表題作と短編が一話。木戸先輩に問い詰められ馬尾が気持ちをあふれさせるシーンが何ともいじらしい。くまのぬいぐるみに詰めて神社に置いてきたはずの思いはやっぱり捨てられるはずもなく。馬尾の人としての可愛らしさがガチャガチャした男子寮の中で馴染んでいて可笑しさとキュンをさそう。恋をする甘酸っぱさの余韻がここち良い。もうひとつの短編は修正ほぼ無し。私はあからさまな行為の絵が好きではないけれどお話は良かったです。教師の信吾と教え子だった尾崎の密やかな関係。最後のモノローグが生徒から恋人へ、子供から大人へ成長した尾崎への愛があふれていてこちらも読後感が良い。もう明治マジックにすっかりハマってしまったなぁ。