事と新人バトラーの恋。さらには、若き当主と、与えられた玩具の愛。どちらも素直にいかない純愛です。それがまたいいんです。
ブロンド美人の新人バトラー・アレックス。昔、いかがわしい夜会から、グレアムによって助けられた事があり、以来、グレアムに夢中になってしまい…
一途に真っ直ぐ想いをぶつけるアレックスが、可愛いのですが、思った以上にグレアムの方が落ちている。その方が面白い。
イケオジですが、ひげを剃ると意外な若さにビックリ!どっちのグレアムがお好みですか?個人的には、ひげ剃って欲しいかも。
もうひとつ短編です。見せ物小屋の双子達。ガチもの兄弟です。
双子のかたわらは、自身の半身のよう。だからガチ兄弟であっても、なんとなくわからないでもない……ような気がします。
最後に若き主と玩具の本当の愛。初めは子供に与えたオモチャのようでしたが、本気でフィンを愛するレナード。
見せ物小屋で売られた自分の立場をわきまえて、身を引く考えのフィンも切ないし、レナードの本気も信じないようにしてるのも哀しい…
レナードがこんなにもフィンを求めていたなんて。
立場や出自は関係ない。
幸せに…
執事も良かったですが、ワガママ主の本気の愛が好き~。