ネタバレ・感想ありこの世界でたった二人のレビュー

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渾身の「すんまっせん」を心に刻みました!
2023年7月31日
主要人物3人の誰から見ても【この世界でたった二人】というタイトルが生きています。男気のある博多弁がしっくりくる昭和の任侠モノ。調和がとれてまるでさんすくみのようになっている3人の関係性。硬派で渋い世界観なのにボタ山の煙のように郷愁を誘い切なさが際立っています。男の美学の教科書にしたいような作品です。
タイトルがまぶたに浮かぶのです
2023年4月1日
任侠ものは素通りできない、、この世界に生きる漢たちがとても格好良すぎるから。
色も雑音もない、多くを語らない、Vシネマのようです。わたしの脳内エンドロールには最後ビー○た○し監督の名前が表れました。仁義を重んじ信念と愛をつらぬく、これぞ任侠の原点というような作品!予想外のラストには胸が締めつけられます。
男の仁義
2022年5月7日
「仁義」というとヤクザっぽいけど、本来は思いやりや情け、道徳上守るべき正しい道、礼儀や義理などの意味。そう、今作はまさに仁義を貫く男達の、ただただ大切な者を守りたいと願い挑む男達のお話なんです。
最初こそ人物達の表情や絵柄が固いと感じましたが、このストーリーにはむしろハマります。そして登場人物達は多くを語りませんがストーリーを追っていくと根津、城戸、譲の気持ちが伝わってきて‥、だからこその涙顔レビ!本当切ないったらありゃしない!
ラスト、根津と城戸が穏やかな顔で向かい合って杯を交わすシーンが好きでした。あの時2人は何を思いながら酒を呑んだのか。これまでのこと、これからのことを思うと鼻の奥がツンとします。
仁義を貫くってある種の覚悟が必要で、器の大きい人間にしかできないとこの作品を読んで通感します。まるッと表題作で179p、これは映画化してほしいと思う作品でした。
痺れる~、任侠映画を観ているよう、星10!
ネタバレ
2022年4月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前、フォローさんがレビューされていて気になっていましたー。時代背景は炭鉱が盛んだった頃の恐らく福岡県、言葉からしてたぶん筑豊の方ではないでしょうか。一昔前の任侠映画のような雰囲気で、そこに男の美学とか義理人情が感じられる激渋の作品なんですよー。根津がね、高倉健さん並に無口で男気があってカッコいいんですよー!!譲にも手を出さないで、城戸を選ぶところがもう、くーっと痺れました。BLというよりブロマンス!?でもそこに何かしらの愛はあると思う。膝枕だけでもなんか堪らんですね~、根津の手が~(悶)。描き下ろしも含めて、最高の仕上がりじゃないですか~?ちょっと、皆さーん、これスゴくいいんですー、って拡声器で言ってまわりたいくらい、回覧板で回したいくらい良かったです。読み終わって一人興奮冷めやらず、しばらくはこの余韻に浸りたいと思います。任侠もの大好きなんで、オススメしていただいてホントありがとうございました。出会えて本当に良かった作品です。私的には星10こです!!
強烈な印象…「粋」です。
ネタバレ
2022年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★ヤクザを嫌う根津、ヤクザの三男・義昭、義昭が囲う青年・譲の任侠物語。

★炭鉱の街に辿り着いた途端、因縁をつけられ喧嘩に巻き込まれた根津に加勢した義昭は、根津の腕を見込んで用心棒に誘う。断ろうとする根津に、「行くアテも無かろう」と義昭は押し切り…。

★「これは、漫画だけど、映像として流れ込んでくる」そう感じる作品でした。他の方々が、口々に「映画のよう」ということに、納得しますね。とてもシンプルな作品だな、と思いました。本当に必要なものしか描かれていないと言いましょうか、「これは、こうなんですよ」みたいな説明じみたものがない。それは、登場人物たちの潔さを表しているようでもありました。「粋」には2つのの意味がありますが、義昭は「いき」、譲は「すい」、根津はちょうど中間でしょうか…そんなことを考えつつ、彼らの生き様に身震いしました。

★描き下ろし含めて179ページ。映画であったなら、エンドロールを呆然と眺め終えたところに、描き下ろしが映し出されたのでは…と想像します。そうしてまた、強烈に心をとらえられるのだと思います。

