ネタバレ・感想あり影あるところにのレビュー

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泣ける
2024年7月25日
クスっとなるシーンも多いのですが、切なさに胸がギュッとなります。関係性の変化の流れが自然で感情移入もしやすい。西田先生の作品は本当にクセになります。
いじらしい
ネタバレ
2024年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 180P、全表題作+描き下ろし+あとがき。不倫を伴う関係もあるストーリーだが人を想う、その想いがいじらしい。ぽっかり空いたその穴にスルリと入ってくるかと思えたがそんなに簡単ではない。愛する人との別れは一筋縄ではいかないのだ。故院長にとって大切な2人がゆっくり距離が近付いていて、故人も安心しているのかなと思わせてくるEND
良い男過ぎるだろぉ〜〜
2023年9月7日
こんな良い男いますか?ってくらい良い男が出てきます。何度その優しさに泣かせて貰ったか。
エチ描写無いけど、個人的に逆にあったらちょっと萎えます。
いつも通り笑って泣いての優しさの塊の作品。
長編なので読み応えあります。人によってはもっと続きが読みたい!ってなるラストかもしれないですが、私はスッキリ満足でした。
それにしてもあの良い男と付き合う人幸せだよなぁ。
(表題作のみ、p.180/いつも通りの楽しいあとがき有)
孤独を埋めるには
ネタバレ
2023年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 西田先生の古い作品。エチないですねー(笑)最初の方はそうだったんですね。
親が亡くなっていることもあってか、ファザコン気味だった中道。院長の愛人、日陰の存在。院長が倒れそのまま亡くなり、また1人になった。途中出現れた院長の息子。敵意を向けられたのは愛人だと知っていたから。
愛してくれた、大切にしてくれた。そんな思い出も喪失感には敵わず。心配してちょっかいをかけてきた院長の息子。影の存在から、光を当ててくれるのは親子ともにだった。
切ないけれど、未来は明るい作品。人間の機微を扱っているのは昔からだったのですね。
わーん
2023年5月27日
不倫、先立たれて遺される、きつい環境だけどそれを感じさせすぎずにだけどしっかりお話を描いていく西田先生の力量おそるべし
嫌悪も興味の一種なんですよね
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ものすごい充足感
ネタバレ
2022年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少しずつ西田作品を買い集めている所で、そんなにたくさん読めているわけではないのですが、今まで読んだ西田作品の中で一番好きです。とても良かった!日陰に徹してきた中道先生の前に現れた堤(Jr.の方)。向けられる感情が敵意から好意に変わる過程が自然で、親子絡みでややこしい関係もスッと受け入れることができたし、後半は全力で堤を応援してました。堤が離れても諦めず手を伸ばし続けてくれて、我慢を重ねてきた仲道先生が報われて本当に良かった!読後感は最高です。一冊でものすごい充足感、地道な毎日に光が差すようなお話でした。
涙が出ました
2022年5月21日
心理描写がいいです。ノンケが簡単に好きになるお話だと置いてきぼり感があるのですが、この作品は違います!
また、西田先生の作品は解釈が難しいお話もありますが、こちらは明瞭で悩む必要がありません(*^^*)
影あるところに光あり
ネタバレ
2021年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小児科医の中道の働く病院に、前院長の息子である堤が研修でやって来ます。明るく人懐こい堤ですが、何故か中道には嫌悪感を向けてきます。実は中道は前院長の愛人であり、堤はその事実を知っていたのでした。尊敬し、自らも医者になろうと決めた父親の浮気相手が同性で、同じ病院の医者であることに抵抗を隠さない堤ですが、次第に中道に屈託無く接してくるようになります。やがて前院長の容態が急変します。臨終の夜、中道は立場をわきまえ看取ることもせず、でも「先生は息子さんが好きだった」と堤に伝えるのでした。家族は既に無く、さらに愛する人を亡くし声をあげて泣くこともできず一人苦しむ中道に、堤は心をよせるようになります。愛人としてひっそりと影のような生き方をしてきた中道と、その影を包み込むような明るく光に満ちた堤との、ほろ苦い大人の恋のお話で、それぞれの心情が丁寧に描かれます。2005年発行と絵に時代を感じるものの、しっかりと読ませる佳作です。
西田先生ありがとう‼
2021年6月12日
西田作品が大好きで(もったいないので)少しづつ購入して読んでます。この作品も凄い。たった1巻でこんなワンクールのドラマ見たくらいの感情の起伏が起こるのは西田作品のみです。キレイな絵で描かれた公明正大なBLばかり読んでたら何だか疲れてくるこの頃の私。こういう光と影、酸いも甘いも嚙分け、清濁を併せのむところの人間の感情表現にどーしようもなく惹かれて、愛しく愛しく思えるのです。人間の幸せなんてちっぽけな方が価値があるんだと思わせてくれる作品です。
読み応えありました
2021年6月11日
丸々表題作。とても良かったです。ただ、私の感覚だと、亡くなった院長が妻も子供もいて立場のある人間なのに職場の部下に手を出す不倫男だったので、主人公がいつまでも引きずっている事が受け付けなかったです。何かちょっと良い人風になってるとこもダメでした。まぁイライラとかムカムカも、読み手の心を揺さぶる作品だからこそですね。
泣けましたね
ネタバレ
2021年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 16年前の古い作品です。レビューの数が少ないのが残念なくらい素晴らしい作品でした。
確かに、絵が古びて野暮ったい印象です。所々、手抜きのような雑さもあります。シリアスな場面の余韻をかき消す、コミカルな転換に(ん?)と思います。
それでも!
良かったです!ホントに主人公たちの心情が、ひしひしと伝わる秀逸作品だと思うのです。ぐいっと引き寄せられて、気持ちが入り込んでしまいます。

