これは確かに評価が分かれる作品。
エロ度が高くてページの多くを占めてますが、ただのエロ系ではないです。
王道の甘々ハピエンBLがアメリカ映画だとしたら、これはフランス映画的?
普通の人間関係なんてつまらないわとばかりに、3人で常識から外れたおかしな関係を続けていきますが、3人の温度感の違いがこれまた絶妙。
親近感を持って読むのでなく、一歩引いて「作品」として見るのがよいかと。
このおかしな関係にエロ描写が必要なのは分かるので、それはよいのですが、それでもエロの展開の仕方はエロ系BL的で、もうちょっとエロも「作品」的だったらよかったのになぁと★マイナス1です。
なんのことやらですが、個人的にエロ系は好みの路線じゃないのですが、「このエロは作品だ」と文句なしに★5を付けたのが明日美子さんの「薫りの継承」で、エロのためのストーリーでなく、ストーリーのためのエロエロは"あり"だなぁと思うのです。
総196ページ。