★レビューで知った作品です。素晴らしい「男の世界」に出会えました。感謝です。
レトロな雰囲気満載。
ネタバレ
2022年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和世代としては、古めかしい映画館で、どこか懐かしいあの時代の空気感、臭い、哀愁漂う感じに震えました。当時のヤクザ映画のチリチリした感覚ですか。
この先生の作品、ほとんど好きです。とびきりの美男子がいるわけではないけれど、それが現実的。その辺に居そうな男達の、その辺にあまり無い男同士の恋愛模様が、いつもジワリと心に届きます。
フランス映画のような突然の「Fin」も大人仕様らしくて。いやいや、ここは大人仕様とはいかず、やっぱりどうなったか知りたい❗読み手が判断せよですか?名名で勝手に完結話しを作れですか?あー、彼は亡くなったの?生きているの?あー、この作品、私の中で永遠に残りますわ。
最高です、、、
ネタバレ
2022年1月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様、何ですかこれは〜∑(゚Д゚)
この終わり方…たったまらん。。。
B Lもありますが、それ以上に男と男の絆、と言うか
命ささげる、もうあんたに全て捧げます。
これ以上の愛は他にないのでは…。
もー何しろ、根津!!!!!!!
カッコイイ!
もー私は根津が好きで好きで〜(>人<;)
ぶれない、ぶれない、
城戸がなんか嫉妬したりするのもあるけど、
おぃおぃ、根津はあんた一筋ですからー!!!
LOVEとはちと違うかもですがね(>_<)


最後の戦うシーン。
どう考えても負け戦でしょ…(T_T)
それでも行く2人がカッコイイっす。
痺れまっす。たまらんっす。すっすっす。。
この命つきるまで守り抜く心……。
あ〜〜〜たまらん。
根津のことしか書いてない(>人<;)

そしてあの手紙。
生きてますよねーーーーーーーー!!!!!!(>人<;)大興奮!!!
この終わり方最高です!
タイトルから最高です!
ご紹介ありがとうございます!

終わり方がはっきりしていないので、
色々な受け取り方があると思いますが、
そこも含めてこの作品の良さかと。
こんな渋いの久しぶり
2022年1月5日
桃山なおこ先生。以前は絵に硬さを感じて読むのを躊躇してしまったのですが、『ダメBL』でのBLというより男気がある作風に惹かれ、本作を手に取りました。

炭鉱のある田舎町に辿り着き、チンピラに絡まれて…という入りでお話が始まるのですが、
もうそこだけで興奮ワクワクが止まらない。
硬いと感じていた絵も、寧ろストーリーとピッタリ合っていてすごく良かったです。
硬派な色気がこぼれてます。

で、肝心の内容なんですが…
いやぁぁぁ……絶句。
痺れました。
渋い!!すごく良い!!
まるで映画なんですが、映画なら席から立てなくなってた。
絶対パンフを買って帰って熟読します。
…実際はパンフなどないので、もの凄い余韻を抱えました。
悶ながら目に留まるタイトル。更に悶る。

任侠の世界がお好きな方には、ちょっと強めにオススメしたいです。
人物の性格設定がしっかりしてる
2017年9月17日
この作者さんは読み手を信頼してくれていてる
うるさい説明や押し付けがなく、人物の性格など設定ができていて気持ちよく読めます。
この作品については、映画のような終わりかたでした。よかったです。
惜しい……
2023年9月24日
心にずっしりと残る重厚なストーリーに引き込まれかけては方言である「ば」の使い方の間違いに強烈な違和感を感じて引き戻されるの繰り返しでした。
博多出身の人にチェックしてもらうべきだったと思います。
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😄
2019年4月5日
179ページで表題作のみです。
多くを語らない余韻を残すというか後のストーリーは読者の解釈に任せるような終わり方です、続きが凄く気になります。
三角関係のようなそうでないような不思議な関係が素敵でした。
根津の主人への一途な感じが素敵でした!
不可侵 !?
2014年6月3日
えーと、ヤクザさんと元ヤクザさんの話なんですけどそんな雰囲気じゃなくて、緩やかに見守る愛って感じです…
なんか三角要素が気になりますが…
みんな相手のことを第一にしてるのでそこは心配無かったみたい
はっきりの終わりじゃないけど、だから何回も読みたくなる♪
気になる方はぜひ一度お試しあれ♪

エロはほぼ無しなのでエロ重視な方にはオススメしないです。
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作家名: 桃山なおこ
ジャンル: BLマンガ
出版社: リブレ