ネタバレ・感想ありスニップ,スネイル&ドッグテイルのレビュー

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何気ないない日常を気負いなく描いた作品
2025年3月4日
高校生の時に華の24組先生たちに調教された身の上としては、こういうテイストの作品が好物です。
この作品は、具体的なエロシーンがなくても、親切なプロットでなくても、作家から読者へ、確かに手渡してくれる曖昧だけど普遍的なモノがあると思うのです。
ヤマシタ先生天才…
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“感じる”漫画が好きな方は唸ります
2024年11月25日
ヤマシタトモコ作品で1番好きですね...。超好きです。
普段、漫画を何度も見返すことってほぼ無いんですけど、これはちょっと別格です...。時系列が気になるとかそういうのではなく、シンプルに2人のキャラクター性と掛け合いが好みすぎて。気持ちの変化も“突拍子”じゃないのがまた。ゆるやかな波のように変わっていくのがマジで超...良い...。あと、言葉足らずにロマンを感じる性根なので、本作は特殊な構成なのもあり、何度も何度もその良さを噛み締めました。というか、描き下ろしのボーナストラックが良すぎて、それだけで飯5杯はいけますよ。いや、マジで。寝る前に読んでたんですけど、羊を数えるみたいに2人の会話を反芻して、気付いたら寝てた。ではなく、可愛さに耐えきれず一瞬昇天して朝を迎えてました。
こんな恋の“気付き”してぇ〜!の連続。己の人生、骨の髄までシャブり続ける漫画かと思います。傑作でした。
独特の世界観
ネタバレ
2024年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ を描く作者様だなーと思ったら。「三角窓の外側は夜」の先生ではないですかーーー!どうりで!真面目な翻訳家の峰と、バスの運転手で彼女がいるちょいクズめなオレガノ男・安城。距離感がおかしい2人のぎこちない関係。行きつ戻りつしながら、ジワリと2人の関係性が変わっていくのを私たち読者は観客として観ている感じ。唯一、峰のゼミの先生と安城がどこで接点あって飲み仲間になってるのかがわかんなかったけど。まぁいっか。彼女のみちこちゃんも良い子で。気づいちゃったから、自ら身を引いたというか。メールも着信拒否設定するほど潔く。信号待ちする髪を切った姿に、つい応援したくなったり。受け攻めをジャンケンで決めるとか…ケツが未知との遭遇したのは彼の方?他のシーンでは逆にも見えたり。緩いように見えてジワっとくる。この世界観好きです!
度々ハッとして、ページを戻る
2024年3月6日
感情移入せずに場面のみを、行きつ戻りつしながら答え合わせをする様に読むことで、とても深く見守った気になりました。時系列じゃないからこそ得られた読書中の感情がある、というか、面白い。もっかい読んできます。
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だちすき!
ネタバレ
2023年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤマシタトモコ節!峰くんと安城くんの道行?が時系列をぶつぶつと切るように綴られていきます。人が恋する瞬間が積み重なる時間を見せてくれます。さすがだなあっておもいました。繰り返し読んでしまうのです
オシャレ枠じゃないオシャレさ
ネタバレ
2022年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ こういう、映画を観てるみたいな気持ちになる作品、大好きてす。『パルプ・フィクション』くらいしか今思い浮かばないのだけど、他にもなんだったかな…物語が時系列順じゃないやつ。
普通に時系列順で描かれていても多分、ジリジリした様子を楽しめたとは思います。それならただ物語に流されて読めば良いだけで。
でもこれ、考えるんですね。読んでて。で、二人を追いかける。この時こうだからこうなる、って。
どう見てもタイプの違う二人の、「出来上がった状態」を最初に知っているので、馴れ初めを知りたくなるし、どうやって近づいたのかの部分を読みたくて手が止まらない。(でも、出だし40pほどは何度も行きつ戻りつしながら読んだ)
そして、やってくるのも途切れるのも、こういう描き方をしてあるから唐突です。細切れに記憶を辿る時、こんな感覚になることってあるな、と思うのです。