外科医中道の病院長との不倫。脳梗塞で倒れ、余命幾ばくもない病院長。
夜中、こっそりと見舞い、愛する人へ静かに語りかける中道の姿が痛々しい。
最期の臨終の場、側で見送る事も出来ず、心の中で泣いてるように、空(くう)を見つめる中道。胸が痛い…
もぉ、西田先生の描き方がたまらんです。涙。

病院長が亡くなる前に現れた息子。父親の不倫相手と知っていて、刺すような嫌悪の目を向ける堤。父親の不貞、母親も自由。やるせない息子は、行き場のない怒りや悲しみをどこに向ければいいのだろう……
だけど、憎むべき不倫相手の中道の寂しさや孤独を感じとり、心配さえする堤。彼の感情の変化が丁寧に描かれて、惹かれていく想いにもなんだかジーンとさせられます。
中道を気遣う堤に、つい心の弱さを見せたあの涙。ずっと泣けなかったかのように…そして、堤の優しさに包まれて。
完全に感情移入してしまいますよ、これは…
辛くて、切なくて、哀しい…でも温かさに救われる。涙。涙。

もう、独りじゃない。
二人で過疎地の医療を助け、二人で共に生きて行こう…
はぁ、良かったぁ。めっちゃ良かったぁ。たまらん。読んで欲しいーーーっ。

フォロー様がレビューされた『社長桃井くん』面白そうですね。気になりますぅ。好き嫌いが別れるとの事で、選択しやすいご意見ありがとうございます。フリマでお安くあればいいなぁ。
作者買いです。
2018年8月2日
数年前の作品ですが、西田先生の作品は何年経っても色褪せない秀作ばかりです。受け攻めともに男らしく、体格差や女性的な受けが苦手な方にはおススメです。
泣いた。
2018年4月1日
西田先生は好きで、複数作買ってるのですが、私の中では"恋と刑事"と並ぶイチオシ作品で、切なすぎて途中で何度も泣きました。今風の絵じゃないし、独特の世界観なんだけど、人間味があって、綺麗事じゃない、理屈じゃ割り切れないところとか、人間臭いところが胸に迫ってくるんですよね。是非読んでみて欲しいです。
凄いと思います。西田先生って。
2017年2月23日
なんていうのか本当に話に引き込まれます。すっごくお話し作りが本当に上手い先生。伏線が巧みですね。しかもギャグや泣ける話、萌える話等とても多才です。キャラ達もいいしぜひ読んでみて欲しい作家さん。絵柄は好みが分かれるでしょうがお勧めします。今作は仕事って家族って愛ってなど難しいテーマですが私は泣けました。いいですよ
優しいお話
2014年12月14日
西田東作品はどれも好きですが、中でもこの作品が一番好きです。じわじわと惹かれ合う過程が違和感なく丁寧に描かれていて感動しました。
「不倫」の割り切れなさがリアル。
2023年2月22日
愛人だった男が、その相手の息子と……なんて、一歩間違ったら誰にも共感できない話になりかねないけど、そのあたりの心情ははすごく説得力あって良かったです。
ただ、不倫している人たちの狡さや寂しさがリアルなだけに、「切ない」とともに「しんどい」部分も……。ギャグも独特なので、重い雰囲気の箸休めというよりは、腰を折られた気分になることもしばしば。
でも、あとがきの「宅配便の人」にはめちゃくちゃ笑いました。
本編では、花を降らす場面が素敵でした。英男、いい男だな。
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中年健気受け
2022年9月7日
受けの、地に足着いた生き方がじんわりと胸にきます。恋愛は当事者2人だけのものでどこにも波風立たせずに過ごしていても、心の中は大恋愛で。
日々働いている中でなんとかバランスを取って生きている姿が健気でした。
良いお話
2021年7月10日
どうやったら、息子とそういう関係になるんだと思ったら、2人の心情がすごく伝わってきて、とても良かったです。
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再読
2021年3月10日
シリアスとコミカルをいったりきたりする感じが大好きです。
どの本も常に面白い。
複雑だぁ
2014年5月27日
とても重い話でした。危篤状態の親の不倫を知った息子と、その不倫相手との気持ちの交錯が話の軸になっています。
この作者、絵は決してうまくはないんですが、話に入り込んじゃいます。
今回も心の奥にある思いがジワジワ見えてきて、悲しみに潰されそうになっているところなど…良いです!ハッピーエンドで終わってますが、続くの?って感じも気になります(^-^)
医者たちのセンチメンタルで美しいML🌙
2014年5月24日
人間関係の設定が少し苦手かもしれないと思いながら読み始めましたが、ほろ苦く純粋でジーンとする美しい話でした。
亡くなった人を想い続ける悲しみや、その先を照らす希望が感じられました🙂♦。
エロシーンはほぼ無いです。ストーリーと気持ち重視で、大人の男の悲愴な涙に弱い人とかにオススメします。
少し昔の作品ですが絵のクセはさほど気になりませんでした✏。
あと、中道先生は外科医じゃなくて小児科医ですね?🙄
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作家名: 西田東
ジャンル: BLマンガ
出版社: 新書館