恋愛ドラマで「愛しすぎた者の負け」と何度か聞いたセリフだが、正にそんな物語だ。ここには妻ヒロインマーシャのトラウマが起因となって強烈な夫婦喧嘩のドラマが出来上がっていた。だが、夫ヒーローテイラーは、そのトラウマを知っていながら随分余裕綽々で迂闊という印象を受けた。分かっていて手紙を書いて1年返事待ちとかありえなくて苦笑した。最もな痴話げんかを上手に作り上げているなという印象で、求められる愛のカタチにどれだけ応えられるか、という恒久的な問題点を見た気がした。だが、引っ掛かる部分はあって、テイラーのマーシャへの「どうしたら信じてもらえるか」苦悩の物思いが希薄で、夫から見た妻の外見、内面の魅力にも一切触れていないのだが、これは彼の好みの女性像「マリリンモンローのー(省略)」がその通りで、妻とは違うから割愛した?内面は?家族を作り上げて見せてあげたかったと押し付けに読めるが?