最後に時系列順の日付けが載っているもくじがあります。
あー!こういう仕掛けだったか!と唸りました。
密度。そこへ至る日々の積み重ねと、「その日」を表す密度が目で見てわかる仕掛け。
これを見て、短い物語の中で、二人と、二人に関わる人達との時間が一気に膨れ上がりました。あっさりしているようで、日付けと日付けの間を埋める時間を想像させてくれ、とても濃密な作品だな、と感服しました。
テクニカルだけど感覚的で、その計算が見えず、見せないところがオシャレなのかも。
ヤマシタトモコさんの独特な空気感
ネタバレ
2022年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ この方の描く独特な空気感が好きです。場面の切り替わりや時系列がだんだんと繋がっていって、ふたりの変化を感じていくのが心地いい。それに伴う部屋の変化も見ていて楽しい。場面場面、刺さる部分や心地よく落ち着く部分、などなど、物語に入り込むというより、俯瞰して覗き見しているような感覚。ずるいなー、と感じる、いい意味で。
他にはない作品では?
2022年8月15日
先生の作品で唸らない作品に出会ったことがありません。
本作品も、読み進めるうちにじゅぶぶと味が滲み込むように私の心に沁みこんで読後も余韻を楽しむことが出来ました。

接点のないような二人の出会いから数か月間を日記のような雰囲気でつらつらと語られていきます。
日付や時間はランダムで時系列にはなっていません。
読みずらいようですが、二人の脳裏にパッ浮かぶ思い出の些細な日常の一場面を切り取って描いたように思え、かえって心の抑揚がチリっと感じます。
時系列で読んでみたいとも思いますが、想像するとやはり二人を近くに感じるには断然こちらの方が良い。

こんな読み物は初めてです。

セリフはいつもながら秀逸でクスリと笑える雰囲気なのに言いえて妙、捉えて離さない魅力的な言い回しです。

あと、先生は女子から見た男子の恋愛の描き方が上手い。
今回、彼女がいます。彼女の視線、思考、発言。
実にジワリとくる。
まさにマザーグースの男の子は何でできているの?
の目線のようです。

脱帽。
やっぱり、好き!
2022年7月29日
ヤマシタ先生のシュールな仕上がりのBL作品、読みやすいし 二人の距離感が 縮まりそうで 縮まらず、でも あれ いつの間に?そんな仲に?っていう その絶妙なタイミングとテンポが クセになります。
秀逸!日記形式で描かれる心の機微
2022年4月11日
作者様の作品は、どれ読んでも私の好み!心に響くわぁ~。この作品を読んで満足しているのと同時に、未読の作品がまた一つ減っていくのがなんだか寂しくもあります。こちらは、真面目な翻訳家と彼女有りバスの運転手が友達になっていくところからです。でも、描かれているのは時系列がバラバラの日記形式。読みながら、何度も後戻りして、読み返してしまいましたー。ちゃんと時系列順になっていないから分かりにくいという点で好き嫌いがわかれるかもしれませんね。でも、分かりにくいからこそ何度も読み返して気づくことも多く、この作品の深みを出しているような気がします。私が無知だから調べてしまったタイトル。元ネタは「マザーグース」の歌詞の一節みたいですね。男の子は「ぼろきれ、かたつむり、犬のしっぽ」でできている。ちなみに、女の子は「おさとう、スパイス、素敵ななにもかも」からできているそうです。犬のしっぽとは使役犬が生後間もない頃切り落とされた「断尾」のことで、男の子の欲するものはどれも生活にはあまり役にたたなそうな、無価値なものばかり(人によって価値観は違うけど)。それに反して女の子の欲するものは、素敵ななにもかもという曖昧なゆるふわなものと、砂糖とスパイスという日常生活では価値の高い、現実的なものを押さえているんですね。そういうのを考えると、作中のみちこさんの言動もある意味頷けてしまいます。現実をちゃんと見れているというか…。この作品は叙事的に、説明の言葉とかなくて、絵でいろいろな事が表現されているので、読み返せば読み返すだけ、また新たな発見がありそう。私は好きだなぁ。それと、オレガノを栽培したくなりましたー(オレガノ購入、笑)。
すごく切ない
ネタバレ
2022年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても好きな作品です。8ヶ月分の日記が時系列バラバラで並べられているので、毎回日付と彼らの関係性を確認するのが大変でしたが、逆にそれが、8ヶ月間で徐々に変化していく彼らの関係性を近い距離で感じさせてくれた気がします。ふたりの繊細な心情が本当に切なかったです
時系列
2022年1月26日
日記風の日付があるんたけど、何回か読むと頭の中で時系列が整理されて、気にならなくなります。
そうすると、すごく長い時間をかけているようで、実はそうでもない気がして、そうか、急に仲良くなったんだ、と感じる。
なんでもかんでも、解説すりゃーいいってもんでもないですよね。感じればいいだけなのかな、と。
うん。私は、すごく好きです。
オシャレ
2022年1月16日
ヤマシタトモコさんの作品は好きなものと苦手なものがあるのですが、これはとっても好きです。時系列がコロコロ変わるので自分の中で「えーっと、これはあの出来事の前でーっ」と整理しながら読むのが面倒くさくもありつつ楽しかったです。時々ドラマでも同じ手法で演出したりしますよね。ここまで入り組んだりはしないですけど。何度も繰り返し読みたい作品です。
生活と感情、想起とポエジー
2020年10月31日
翻訳家でまじめ男の峰とバス運転手で彼女持ちの安城が急に仲良くなり、半同棲関係になるまでの8か月の出来事が、日記形式でシャッフルして描かれています。エピソードの長さはまちまち。コンソメとかえりあしとかオレガノ、メシの準備……日常の風景が並置され、リズムを作り出しています。リニアな時間から開放されたエピソードが空間的にモンタージュ、配置されることでその隙間に余白が想像され、詩情が漂います。生活とともにある感情の動きをくっきりと写しとる表現が見事としか言いようがない。
この行ったり来たりの想起の視点が入るとなぜ泣けてきてしまうのだろう。『恋の話がしたい』(2008)でも「おまえ喫茶店で絶対カフェオレ」のところでホロリとしてしまう。

余談ですが、著者がポケットマネーで作ったという『さんかく窓の外側は夜』グッズのいかにもなダサ・クリアファイルがイカス!
好きー!!!
2020年3月10日
ヤマシタワールド全開という感じで大好きです。行ったり来たりと時間軸が変わるのが新鮮で、ドキドキしながら読みました。なによりオレガノレシピが面白かった!!!
感情の表現がすごい
2018年7月13日
ヤマシタさんのBLは繊細な感情の描写がとても巧みですが、これはその中でも上位に入ると思います。時系列がシャッフルされているのでいつ何が起こってこういう関係になっているんだろう?とドキドキしながら読み進められます。読後感はちょっと切ない感じです。
めちゃくちゃはまった
ネタバレ
2017年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛に発展するまでの2人が本当に丁寧に描かれててめちゃくちゃ良かった。エロがあんまりないとこが逆に妄想してしまいリアルな生活感がエロかった。時間が順番に流れないから何度も読み返すけど、毎回新しい発見がある。
言葉にできないもの
2016年2月5日
好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思いますが、私はとっても好きです。
空気感や体温がリアルに伝わってくるというか、嘘くさくないんです。
モノローグがあまり使われていないのも、そう思わせる理由の一つだと思います。
言葉にできない感情だったり、本当に思っていても文字にした途端に陳腐に思えてしまうことってあると思うんです。この作品の登場人物ははそれを表情やしぐさで語ります。
時系列に並び替えて読むより、一回目はさらっと読み、二回目以降は適当に戻ったりしながら、その時の状況や心情を対比させつつ読んでいくのが、個人的にはオススメの読み方です。
日々の積み重ね
2015年8月10日
ヤマシタトモコという作家はいったいいくつの引き出しを持っているのだろう。この方の作品を読むたびにため息が出る。この作品もため息が出た。ほっとするのだ。
日々の会話、繰り返す会話。嬉しい、寂しい、楽しい、悲しい、愛おしい。派手な出来事も派手な会話の内容もなく、ただ愛しい相手に一歩踏み出す足が描かれているだけのコマ。これだけでこれほどの愛おしさを伝えることができる作家がいるだろうか。
淡々とした会話と、淡々とした表情の中で愛情表現をする。これが日常でこれが普通の生活。登場人物もちゃんと呼吸しています。
雰囲気が小説と漫画の間。BLでない感じ
ネタバレ
2025年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 斬新な切り口!結果付き合うけど、そこに行くまでをまず全部見せない。切り取り形式。そして時系列バラバラで、バラバラにする事によって、全部見せてない所を考察したくなる。特に彼女がいて同棲してて、仲も良さそうなのに、どうしようもなく自然に人間と人間同士が惹かれあって、お互い恋愛と気づいてないまま距離感近づいてる。それを多分、彼女の方が先に気づいてるのですか…なんか彼女でき過ぎな感じして気になるんです。そんななる?谷川俊太郎さんの有名な詩もでてきて、表現や感じ方の参考みたいになってるのが切ない。言いたいことそこなんだろうと察してるけど。賛否両論がかなり分かれやすそうなこの作品。それで良しとしないとこの作品の雰囲気と深さを優先した流れを活かせないと察知してます。いつもなら、甘い部分の続編、短編期待したいし、熱望しますが…この作品は気になる余韻が含めて完成される作品ですね。
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詩的で素敵
2022年6月13日
日記形式だけれど、時系列ではないので流れに頭が慣れるまでちょっと混乱します。
巻末に時系列目次が掲載されてますが、読後すぐに「もう一度、今度は時系列で」とはならないかな。面倒。
時系列で読んだら切り取られた場面の連続で、読み手に彼らの感情全部委ねられてる感じがして途中で投げ出しそうだし、この作品はこれが良いのでしょう。
構成とかのステキさが好きな人には良いかと。
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好き
ネタバレ
2021年4月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編も好きだけど巻末のオレガノ短編が好きすぎてきゅんきゅんします。
ヤマシタさんはどれも線が美しい絵を描かれるので好き。
日付
2019年7月25日
出会いや、付き合ってるところを行ったり来たり、これ何日やっけ?!ってなりながら読んで、途中でもういーやと、全部読みました笑
日付ごとの短編のような感じですぐ読み終わってしまいました。でも順序が分かんなくなるから、もっかい読み返そうってなっちゃうw
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純粋にいいなぁと思える作品
2017年5月30日
深いBL作品だと思います。エロシーンはないですが時系列バラバラで語られる男同士の友情?からそういう関係になるまでじっくり読めます
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オシャレな感じ
2016年12月3日
シャッフル構成ですね。
ひとつの恋の終わりかけと新しい恋の
始まりと…
ありきたりの設定も新鮮に読めました。

誰も傷付けたくないし認めたくない
けど、惹かれ合う気持ちは止められない…
ものですね
わかりにくい
2023年6月27日
雰囲気はいいんだけど、お話しがランダムに戻ったりするから、一度読むだけじゃ、わかりにくいというか何度も元のページの日付確認してしまいました。
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短い
ネタバレ
2022年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作のみ150ページ。短い…。時系列がバラバラなので、最後に時系列順が載ってるとは言え電子ではその通り読みにくいです(ていうかページ数違うしジャンプもしないので至極面倒で出来ない)。受け攻め逆っぽいけどそっちなのねー、と思ったら最後に交代するかも?だったり。なんか好きなカップルでした。
んん、
2022年6月21日
日記形式とのことで時系列が書いてあるけど分かりにくい、、一回では理解できない系です。でも嫌いじゃない。絵柄、ていうか攻めが全然タイプじゃなかったけど嫌いじゃない。もっと甘々なところが読みたかったな。
頭使いました💦
2019年9月20日
題名に惹かれて購入しました。時系列にひねりがあるので少し考えましたが、
よかったです。
まるまる表題作
2019年8月26日
時系列バラバラで、ノンケ同士(なのかな?少なくとも片方はそう)がそういう関係になるまでを描かれています。
演出なのはわかるけど時系列バラバラで読みにくいかな…。最後に時系列順の目次もあったけど順番に開くのは面倒…
内容自体は結構面白かったです。
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難しい。
2018年1月31日
話が、あっちこっちに行ってしまって脳みそが疲れました。読み直す度にじわじわと来そうな感じはあります。
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作者買い
2017年1月11日
作者買いです。
うーん、今回は普通かな。
時系列で読み直しても普通。
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日常系
2016年1月18日
作者お得意の、ちょっとくたびれた感じのアラサー男性達が日常の中で恋心を育んでいく感じのお話。

絵日記をシャッフルしたみたいな構成で、それはそれで意味があるのは分かるんだけど…結局、時系列順に読み直しました笑。細かい心の動きが伝わってきて、その方が萌えたかな。
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ハマる人はイイんでしょうネ?
2017年6月14日
ヤマシタトモコさん、どれも高評価だったので自分もほとんどの作品を読みあさりました。けど…短編の2〜3話くらいしか感動できなかった。(;_;)こちらも自分には合いませんでした。ヤマシタトモコさん、もう追い掛けません(涙)
おしゃれすぎてついていけない泣
2023年4月15日
軸のストーリーがあり、目次が日付
展開がバラバラで頭の中でこんがらがっている。
過去・現在・未来?がぐちゃぐちゃで時系列通り読みたい泣
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時系列がめちゃくちゃで分かりづらいです
2021年5月31日
時系列がめちゃくちゃで良く分からない作品でした。
おしゃれなのでしょうか??私には理解できませんでした。
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作家名: ヤマシタトモコ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 祥伝社
雑誌: onBLUE / onBLUE comics